まだ全体の1/3の40室くらいしか販売できてないそうです。
高額室はほぼ完売なのに、低額(といっても5~7千万円)の売れ行きが悪いので、未販売の55㎡の30室は、構造壁までとっぱらって、もっと大きく作り直すとのこと。
うーむ、中途半端はダメよ、ってな感じでしょうか。
チェロコンサートのホールはほぼ満席。
参加者の様子のよさから、入居者かと思いきや、馬事公苑だけでなく他の施設の入居者も招いたとかでした。
施設も見学させてもらいました。
準(!)温泉や露天風呂、プール、ジャグジ、フィットネスジム、陶芸、アトリエ、ミニシアタ、美容室、エステサロン、カラオケサロン、ビリヤード、ペットサロン、レストラン、デリショップ、ビジネスサロン(PCやFAXが置いてある。ホテルのビジネスルームのノリ)等々、、、いや、充実。
もちろん、鳴り物入りの内部診療所、各居室(レジデンスと呼ぶそうな)のセンサー、ナースコールなども、完備。
全施設の4割という共用部分が、価格に入っている、と考えれば、坪397万円というお値段は高いのか安いのか。
いや、やっぱり高いけど。(はっと正気に返る(^^ゞ)
話しを前に戻すと、問題は、最低でも6千万円からの値段を、キャッシュで払える人が、居室だけと割り切るにせよ、55㎡だのの広さで我慢できるかどうか、ってことでしょう。 (入居金は、融資はうけられません。)
うーん、例えば、そのクラスの人なら、トシとったって、書斎ぐらいはほしいぞ、とか、思うのではなかろうかと。
そのあたりが、床面積拡大工事に着手せざるを得なくなった理由でしょう。。。かね。
とはいえ、ご案内役は、でしゃばらず、そつなく、賢くて良い感じのナイスガイでした。
このあたりは、富裕層ビジネスの基本でしょうが、これが出来てないところが多い、てか、できる人材ってなかなかない。(てなことを以前、富裕層マーケティングの青木さんから、聞いたことがあったっけ。レクサスのイケメン兄ちゃんでは、ダメ、とか。)
弊社も同じ問題を抱えてるのです。
案内者さんが、必要費用の算出や、ライフプラン書まで作ってくれちゃいます。
入居から15年間で入居金は償却。
利用料月約30万円の支払いは、当然、終身必要です。
利用料以外に、自分が、どんな人生を送るのか、送らないのか。
収入はいつまであるのか、ないのか。
自分の90歳までの必要費用をがちっと出されると、さすがに迫力です。ヽ(´o`;)ノ
自分でも預貯金や不動産や年金保険や、それなりにお財布はつかんでいるつもりでも、これだけ余命年数とダイレクトに向き合う機会は、そうそうないでしょう。
なまじ、ローンなど曖昧さを残さず、現金勝負ですから、よけいストレートです。
ちょっとほっとしたり、納得したり、心配になったり。
というところでしょうか。
レストランのウェイトレスさんや、ジムのお兄さん、お姉さんの、明るく、一生懸命な様子も、good。
グッドウィルは、この施設を、コムスンのフラッグシップとして作ったそうなので、人材もトップクラスを投入した、ということでしょうが、グッドウィルさん、がんばってるなあ、と感心しました、です。
そうそう、気になる点も書きます。
入居金が終身利用権なのですが、保全措置は500万円のみ。
あとは、コムスンとグッドウィルという会社の信用のみ、ってのは、どんなものでしょう。
税理士的には、問題と思います。
保証人制度は、600万円なにがしのお金で解決可、とのこと。
配偶者はなれない(通常同居ですので、当然でしょうが。)とのことですので、息子の世話にはならねえぞ、という人もいるかもしれません。
あとは、他のそれなりの高級老人ホームがやはり月20~30万円の利用料が必要なことを考えれば、ここの月29万円の利用料は、格段に高いわけではない。
高級とはいっても、このバーリントンハウスは、入居金が高いだけ、のように感じました。
他の類似施設の環境・利便性・将来性(つまり、オペレーティングが、どこまで維持されるか。)と比べて、突出した魅力が維持できれば、よし、とするか。そう、できれば、です。(念)
保全措置の有無を含めて、この部分の判断に尽きるのでしょうねえ。