相続税試算をご依下さったお客様。
試算結果のご報告の際に、
贈与税の配偶者控除特例について、
ご報告したところ、
ぜひ、やって欲しい!とご主人様が大乗り気。
贈与を受ける奥様はお隣で、
にこやかに聞いていらっしゃいます。
即、実行することになりました。
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贈与税の配偶者控除特例は、
結婚して20年以上の配偶者に、
自宅土地建物そのものか、自宅の取得資金を贈与しても、
財産評価額2,000万円までは、
贈与税非課税、という特例です(相続税法21条の6)。
贈与税の基礎控除年110万円と合わせると、
合計2,110万円の相続税評価額まで、
自宅の土地・建物が非課税贈与できちゃいます。
2,110万円の贈与によって、
相続税率40%とすると、
相続税が840万円ほど減税となります。
もちろん、贈与を受けた奥様の財産は増えて、
そのぶん、奥様のご相続の際の相続税は増えますが、
ご主人様との
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同じ2,110万円分でも、資金で贈与するより、
土地建物を物件として贈与すれば、
その相続税評価額は、一般的には、もっと下がります。
資金贈与よりも、現物贈与の方がおトクです。
ご自宅の土地建物の相続税評価を、
合計2,110万円程度になるように、
土地建物の贈与持分を試算して、
お客様に、試算モデルの中から選択していただきます。
さらに、贈与税は非課税でも、贈与に伴い、
不動産登記の登録免許税や不動産取得税がかかりますので、
これら流通税の予算化が必要です。
固定資産税評価額をべースに試算して、
お客様にお伝えしました。
そして、贈与契約書の作成。
ここでも書いているように、
ご主人様は贈る気持ち、
奥様は受け取る感謝の気持ちを文章にして、
贈与契約書に盛り込みます。
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以上の準備のうえで、
ジャジャーン!
弊社恒例の贈与式です。
贈与契約書にご捺印いただくと、
控えていた事務所メンバーさんたちが、
「おめでとうございま~す!」と
花束をもって賑やかに入室、
贈与なさったご主人様にお贈りしました。
と、ご主人様は、びっくりするやら照れるやらで、
すぐさま奥様に手渡し。
奥様は、フラワーアレンジメントのお教室にも通われているとのことで、
大喜び下さいました。
ありがとうございます。
この後は、司法書士先生に不動産登記をお願いして、
来年の2月1日から受付の贈与税申告書の提出をして、
完了です。