試験合格と宅建または不動産鑑定士の登録後5年の実務経験で、
不動産コンサルティング技能登録者として、登録できる制度です。
平成19年以降、この試験の試験委員を拝命しています。
今日のその会合で、委員の先生方とおしゃべりしていて、
太陽光発電のお話がでました。
都心部であれば、ビルやマンションの屋上は、
まさに、未利用空間。
そこに太陽光パネルを設置して、電力を売ることで、空間を活かした収益とする、
あるいは自分で機械を設置しないのであれば、「屋根貸し」もある。
郊外であれば、未利用の原野を利用する。
S先生のお話では、長野の美ヶ原でその挑戦が始まっているとか。
売電価格が現在の42円/kWより多少下がっても、十分に採算のとれるビジネスなのだそうで、
不動産コンサルタントは、新たなビジネスを巻き起こすべし、
そして、太陽光発電は、不動産ベースの新たなビジネスそのものだと。
確かに、製薬会社さんなど、工場社屋に一面に太陽光モジュール(パネル)を設定して、
クリーンエネルギーを訴えて自社のイメージアップとしています。
ちょうどグリーン投資税制について論稿を書いていたところでしたので、
びっくりしてお話を伺いました。
現実は、さらに加速しているのですね。
☆ ☆ ☆
太陽光発電で、「屋根貸し」が始まっているのだそうです。
屋上のスペースを貸す、専門業者さんがパネルを設置して、売電するのですね。
かねてから、日本の建物の屋上は、汚いなあ、と悲しく思っていました。
欧米の都市の航空写真を見ると、屋根がシンボリックに造形され、
美しい都市景観の大きな役割を果たしています。
日本のビルやマンションは、ファサード(外壁)は美しくデザインされていても、
屋根は、ほとんど、防水加工しただけのコンクリートと、機械設置所のようになっていて、
あるいは、へりポート(Hマーク)や救助スペース(Rマーク)となっていて、
全く美しくありません。
ということを東大の伊藤滋先生がおっしゃっていて、
そうだそうだ!と思っていました。
でも、反対に考えれば、デザインされていない屋上なら、
パネル設置も、自在にできるでしょうから、
これは逆転の発想かも、とも思います。
論稿を書いていて、太陽光モジュールの製作メーカーさんに取材したところ、
既存のビル・マンション屋上への設置は、屋根の内側に設置するので、限度があるが、
新しい建物の場合は、太陽光モジュール自体が屋根として設計されるものもでているのだそうで。
従来の瓦屋根に比べ、はるかに軽い素材なので、建築への負荷は少ないのだそうです。
その分、後付けの屋上設置型は、風圧抑制が必要なのだとのこと。
こうして、研究されていって、日本の汚い建物屋上の名誉挽回ができれば、
もちろん太陽光モジュールも美しく設置されるという前提ですが、
これはいいかも、なんて考えています。
☆ ☆ ☆
事務所のクリスマスツリーに、チョコレートのサンタさんや雪だるまくん、
長靴ちゃんがつきました。ドイツのチョコなんだそうです。
Fさんが、買ってきてくれました。
ありがとうございました!