LGBTQを巡る迷走と不動産売買、そして蕗のとうが咲いたよ。

 岸田総理の荒井秘書官が、LGBTQ(性的少数者)について、
 2月3日にヘイト発言(特定の人に対して侮辱や排除する発言)したことが報道され、
 結果的に、秘書官の職を更迭されることになったそうです。

 オフレコとしての発言だったそうですが、 
「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」というのは、
 明らかに、ヘイト発言です。

 オフレコでも、事に重大さから、これを毎日新聞があえて報道してくれました。
 そんなヘイト思想を持った人間が総理大臣の秘書官とは。
 そして「秘書官室もみんな反対している」という発言が本当なら、
 秘書官室は、ヘイト思想の巣窟なのでしょうか。

 荒井元秘書官は、
 「同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」と言ったそうで、
 これも呆れました。

 仮に、それがために国を捨てる人がいたとしたら、

 G7の先進7カ国のうち、
 日本以外の6カ国(フランス、米国、英国、ドイツ、イタリア、カナダ)を筆頭に、アジア・アフリカ・中東以外の欧米豪の国々は、
 差別禁止を法制化したり、
 同性婚やパートナー制度を認めていますから、

 行き先は、アジア・アフリカ・中東あたりに、どうぞ、
 ということになります。

 ☆  ☆  ☆

 ところで、
 なぜ今回の元秘書官発言に驚いたかというと、
 以前に、自分の所有不動産を売却したときの話を思いだしたからです。

 とても熱心な買主さんから買付の申込を受けたと、
 仲介業者さんから電話がありました。
 立派な会社にお勤めの、高給取りの優秀な買主さんです。

 仲介業者さんは、
 買主さんは、実は、LGBTQだが、それでも良いか、と訊くのです。

 「そんなの個人の自由でしょう?」と答えると、

 仲介業者さん、とたんに声を弾ませて、
 「そうですよねっ!個人の自由ですよね!」と、
 買主さんに、OKを伝えてくれました。

 ☆  ☆  ☆

 なぜ、そんなことを売主に訊くんだろう?と不思議だったのですが、

 もしや、
 買主さんは、LGBTQだということで、
 これまで、様々な局面で、あるいは、不動産賃借の場などで、
 荒井秘書官のような差別的な対応を受け続けてきたのでしょうか。
 
 なので、買ってしまえば縁もなくなる売主にさえ、 
 確認してきたのでしょうか。
 
 こちらの回答を聞いて、買主さんが飛び上がって喜んでくれたそうですが、
 それほどに、これまでは、
 むごい現実があったのかもしれません。

 ☆  ☆  ☆

 自分はLGBTQではないけれど、
 LGBTQを理解し、支援する人を「アライ」と呼ぶそうです。

 英語の”ally”(アライ=支援する・同盟する)からの言葉だそうです。

 ヘイト元秘書官の苗字の「アライ」が、
 支援者である「アライ」と、奇しくもそっくりで、
 笑ってしまいました。

 元秘書官氏は、秘書官の職から更迭されただけで、
 政府のどこかには着任して公務についているのでしょうから、

 今後は、公務員としての自分の職責と、
 そして公務員であればこそ、世界の動向にきちんとキャッチアップして、
 ちゃんと考えを改めてくれていることを祈ります。 

 ☆  ☆  ☆
 
 事務所ビルの前庭に、あの蕗の薹の花が咲きました。
 美しい薄緑色です。
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 こちらは、こんなに伸びています。
 がんばってるね!
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by expresstax | 2023-02-23 23:39 | 提言

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


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