証券会社さんやマスコミでは、賢い(=スマート)資産投資運用の意味で使っているようです。
でも、この言葉の出生地は米国。
ここ最近は、ナスダックの低下が見られますが、米国の好景気の支えは、401(k)(=確定拠出型年金)など分厚い年金資産の株式運用で築かれたストックとフローです。
そして、401(k)の年金資産や自己資産運用の中心層は、米国の大会社や行政機関の中堅であるビジネスエリート達です。
教育を受けた知識層とでもいうべき組織内のビジネスエリート達が、資産運用を積極的に行い、投資家として登場しています。
投資対象を厳格にチェックし、育つべき揺籃期のベンチャーやチャレンジャーを対象に、エンジェル(天使のように資金援助する投資家)として投資することで、積極的に企業を育てます。企業や商品の情報開示(ディスクローズ)を要求し、資金だけでなく、ベンチャーが育つための智恵も知識もチャンスも与えて、コントロールしていきます。
また、アンダーグラウンドのダーティーな(汚れた)資金とも一線を画しています。
現在の米国の成長は、こうした知識層の積極的な投資熱による結果的な産業育成の成果といえます。
この知識層が生み出す「知性ある資金」、これが、スマート・マネーです。
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翻って、日本にも、こうした知識層・ビジネスエリート・テクノ(技術)エリートといえる膨大な層が存在します。
大企業で、外資法人で、行政機関で、ベンチャー企業で、日本を支えリードしている30~50代の優秀で高収入のビジネスエリートたちは、しかし、自分の老後・子供の教育・住宅の問題と取り組みながら、更に、閉鎖された自己資産の情報をなんとか取り込みながら、税金という専門外の知識に振り回されつつ、自己の資産運用を行わなければなりません。
今必要なのは、こうしたビジネスエリート達に、プライベートな資産に関する情報整理・税務知識・個別問題の解決、生涯のライフプランの設定、なにより、個人情報を守秘しながら、時間不足を解決してくれるエージェント(代理人)になりうるアドバイザーの存在です。
具体的な問題解決まで実行すること(エンフォースメント)のできる代理人です。
最近、エクスプレスにこうしたビジネスエリートともいえる方々がご相談にお越しになるのも、この「スマート・マネー」の大きな流れの要求なのかも知れません。
とても面白い時代に、専門家としてお役に立たせていただける幸せを感じています。
Aug.2nd. 2000 みゆき wrote.