相続税のことで、うちの税理士さんからは6千万円が非課税といわれていたのに、お友達は7千万円が非課税だと言われたというのです。
どっちが正しいの?というわけです。
とてもとても大まじめです。
今の制度では、基礎控除は、相続人の人数によって変わること、最低5千万円で、それに相続人ひとりあたり1千万円足して計算すること、をお伝えすると、
その方は、お嬢様が一人だから、お友達は、ぼっちゃまとお嬢様で2人だからだ、とようやく理由が「判明」して、呑み込めたようで、興奮して勇んで帰って行かれました。
なるほど。
こちらも、勉強になりました。
こんなことでも、皆様、迷われるんだな、というのがひとつ。
もうひとつは、お伝えの仕方が大切だな、ということです。
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どうも、専門家は、結果だけをお伝えになるようです。
でも、それですと、違う事態になったときに、お客様は、訳が分からなくなります。
なぜ、そうなるのか、仕組みと構造を、
簡単なところからでも、理解を積み重ねていけば、いいのです。
仕組みで理解した知識は、切れ端ではなく、繋がり合って、考え方の力になります。
専門家の方が、そのようにお客さまを「育て」てさしあげれば、
お客さまは、スポンジが水を含むように、いくらでも育って行かれます。
例えば、弊社のお客さまは、
一度、不動産をお売りになると、「譲渡博士」になります。
契約はどうする、業者さんとどう対応する、税金は何がどの割合でかかる、
そんなことまでよく理解なさいます。
一度ご相続を経験なさると、「相続博士」になります。
相続の手続きや相続税の仕組みをひとつひとつご理解になって、
10ヶ月経つうちには、相続税について、ちゃぁんと、説明できるようになっちゃいます。
知ることは、楽しいものです。分かることは、嬉しいものです。
知らず知らず、知識と仕組みを理解すると、
次には、周囲の方々に、お教えになります。
聞かれて分からないときは、弊社にお尋ねになったりして、
答えているうちに、さらに知識が深まります。
いつのまにか、「相続博士」になってしまうのです。
ご専門家が、
「はいはい、私がみんなやってあげますよ、あなたは待っていて下さい」
というのも、ひとつのやり方でしょう。
反対はしません。
でも、資産の組み替え、相続、経営。
みなお客さまが主人として登場しなければならない大切な場面では、
ちょっと時間がかかっても、
お客さまご自身が理解して、
できれば、自分でやってみて、
そうして成し遂げていくことができたら、
必ず、お客さまご自身の、次の発展のステップになります。
でも、そんな「めんどくさい」説明してられないとばかり、
専門家がお客さまからその貴重なチャンスを摘み取って、
「代行」してしまって、
お客さまをスポイルしてしまうとしたら?
とてももったいないことです。
さらに、ご専門家から、
お客さまに教えてできるようになってしまうと、
仕事が減ってしまう、だから教えない、なんてのも聞いたことがあります。
絶対にそんなことはありません。
弊社のお客さまは、ご自分の問題が解決すると、
周囲や地域の問題解決のコンサルタントになられます。
弊社のお客さまは、みんなそうして、お客さまが連れてきて下さったお客さまです。
お客さまが、いつも元気にお育ちいただける。
育って、さらに育ちの輪が広がっていく。
せめて弊社は、お客さまの育ちの輪の源に、もっともっとなっていきたいな、と思います。
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中庭に開き始めました。
未央柳 (びょうやなぎ)というのだそうです。
こちらは柊(ひいらぎ)の実です。紫のブルーベリーのようです。
つまんで食べちゃいたいですが、がまん。(^^)