東京ミレナリオ

大晦日を明日に控えた日に、丸の内のミレナリオに行ってきました。

 消灯が夜9時なのに、到着は8時過ぎ、ラッシュアワー並の行列を、ペットボトルの暖かいお茶で暖をとりながら、押し合いへし合い進みます。群衆を整理するメガホンの声が響き、それは、広告の文章で想像していた風景とは、ずいぶんかけ離れたものでした。(東京ミレナリオの公式ページ)
  周辺のオフィスの煌々とした明かりを仰ぎ見て、「ミレナリオを見るために寒空で押しくら饅頭している我々と、ミレナリオは毎日見れるけど大晦日まで休日残業しているあのオフィスワーカーたちと、どっちが幸せでどっちが不幸なんだろう」なんておしゃべりをしながら、そのうち、ようやく明るい光のページェントにたどり着きました。


 このミレナリオは、群衆が光のゲートの下を歩きます。光の彫像である「パラトゥーラ(Paratura)」の中でも丸の内のミレナリオは、「ガレリア(Galleria)」(光の回廊)としてデザインされているそうです。ディズニーランドなどのように、群衆がパレードを見守るのではなく、群衆自身が歩き、感じ、作品の中に取り込まれることで、作品そのものが完成する、これは、いわば都市の思想なのでしょう。三菱地所さんの自負が感じられます。

 新年を迎える日々だからこそ、寒い冬空だからこそ、ともに歩く人の、繋いだ手のぬくもりと息づかいが、歩きながら語り合う言葉の優しさが、ともに見つめる瞳に映りこむ光の陰影の鮮やかさが、消灯とともにこぼれた「ほうっ」という群衆のため息が、都市を歩くこと、都市に生きることの「幸せ」をもう一度、教えてくれるのでしょう。

 人が作品を見るのではなく、人が作品の真ん中で参加する。

 今の時代のビジネスコンセプトも、商品やサービスという仕組みを通じながらも、お客様を真ん中にして、お客様に、感じ、体験し、成功していただくこと、なのですね、きっと。

                        Dec.30th 2002 みゆき wrote.
# by expresstax | 2002-12-30 00:00 | 折りにふれて

任期

 ハンセン病の政府補償訴訟が、熊本地裁患者側勝訴、政府側控訴断念、小泉首相の謝罪、政府声明発表という展開になっています。

 故松本清張氏原作映画「砂の器」を思い出した方も多いのではないでしょうか。
 ハンセン病患者隔離政策のために、村を追われ、石つぶてを受けながら、吹雪の路頭を旅していく故加藤嘉演じた親子の後ろ姿がまざまざと蘇ります。
 国家賠償の時効が20年であるなら、政府は、なぜ時効にかかるほどの、40年もの間、問題解決を放置したのでしょうか。
 
 これはつまり、この40年の間、患者のためにたった1回「負け」を言える、自分で泥を飲める人が、旧厚生省に、これまでの政府に、たった一人もいなかったということです。

 もちろん、それを言ってしまって、裁判で負ければ、官僚組織では「負けた役人」になってしまうのでしょう。
 勝ち続けてこそ出世コースを全うできるお役人の辞書には「負け」という言葉はないのかもしれません。
 自分の任期さえ過ぎてしまえば、この期間さえやり過ごせば…、くる人もくる人も、そうして40年間、問題を先送りしてきた結果でしょうか。
 お役人さんたちの、つらい、やりきれない構造です。

 小泉首相は、リーダーシップの特権を使って、「負け」を取りました。
 もちろん国家賠償の時効という民法に背いた特例を作れば、他にあまたある賠償訴訟との調整が必要になってしまいます。
 しかし、法形式の「勝ち」の可能性にこだわるより、「負け」て謝罪したことで、小泉首相は、国民支持を集め、総選挙など別の「勝ち」を取ることになるのでしょう。
 なによりこれは、政策と国是の根源に関わることだからです。
 
 政治も会社経営も、短期の任期の成績だけで業績判断をしようとすると近視眼的になり、本と末の順番が混乱します。

 「自分の任期」での不良債権処理の先送り、「自分の任期」での赤字決算の先送り、「自分の任期」での商品リコールの先送り、その結果が、それぞれに、現在の日本のデフレスパイラルを招いています。

 夜を徹して働き続けているお役人さんたち・企業人のおひとりおひとりの姿勢の根底には、国民と社会の発展への果てしない誠意と忠誠心があります。
 優秀で前向き、どんな労苦も厭わず犠牲的に成し遂げて、自分こそがこの国と社会を築く気概に溢れた素晴らしい方々です。
 そのお役人さんたちと企業人の、人としての良心と信念にもとづいた情熱が、行政や企業の中で活かされていく仕組みを作っていけないものでしょうか。
# by expresstax | 2001-05-27 00:00 | 提言

FFS(Fee For Service)

ロサンゼルスの不動産コンサルタント、山岡幸雄氏は、現在のエージェント制(代理人制)について、FFSが普及していると報告します。
 FFSとは、「フィー・フォー・サービス」、つまり、サービスに応じた報酬制度をいいます。

 インターネットの普及により、消費者が自分の求めるサービスや情報を直接入手することが可能となっています。
 そのなかで、代理人は、それでもなお、消費者に得られない、どんな有効なサービスを提供してくれるのか、その内容と質と対価のレベルが問われることになり、なにより、報酬決定の透明性が要求されます。

 「そうか、なるほど、では払おう」、です。

 情報のサービスが、そのサービスの価格決定にまで、オープンに、分かりやすく、明細される。
 価格決定に際しても、最後の最後まで、消費者が知り、納得し、決定する。
 これがFFSの流れです。

 これまで、専門家報酬の曖昧さ、顔見て時価を決める不均一性や、業務の後いくらで請求書が来るのかわからない、という不安から、相談を避ける場合もあったようです。
 特に財産税は、税金自体の訳のわからなさのうえに、報酬の不透明さが、お客様を不安にします。
 早め早めに一言聞いていただければ、先に確認しておいていただければ、
 事故にならなかったのに、税負担がずいぶん違ったのに、というケースも多々あります。

 弊社では、
①初期ご相談は、タイムチャージ、
②ヒヤリングと調査に基づく見積提示と協議、
③業務範囲を明示した契約の締結と着手、
④業務遂行とチェック、
⑤追加業務が生じた場合の見積と契約確認、業務遂行とチェック
 を徹底させていただいて、お客様からの支持を戴いています。

 うちは飯塚会計じゃなくて、明朗会計ですよ、とお話し申し上げると、
 お客様は必ずと言っていいほど、大きなお声でお笑いになります。

 でもそれは、安心してよく理解していただいて、きちんとコスト予算をたてていただくことなのです。

 報酬について余計な不安や心配を払拭していただいたうえで、問題にきちんと正面から向き合っていただくこと。

 これが、お客様の問題解決のうえでの、実はとても大切なポイントなのです。
# by expresstax | 2001-02-27 00:00 | プロフェッショナル

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


by expresstax