2018年 02月 26日 ( 1 )

医療費控除と補填金、そして蕗の花

 確定申告まっさかりです。

 病院にかかって、医療費支出と、高額医療の補填金を受けたお客様の確定申告。

 医療費控除の明細書が作成されていますが、
 医療費の合計額から補填金の合計額が差し引かれて医療費控除の計算がされています。
 その結果の差引は、9万円。
 つまり、医療費控除の、そのお客様の足切り額=200万円×5%=10万円以下になり、
 医療費控除、ゼロとされています。

 気になって、医療費の明細をじろじろ拝見すると、
 補填を受けた治療の支払額10万円に対し、補填金15万円。
 補填金の方がオーバー支給なのですね。
 これを「他の医療費と合わせた合計-補填金合計」としているために、
 補填金のオーバー分が、他の医療費から差し引かれる結果となっています。

 でも、
 医療費控除で、「支払った医療費を超える補填金」については、
 医療費補填金との差引計算は、補填の対象とされる医療費ごとに行い、
 支払った医療費の金額を上回る部分の補填の金額は、他の医療費の金額からは差し引きません。

 この部分は、次の所得税法73条の法文から読み取るんですね。
==========================
・・・その年中に支払つた当該医療費の金額(保険金、損害賠償金その他これらに類するものにより補てんされる部分の金額を除く。)の合計額が・・・
==========================
 ここでもし、除くべき補填金の括弧書きが「合計額」の後にあったら、
 「医療費総計-補填金」となるでしょうが、
 括弧書きが、「当該医療費の金額」にかかってるために、各医療費ごとに見る、と読むんです。

 これを「医療費控除の明細書」書式では、
 「(4)支払った医療費の額」の右側の「(5) (4)のうち生命保険や社会保険などで補填される金額」の欄に、
 「(4)のうち」とすることで、支払った医療費の額を限度に、補填金額を記載するようになっています。
 でも、分かりにくいですよね。
 勢いで、補填金額全額を書いちゃいそうです。

 ☆  ☆  ☆

 確かに分かりにくいですが、でもこれによって、
 医療費を負担した人に対する救済になってるんです。

 したがって、確定申告のお客様の計算も、
 補填金のオーバー分は、チャラになりますから、
 結果的に、医療費総額は10万円を超え、
 医療費控除ができることになります。

 医療費控除制度は、医療費負担で困ってる人への救済制度です。
 所得税法のほんのちょっとの暖かさのニュアンスが感じられる気がします。

 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルエントランス脇の植え込みに、
 毎年、どこからか飛んできたのか、蕗が生えています。
 てことは、早ければ蕗のとうが見つかるはず、と、
 時々、チェックしていたのですが、
 今日見ると、既に伸びて蕗の花になっていました。
 うーん、口惜しい、です。(^^;ゞ
 来年こそ。。。(>_<)
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by expresstax | 2018-02-26 23:09 | 確定申告

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


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