資産税の税理士ノート

スキー&スノーボード2004-2005

CRM

 CRM(Crew Resource Management)とは、1981年、ユナイテッド航空が開発したヒューマンエラー防止プログラムです。
 
 CRMというと、最近はやりのCustomer Relation Management(顧客管理)と間違われそうですが、お客様に責任を持つビジネスにとって、もっと重要なものでしょう。

 ヒューマンエラーは、有斐閣『心理学辞典』では次のように分類されるそうです。
 オミッション・エラー(実行すべき行為をしない)
 コミッション・エラー(実行したが正しく行わない)

 入力エラー(聞き間違い、見間違いなど)
 媒介エラー(判断や記憶の間違いなど)
 出力エラー(言い間違い、ボタンの押し間違いなど)

 スリップ(意図していないことをしてしまった失敗)
 ミステイク( 目標形成、意図自体の失敗)

 新潟青陵大学の碓井真史先生は、航空機事故を例にひいて、CRMシステムを説明しています。
 その改善のためには、エラーした人と、エラーの事実を切り離して、エラーの仕組みを解明し、エラーを協力により、防止できるヒューマンの関係を作り出すことだといいます。  
 
 「機長と副機長を操縦シミュレーションにいれます。故障や悪天候の中、どんな機長なら飛行機を墜落させないかという実験です。
 実験の結果、まず機長がきちんと指示を出すことの必要性がわかりました。ベテランである機長は、権威を持って、はっきりと指示を出さなくてはなりません。
 しかし、同時にわかったことは、権威的すぎる機長も、緊急時には飛行機を墜落させてしまいということです。どんなに経験豊富で、有能な機長でも、ひとりの能力には限界があります。
 人間ですから、誤りを犯すことはあります。
 そんなとき、副機長の役割が重要です。しかし、機長があまりにも権威的すぎると、副機長はものが言えないのです。言っても、聞いてくれないのでは仕方ありません。
 リーダーに権威は必要です。しかし、権威的すぎてはいけないのです。」
 
 最近のJR西日本の事故にも同様の問題が指摘されていました。
 
 税務も同様です。
 弊社とて、例外ではありません。

 エラーは起こりうる。
 その前提にたてば、一人一人が責任を持つというだけでなく、相互に確実性をインスパイアする信頼関係の構築システムとそのための憲法が必要です。
 
 チェック者がいるから、自己チェックもなく誤字脱字誤計算のまま、提出する。これでは、チェック者はうんざりします。チェック事項を指摘しても良い関係ができず、権威関係が生成されてしまいます。
 まずは、ひとりひとりがプロとして、誠心誠意、チェック者に頼らない仕事をすべきです。
 
 そして、それでもヒューマンエラーは起きます。
 そこで、仲間から指摘される、チェックを受ける。
 それを不名誉なことだと思うのはおかしなことです。
 個人の問題にしてはいけません。
 個人事務所の限界はそこにあります。
 弊社が複数の税理士担当体制でお客様にあたっているのもそのためです。
 
 エラーがあれば共有化し、あらゆる可能性を検討することです。
 プロならば、より完成度を高めるためのディスカッションと相互啓発ができるはずです。
 自分が、自分が、という個人商店方式ではなく、チームで、会社で、最高の仕事をする仕組みです。
 チームで、最大限のディスカッションと検討を行って、お客様に最大の誠意を尽くしましょう。
  
 現在「膝詰」と呼んでいる、チーム内検討を、定例だけでなく、さらにどんどんやりましょう。
 それが、仕事の初めにあり、中途にあり、最後にあるという仕組みが必要です。
# by expresstax | 2005-07-03 22:26 | プロフェッショナル

100周年記念式典

 お客様の会社の100周年記念式典に出席しました。
 ほんとうにおめでとうございます。

 目白のフォーシーズンズホテルでの豪華な式典です。
 会長様・社長様・お嬢様達も、すてきなドレスです。
 獅子舞のアトラクション、フルコースのお料理、マリーンのジャズソング、工夫と趣向があちこちに感じられる式典でした。
 
 会長様と、ご長女様のお婿様である社長、今日常務に就任された30歳のお孫様、そして常務の奥様のお腹にはひ孫様が、という4代のご出席です。
 ユーモア溢れる皆様のご挨拶は、とても暖かく、ほのぼのとしてお家柄を表していました。

 これまで決して順風満帆なだけではなかったのです。
 しかしそれを見事に乗り切り、きりひらいて頂きました。

 宴の最後に、所属協会の役員さんが神田三本締めをしました。
 古い業界だから、100年の会社は他にもあるが、こうしてケジメを付けられる会社は少ない、という言葉が胸に響きました。
 そして神田三本締めのいなせなかっこよさ。

 とても良い式典に参加させていただきました。
 ありがとうございました。
# by expresstax | 2005-07-01 23:42 | お客様

新会社法成立、平成18年度施行予定-株式会社はより自由に、簡単に

 会社法が6月29日参院通過、国会成立し、予定では平成18年4月から施行される見込みです。

 当初は商法現代化として議論されていましたが、会社法として全体を再編。従来の商法・有限会社法・商法特例法等を包含する新法典となりました。ひらがなで読みやすくなっただけではないのです。

■株式会社の運営の簡素化

 株式会社は、役員の重任には登記が必要ですが、株式全部が譲渡制限株式の会社は、定款により取締役は1名、任期を10年まで延長が可能ですから、従来の有限会社並の負担になります。

■株式会社設立の簡便化

 最低資本金制度がなくなり、資本金1円でもOK、従来の株式保管証明制度は、金融機関の残高証明書でOK、登記前でも資金引き出しOK、会社の類似商号規制は撤廃、会社目的の厳格審査もなし、会社設立がスピードアップします。1円会社でも社債発行が可能になりますから、資金調達も柔軟化します。ただし純資産300万円以上でなければ配当できません。
 また外部者にとっては、より深度のある与信審査が必要になるでしょう。

■有限会社の廃止

 施行日以降は有限会社の設立はできませんが、それ以前に設立した有限会社は新法施行後も継続できます。また、有限会社から株式会社への変更は、商号変更並に簡単にできますから、現在有限会社の会社さんは、どちらか選択なさったらよいでしょう。

■金庫株取得の時期の自由、利益の配当も自由

 従来定時総会に限定されていた金庫株(自己株)取得を臨時総会で決議できるようになりましたから、相続での納税資金の調達など、タイミングよく可能に。税務上も相続自社株譲渡は譲渡所得です。

■株式譲渡制限会社の株式分散防止-後継者以外への株承継を制限、相続人への売り渡し請求も

 株式譲渡制限会社でも相続や合併での株式移動は防止できませんが、従来の特別決議に加え特殊決議(総株主の半数以上出席、総議決権の2/3以上の決議)によれば、制限できることになります。

■組織再編の簡易化-吸収会社の総資産額の20%までは株主総会不要

 株主総会決議不要な合併等の基準が従来の総資産額5%から20%以下となり、簡易に行えます。

■合同会社の創設

 有限責任の合同会社(LLC)が創設されます。先行したLLP制度と合わせて活用が期待されますが、無限責任社員制度を残す他の持分会社である合名会社・合資会社との足並みから、税制等の運用が注目されます。以上が平成18年春に施行予定です。

 以下は19年以降施行予定です。

■合併対価の柔軟化

 合併の際に消滅会社の株主に外国親会社株や現金で支払う三角合併も可能に。

■公開会社の資本政策条項も続々-新株予約権を使って買収防衛する毒薬条項・黄金株

 平成19年を予定して、株式譲渡制限のない会社(公開会社)の企業防衛条項が施行されます。
 このあたりは、エクスプレスセミナーでお話したいと思います。
# by expresstax | 2005-06-30 22:04 | 耳より税金情報



税理士飯塚美幸のひとことメッセージ
by expresstax
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28
自己紹介
税理士・中小企業診断士

東京都港区元赤坂一丁目
松木飯塚税理士法人
ホームページ http://mi-cpta.com
電話 03(5413)6511

 相続税・資産税コンサルティング・税務対策・税務申告代理・税務調査立会・売上倍増指導・ 相続人様の精神サポート・後継者教育・税制改正分析・講演・著作

 人に会うのが大好きで、現場第一主義。
 この職業を選んだのも、たった一度の人生で、いろんなお立場の、いろんな職業のお客様と人生をともにして生きていく素晴らしさと醍醐味を知ってしまったから。
 相手を信じて情熱で意気投合してしまう。
 税理士の仕事は、お客様の人生と懐にしっかりと寄り添って、ともに手を携えて生きていくことだと信じる。 

 "Always Keep Faith"。
最新の記事
タグ
カテゴリ
以前の記事
検索
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


Skin by Excite ism