直通での電話をダイレクト・インといいます。
仕事のスピード化にはよいのですが、情報の共有化が難しくなります。
もう、この15年ほどは、携帯電話でのお仕事が増えています。
さすがに昔は、携帯電話の音質が悪く、携帯からかけるのは失礼、というマナーがあったりしましたが、最近はもうそんなこともありません。
むしろ、携帯電話で、お客様から、そしてお客様へとダイレクトに連絡が通じ合い、
まさにダイレクト・インです。
接客等で、すぐ電話に出られないときもありますが、
着信チェックで、折り返しすればいいだけのこと。
ほとんど、出先で、ダイレクトにご相談を受けて、ダイレクトにご回答し、
ダイレクトに予定が進みます。
予定は、その場で、携帯電話(私の場合はスマフォ)のグループウェアでチェックし
入力してしまうので、アポイントも、その場で受けられます。
過去には、事務局さんや社員さんの手を煩わせていたことが、省略されていきます。
特に、ネットやグループウェアが携帯電話やIPADで操作できるようになったことが
画期的なのでしょう。
どこにいても、一人で仕事ができてしまいます。
腕っこきの専門家と、携帯電話で、ダイレクトに連絡がとりあえる関係になっていれば、
ネットの半端な知識より、よほど優秀な知恵袋をぶら下げているようなものです。
ツイットやメールより、その場でのやりとり、
つまり、即時性の高い質疑や提案が可能です。
お客様が、そのような使い方をなさるようになりました。
携帯電話で、ダイレクトに選ばれていく専門家。
それも、ネットや文字ではなく、極めてリアルな「人」そのものの関係性として。
こうなると、事務所も会社も関係ありません。
優秀で信頼性の高い人が選ばれていきます。
相性がよく、わかりあえ、生涯をともに進める人が選ばれていきます。
そして資料は、メールのファイル添付で即時確認できます。
打ち合わせは、もう必ず、対面相談。
対面のときには、意思決定、結論が出ています。
ほんとうに、P to P (人から人)への
時代の流れです。
こんな時代を、待っていました。
☆ ☆ ☆
麻布のロシア大使館前です。女性の後ろ姿もロシア風です。
道路脇の向こうには、装甲車がいかめしく4台、並んでいます。
警官の警邏、居並ぶ装甲車は、赤坂のアメリカ大使館と変わりませんが、
建物の雰囲気は、ずいぶん違います。
