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 4月の法人税の税務調査の結果通知の連絡がありました。
 調査実施日から約3週間経っています。
 結果は、是認です。
 論点がなかったわけではないですが、終了とのこと。

 月末あたりに調査終了通知が送られるとのことで、
 社長様に早速ご報告しました。
 これで2回連続是認。
 よかったですね。(^_^)v

 ☆  ☆  ☆

 昨年、事務所セミナーで改正相続法についてご講演いただいた
 弁護士岩田修一先生から、
 「ケースでわかる改正相続法」をご恵贈頂きました。
 ありがとうございました。
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 東京弁護士会法制委員会の相続法部会の先生方がご解説下さって
 弘文堂さんから出版されました。

 岩田先生は、配偶者の短期居住権についてご執筆なさっています。
 ありがとうございました。








 


 

by expresstax | 2019-05-17 23:13 | 税務調査
 先日のこと、顧問先様の法人税調査に立ち会いました。

 前回調査が是認(問題なし)で終えてから、約3年ぶり、
 定期的な調査です、との若い調査官さんの説明でした。

 法人税・相続税・所得税通じて、
 自分はと~っても久しぶりの調査立会で(^^;;ゞ
 何だかちょっと不慣れな感じが、いやはや。(^^;;ゞ

 今回は、代表と事務所メンバーさん、私と、
 ゾロッと並んで立会ました。

 そもそも弊社は税務調査自体がなかなかないので、
 事務所メンバーさんには、貴重な経験のチャンス、と
 アテンドしてもらいました。
 
 真面目な調査官さんが、淡々と調査を進めて、 
 予定通りの時間スケジュールで進みました。

 さて、どうなるでしょね。

 お客様も、調査官さんも、事務所の皆様も、お疲れ様でしたっ。(^^)

 ☆  ☆  ☆

 応援しているアーティストのアルバム発売宣伝に、
 新宿のユニカビジョンで、
 20分以上にわたってミュージックビデオを流すという
 もう、交差点ジャックです。

 ユニカビジョンは、新宿駅東口ヤマダ電機ビル壁面に
 大画面3面の大ビジョン。
 通行人も東京最大規模です。 

 マイナーな日々を重ねて、
 こんな日が来るとは。。。
 仕事帰りに、うるうるで見てきました。(T_T);;
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by expresstax | 2019-04-26 14:18 | 税務調査

 昨年、税務調査で是認となったことをここに書いていたら、
 是認になるのは、税金を払いすぎていたからだ、

 修正申告をするのが、一番低い税額だったことになるのだ、
 という意見があると聞きました。

 なるほど。
 税金を払いすぎていれば、そもそも調査対象とならないかもしれないし、
 調査に来ても、黙って国税さんは、引っ込むのかもしれません。

 でも、
 税金を多めに払いたい、とのお客様のご意思があるならともかく、
 税理士が仮に1円でも過大申告して、お客様に税金を余計に払わせるとしたら、

 それは税理士として、お客様への重大な背任です。
 そんなことは、絶対にあってはならず、
 税理士の風上にも置けません。٩(๑`^´๑)۶

 
 いわゆるグレーゾーンとされる認定事案を、
 国税さんのいいなりに、最初から「黒」として過大申告してしまい、
 それで是認をとるというのも、税理士の努力義務違反、注意義務違反です。

 もちろん、最初から「黒」を白にするなんてのは言語道断、まさに仮装隠蔽ですが、
 白か黒かは曖昧なのが、税の現場です。

 現場と事実をよく確認して真実を導き出し、立証したうえで、「白」とする申告が、
 税理士のチカラです。
 その結果としての「申告是認」でなければなりません。
 
 またもし、修正申告する申告が、最低税額で済ませているからだというなら、
 その否認事項は、最初から「黒」だったとしか思えません。

 そうでないなら、なぜ反証しないのか、
 反証しても国税が認めないなら、なぜ国税に「そっちで直せ」と、
 「更正処分」を求めないのでしょうか。(-_-)#

 国税が更正すれば、それに対し、審査請求が可能となりますが、
 納税者自ら修正してしまったら、その後の法律救済を受けられません。

 それを修正申告してしまうというのは、
 最初から「黒」であることを承知で当初申告をしていたということですから、
 税理士としては、それも、お客様に対する背任です。

 また、「黒」がいくつかあって、
 そのうちの一部だけの修正で「済んだ」、だから最小だ、というのも、
 みっともない話です。

 そんなことを考えながら、
 是認をとる大変さを理解しない、
 お客様のお気持ちを理解しない、
 心ない意見に、ちょっと何だかなあと思っています。

 ☆  ☆  ☆

 暖かい日が続いて、
 事務所ビルのお隣の豊川稲荷さんの緋寒桜が咲き始めました。
 一分咲き、でしょうか。
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by expresstax | 2018-03-02 23:08 | 税務調査
 11月に立会を行っていた相続税調査の終了通知が、年末の最終日になって来ました。 
 いわゆる「是認通知」=「更正決定等をすべきと認められない旨の通知書」というわかりにくい書類(-_-)が、お客様のところに届けられました。

 臨場調査でいくつかの論点について指摘があり、報告書を作成し提出していましたが、それでオッケー、となったわけです。

 思えば、相続税関連の税務調査は4年ぶり、その前の調査が3年ぶりでしたから、約7年に2件という確率になります。
 そして全件是認になったわけです。
 
 お客様もワケの分からない(^^)通知書をもらって、でも、よかった、ということでお喜びいただきました。

 とりあえず、22年間、税務特例100%是認、重課事案ゼロの弊社の歴史は、今年も更新できました。

 ☆  ☆  ☆

 残業食をとりに紀尾井町ガーデンテラス(元赤プリ)に向かいました。
 弁慶堀沿いがライトアップで綺麗です。
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 よく見ると、お堀の水面に、
 暗くて見にくいですが、藻の隙間に鴨の群れがいました。
 こんな寒い中、たいへんだね。
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by expresstax | 2017-12-28 23:29 | 税務調査
 先日、税理士先生からのご質問をいただいた問題です。

 過去にも、同様な質問があり、
 その時にも、ちょっと気になっていたので、書きます。

 ☆  ☆  ☆

 ご質問は、
 難解な問題が起きたとき、所轄税務署の事前相談に行き、
 そこで、バツと言われてしまつた。
 そこでいろいろ調べて、講演会に行くと、講師はマルだと説明している、
 講師に個別に質問しても、マルだと答えられる。
 どうしたものだろう、というものです。

 その時の、我々講師陣も、マルだとお答えしていました。

 ☆  ☆  ☆

 なぜ所轄署に相談担当官はバツだと答えたのか、

 持参資料の不足か、
 相談者の説明の不足か、
 担当官の見識不足か、
 そもそも、法律が予定していない、回答のない問題なのか、
 それはわかりませんが、

 バツだと答えられたときに、なぜバツなのか、
 その点を、よく確認することです。
 根拠法何条の何項のどこに非該当だから、バツだ、と
 明確にならねば、事前相談に行った意味がありません。

 ☆  ☆  ☆

 税務の事案について、相談できる場所はいくつもあります。

 所属税理士会の会員相談室や、
 支部の相談室もあります。
 税務研究会さんの懇話会のような機関、
 日税研の相談室、等々、

 無料・有料さまざまですが、
 そうした相談室に予め相談して、

 マルかバツか、ではなく、
 どこにどんな論点があって、
 それはどう考えるべきか、明らかにして、

 ひとつひとつを丁寧に明確にしていくことです。
 所轄税務署に行くのは、その後です。
 
 事前相談では、こうして外堀から固めた上で臨むとよいでしょう。
 
 ご質問者様には、再度、チャレンジしていただくことになりましたが、
 無事に進むこと、お祈りしています。

 ☆  ☆  ☆

 福岡からの帰りの飛行機。
 駿河湾の向こうに、富士山が見えてきました。
 故郷の空を越えて、いつ見ても、ほっとします。
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by expresstax | 2016-07-05 23:54 | 税理士
 ご相続のお客様が、お役所から証明書を受け取られました。
 被相続人様の保険料の過誤納還付通知書です。

 介護保険料や後期高齢者医療保険料など、
 未経過分の払い過ぎ保険料は、亡くなられた日をもって、精算されます。
 
 金額的には大きくなかったとしても、
 法律的には、被相続人様の遺産として扱われ、
 その還付受給権は、遺産分割対象です。
 相続税では、未収金=相続税課税対象財産として扱われます。


 ところが、お客様、受け取った通知書をめくってみると、
 下に、違う人の過誤納還付通知書が貼り付いていたそうです。

 どうしましょう。。。
 ということで、弊社にお持ち下さったのですが、
 あら、まあ。

 発行した自治体に然るべく教えてあげるのが筋ですが、
 発覚した自治体、エライことになるでしょう。(合掌)

 ☆  ☆  ☆

 でも、こんなことって、よくあることなのでしょうか。

 以前、ご相続のお客様のところに、国税さんから書類が誤送されてきたことがありました。

 それも、中身は、金融機関さんへの照会文書です。
 照会対象は、お客様の口座やご親族の口座内容に関するモロモロ。
 ほー、預金照会って、こんな風にやるのね、と我々も感心して拝見しましたが、
 問題は、その先です。

 このお客様は、きっぱり、「無視します、教えてなんかやるもんですか」、と。
 放置なさいました。

 つまり、国税さんサイドでは、金融機関に送ったはずの文書が、
 どこかで迷子になった結果になったはずです。(合掌)
 
 で、その顛末は?
 いえ、ここでは書けませんので、あしからず。(^^ゞ

 ☆  ☆  ☆

 一日、一日、春めいてきました。
 お役所さんも、春だからか、木の芽時、なのか、
 気を付けて下さいね。
 
 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルの周りの春が、芽吹き、花開いてきました。

 ピンクの満天星(ドウダンツツジ)です。
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 白の沈丁花が、とても良い香りです。
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 赤坂豊川稲荷の緋寒桜は、満開、雨で一部散り始めています。
 そろそろソメイヨシノにバトンタッチですね。
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by expresstax | 2016-03-18 23:46 | 相続・贈与
 お客様と、
 医療費控除の対象となる医療費支出について、ひとしきりお話しがあったところで、
 医療費の領収書って、どこまでチェックされるんでしょうね、というお話しになりました。

 ちょうどこの日のネットの記事で、
 「医療費控除について、税務署は領収書をすべてチェックする」という記事が上げられていました。
 「元国税調査官」さんである税理士先生によれば、
 医療費の領収書は、1枚1枚、すべて確認するとあります。
 
 ☆  ☆  ☆

 提出されれば、確認しています、と対応せざるを得ないのはわかりますよね。

 見解はいろいろあるでしょうが、

 実は、
 現在の電子申告制度では、領収書の記載内容の入力がある場合は、
 医療費の領収書は、「第三者作成書類」として
 確定申告書に添付する必要なく、提出省略することができます。

 平成20年1月4日以後提出確定申告書についての制度であり、 
 弊社でもこの方式を進めています。

 そうすることによって、医療費領収書をお客様の手許で保存することができ、
 医療記録として活用していただくことができるからです。

 今の国税さんの制度は、電子申告を含め、 
 昔に比べ、ずっと大人の制度に成長していると考えたらよいでしょう。

 ☆  ☆  ☆

 「正直者がバカをみる世の中にしたくない」という言葉は、
 以前に、国税マンさんから伺いました。

 医療費控除制度そのものが、
 治療で大変な出費があるときに、
 税金を軽くできるように、という救済規定です。

 そして、実は、医療費控除で患者さんたちに領収書を提出させてきたのは、
 患者側から提出された領収書と、医療費の受取者=医療機関の帳簿を付き合わせる、抽出調査することによって、医療機関の脱税を摘発することが、その主たる目的でした。

 でも、それも、昨今のKSK(国税総合管理システム)や、ITC化、電子申告、
 さらにはマイナンバー制度のスタートにより、
 医療機関の脱税摘発は、過去に比べて飛躍的に簡単になっているはずですから、
 ニーズは低くなっているのでしょう。

 ☆  ☆  ☆ 

 ネットの記事にあるように、 
 国税さんが、わざわざ莫大な人件費をかけて、
 患者さんたちの医療費を否認するために躍起になっているのではないことを、
 お客様にもご理解いただければ、税制の理解のためにも良いのではないかと思っています。

 ☆  ☆  ☆

 確定申告のキックオフに行ってなかったよね、とのことで、
 以前から話題にのっていたステーキランチに繰り出しました。
 なぜか、男性が「行かな~い」とのことで、
 女子肉会と相成りました。

 話題のお店は、赤坂でも隠れ名店?
 希少部位シャトーブリオンをステーキで焼いてくれます。
 400gまで選べるそのお店は、どうも、おぢちゃんとおばちゃんが切り盛りしてる様子。

 全員が、250gをチョイスし、ただし焼き方は、普通(ミディアム)とレアに分かれます。
 どーんと出てきたステーキは、レアがぶ厚め、普通がちょっと叩いてあって薄め(でも厚い)でしたが、
 脂身が全くなく、柔らかでクセのないお肉は、ほんとうにシャトーブリアン。
 ワーっといいながら、ぺろりと完食してしまう女子部でありました。
 次は、アレにしようか、と、また来る気、満々です。(^^ゞ
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by expresstax | 2016-02-23 23:09 | 確定申告
 法人化をご検討中のお客様とのお話しです。

 役員報酬額を決めるのに、
 勤務時間や業務内容によって、どうしたらいいか、

 お知り合い様が、お知り合い様の会社での役員報酬について、
 税務調査で否認を受けてしまったそうなのです。

 ☆  ☆  ☆
 
 こうした金額認定の問題では、とてもよく出てくるご質問なのですが、
 会社からの報酬が、低いか高いかは、
 その法人の利益やその役員様の貢献度により、
 個別に検討して決めて頂くべきものです。

 役員は、法人との委任契約により、その経営責任の遂行の対価として、報酬を得ます。
 従業員(労働者)は、雇用契約により、その労働への対価として、給料を得ます。

 その基準は、全く違います。

 一番汗をかいた人が、一番エラくて、一番高い対価を得るなら、
 会社で、お掃除のおばちゃんが一番高い報酬になるでしょう。

 もしかしたら、お客様やお知り合い様の誤解の原因は、
 個人事業者時代に、
 ご家族が家族従業員=事業専従者としてお給料を受けていたときと、
 混同しているのじゃないか、という意見がでました。

 青色事業専従者は、まさに事業に専従して、
 その必要経費となる給与額は、
 
「労務に従事した期間、労務の性質及びその提供の程度、
 その事業の種類及び規模、
 その事業と同種の事業でその規模が類似するものが支給する給与の状況
 他の使用人が支払を受ける給与の状況
 その事業の収益の状況に照らしその労務の対価として相当であると認められるもの」
 (所得税法57条、所得税法施行令164条)
 とされています。

 これは、そもそも生計一で、同じ家族でポケットも一緒、
 そんな中で、給与ったって、お手盛り。そのままじゃ認めにくいよね、
 だけど、具体的にこうした労働をしているから、適正額は経費として認めるよ、という制度です。

 この家族従業員の給与必要経費算入額の問題と、
 家族であれ、会社法上の取締役の経営責任を負う家族役員の報酬が、
 
 どうも、ごちゃ混ぜになっているのではないでしょうか。

 あるいは、ごちゃまぜになっているのをいいことに、
 お知り合い様の会社の場合も、
 税務調査の場で、調査官が「ふっかけ・ゆさぶり」をして、
 あたかも、役員報酬も、労働の従事度合いで決めねば、という空気を醸しているのではないでしょうか。

 もちろん、役員という以上、名目だけの、なんら経営に後見しない役員では、論外。
 昔、野村沙知代事件なんてのもありましたが、
 いかに役員といえど、架空給与は、完全な脱税です。
 
 ☆  ☆  ☆

 中小企業の会計については、以前にもこのブログで書いた記憶がありますが、
 特に、数字に関すること、基準に関すること、税務上は認定に関わる部分については、
 しっかりとその法律の意味と、税務上の考え方を理解していただくことだと思います。

 そうして、胸を張ってどんどん発展していける、
 素晴らしい法人を築いていきましょう。

 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルの公開空地の庭園は、黄色いツワブキが満開になっています。
 年ごとに、背丈が高くなっています。
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by expresstax | 2015-10-28 23:37 | 提言
 今日は、年に一度の麻布税務署さんとの連絡協議会に出席しました。

 弊社の所属所轄である麻布税務署の指定官職(一般企業での管理職)さんたちとの交流会です。

 国税庁のホームページにも出ていましたが、
 消費税増税後の滞納が激増しているとのことで、
 滞納予防について協力要請がありました。

 確かに、法人税や所得税と違って、
 消費税は、赤字でもかかってしまいます。

 顧問税理士先生のいる事業者さんは、ちゃんと資金繰りのご指導をうけてらっしゃるでしょうが、
 顧問のいない事業者さんは、なりゆきで経理していくと、
 申告時になって、納税資金不足!ということになって、あわててしまうのかもしれません。
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 連絡会のあとは、いつもの意見交換会です。
 税務署の現役一統(一部門統括官)さんたちやOB先生たち、麻布支部の先生たちと、
 楽しく呑み食べ、お話しを伺いました。

 そうか、そうだったのか!のお話しが満載。

 ありがとうございました。(^^)





































 
 
by expresstax | 2015-08-20 22:27 | 税理士
 先日、ここで森トラストさんの国税不服審判所での裁決結果のことを書きましたら、
 ご質問を戴きました。
 ありがとうございます。

 つまり、こんな150億円もの税金の取り戻しができて、
 国税はむちゃくちゃ口惜しいだろうから、今度は裁判に上げて、
 次に裁判で納税者が負けたら、また納めなくちゃならないのか?
 そんな多額の税金が行ったり来たりするのか?というご質問です。

 ☆  ☆  ☆

 はい、それはないんですね。

 結論から言えば、国税不服審判所で国税さんが負けた(「取消」といいます。)場合、
 裁決を不服として、国税さんは「訴訟」に上げることはできません。

 ここで、ジ・エンド。決着です。
 森トラさんは還付を受けた税金を二度と払うことはありません。

 ☆  ☆  ☆

 このあたりの行政手続の流れって、分かりにくいかもと思いましたので、
 ちょっとおさらいしてみましょう。

 そもそも、
 税務調査で、例えば、納税者は1万円として申告していて、調査官は10万円だ、と主張した場合。

 まず、調査官は、10万円として申告しなさいよ、という
 修正申告の勧奨(かんしょう=すすめること)ができます(国税通則法74条の11第3項)。

 ここで納税者が、本当は1万円なのにぃ、と思いつつ、
 調査官の言いなりに10万円として修正申告してしまうと、
 もう、それでその件については、10万円と認めたとして、そこで終わりです。
 もちろん、差額の9万円と過少申告加算税や延滞税を払います。
 納税者が、後で、やっぱり1万円が正しいぞ、と考え直しても、後の祭り、どうにもできません。

 納税者が、修正申告の勧奨に従わず、絶対1万円です!と主張して、
 国税は、10万円だと認定しようとするならば、
 国税が、10万円として、更正(こうせい)処分を行います。
 納税者は、更正通知を受けて、差額の9万円と過少申告加算税や延滞税を払います。

 もちろん、それは納税者の本意ではありませんから、
 納税者は、更正処分を受けたら、今度は税務署長に対して2ヶ月以内に異議申立てをします。
(青色申告の場合は、異議申立てを飛ばして、直接審査請求することもできますが、
 所得税の譲渡所得や相続税申告などの場合は、まず異議申立てが必要です。)

 税務署長が、異議申立について審査して、3ヶ月以内に異議決定処分をします。

 税務署長が、おいおい、あの調査官は、とんでもないことを現場でやってるな、と判断して、
 はい、おっしゃるとおり1万円が正しいですね、と認めれば、これで解決、
 追徴された9万円+加算税延滞税モロモロ+還付加算金(遅れ利息)が戻ります、というのは条文上。

 通常、更正処分を打つときは、ちゃんと税務署の上部や国税局等の審理を経ているので、
 こんなことは、たぶん、マレなんでしょうね。

 そりゃあウチの調査官の言う通り10万円だろっ、という税務署長の異議決定だった場合、
 納税者が、そんなバカな!と思えば、
 異議決定書が届いてから1ヶ月以内に、国税不服審判所に、審査請求を行うことができます。

 国税不服審判所の審判官は、今でこそ、民間精通者もなれますが、
 以前は大半は、国税出身者だったので、
 所詮、税務署と同じ穴のムジナじゃん、などと揶揄されたものです。

 そして国税不服審判所での審判で、請求人(納税者)と国税の丁々発止の結果、裁決が下されます。

 もともと、審査請求が法律に則っていないときは、却下、つまり門前払いですね。
 税務署の処分(原処分)が正しい、となれば、棄却、
 一部は請求人(納税者)の言い分もアリだね、というときは、一部取消、
 なるほど、請求人(納税者)の言うとおりだね、となれば、全部取消、となります。

 といっても、取消になるのは、全体の8%位だそうですから、
 審査請求で、もともとの税務署の処分をひっくり返すのは、なかなか大変です。

 ☆  ☆  ☆

 さて、絶対に、1万円だ、と確信してたのに、納税者が審査請求で却下や棄却とされちゃった。
 その場合は、6ヶ月以内に、晴れて(?)裁判に「原処分取消訴訟」として上げることができます。

 反対に、審査請求人(納税者)が、審判所で認められて、原処分取消の裁決を受けた場合、
 納税者は、差額の9万円+加算税モロモロを取り戻すことができます。

 今回のように、審査請求人(納税者=森トラストさん)が、原処分取消の裁決を受けた場合、
 国税は、森トラストさんに対して、既に収納した150億円の本税と加算税モロモロを還付します。

 ☆  ☆  ☆
 
 そして! 審判所で負けた国税は、どんなにクヤしくても、訴訟を提起することはできません。

 国税不服審判所のホームページで次のように説明されています。
 「国税不服審判所長の裁決は行政部内における最終判断ですから、
 税務署長等が仮にこれに不服があっても訴訟を提起することはできません。」

 つまり、森トラストさんが、審判所で勝った=取消処分を獲得したのですから、
 これにて一件落着、となります。
  
 ☆  ☆  ☆

 と、ルル書きましたが、
 実は、弊社では固定資産税以外で、異議申立や審査請求って、1件もやってません。(^^ゞ
 
 研究会などでは、事案に対する意見書をどう書くかの助言や意見を述べたりしますが、
 弊社のお客様に関しては、全く事例がありません。
 というわけで、そこのところはよろしく、です。(^^)

 ありがとうございました。

 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルの公開空地は、キスゲの群生です。
 キスゲは、ニッコウキスゲのような黄色が多いと思いますが、
 ここのは赤や黄、ピンクととても華やかです。
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 紫君子蘭も、どんどん開きます。大輪です。
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by expresstax | 2015-06-18 23:59 | 法律

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


by expresstax