配偶者様への居住用財産の贈与、おめでとうございます。

 相続税試算をご依下さったお客様。
 
 試算結果のご報告の際に、
 贈与税の配偶者控除特例について、
 ご報告したところ、

 ぜひ、やって欲しい!とご主人様が大乗り気。
 贈与を受ける奥様はお隣で、
 にこやかに聞いていらっしゃいます。
 即、実行することになりました。

 ☆  ☆  ☆

 贈与税の配偶者控除特例は、
 結婚して20年以上の配偶者に、
 自宅土地建物そのものか、自宅の取得資金を贈与しても、
 財産評価額2,000万円までは、
 贈与税非課税、という特例です(相続税法21条の6)。

 贈与税の基礎控除年110万円と合わせると、
 合計2,110万円の相続税評価額まで、
 自宅の土地・建物が非課税贈与できちゃいます。

 2,110万円の贈与によって、
 相続税率40%とすると、
 相続税が840万円ほど減税となります。

 もちろん、贈与を受けた奥様の財産は増えて、
 そのぶん、奥様のご相続の際の相続税は増えますが、
 ご主人様との

 ☆  ☆  ☆

 同じ2,110万円分でも、資金で贈与するより、
 土地建物を物件として贈与すれば、
 その相続税評価額は、一般的には、もっと下がります。

 資金贈与よりも、現物贈与の方がおトクです。 

 ご自宅の土地建物の相続税評価を、
 合計2,110万円程度になるように、
 土地建物の贈与持分を試算して、
 お客様に、試算モデルの中から選択していただきます。

 さらに、贈与税は非課税でも、贈与に伴い、
 不動産登記の登録免許税や不動産取得税がかかりますので、
 これら流通税の予算化が必要です。

 固定資産税評価額をべースに試算して、
 お客様にお伝えしました。

 そして、贈与契約書の作成。
 ここでも書いているように、
 ご主人様は贈る気持ち、
 奥様は受け取る感謝の気持ちを文章にして、
 贈与契約書に盛り込みます。

 ☆  ☆  ☆

 以上の準備のうえで、
 ジャジャーン!
 弊社恒例の贈与式です。

 贈与契約書にご捺印いただくと、
 控えていた事務所メンバーさんたちが、
 「おめでとうございま~す!」と
 花束をもって賑やかに入室、

 贈与なさったご主人様にお贈りしました。
配偶者様への居住用財産の贈与、おめでとうございます。_d0054704_18530657.jpg
 

















 と、ご主人様は、びっくりするやら照れるやらで、
 すぐさま奥様に手渡し。
 奥様は、フラワーアレンジメントのお教室にも通われているとのことで、
 大喜び下さいました。
 ありがとうございます。
 
 この後は、司法書士先生に不動産登記をお願いして、
 来年の2月1日から受付の贈与税申告書の提出をして、
 完了です。

 














 

by expresstax | 2024-10-25 23:22 | 相続・贈与

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


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