ありがとうございました。
お父様に先立たれたお母様が、夜も日もなく慨嘆し、
数年経って、ようやくお気持ちを取り戻され、
その想いを、子や孫に伝えたいと、したためたとのことでした。
冊子には、お父様が残されたノートをもとに、奥様の文章が、
縦糸と横糸のように、美しく紡ぎ合って、お二人の生涯を織り出していきます。
学徒出陣、出兵、従軍、敗戦、帰還、お母様との出会い、情熱に溢れた文通、それぞれの想いの日記・・・。
その後お父様は、スーパーエリートへの道を駆け上っていき、
日本の有数の財界人との交流を重ねつつ、
トップクラスの職業人としての実績を築いていかれました。
その後、退職、闘病、そして死。
そのさまを、お母様は、ほとばしるかの筆致で描かれていました。
読み進めながら、その想いに、何度も何度も、胸を塞がれました。
関与させて頂いた税理士として、これほどの人生に、ともに歩かせて頂いた光栄を、しかと受け止めて、
お母様と、ご家族のご将来に、また、共に手を結びながら、歩を合わせながら、
さらにさらに、お支え申し上げていきたいと決意しました。
ありがとうございました。