各地の路線価図を確認していると、
路線価が、バンバン、外れています。
つまり、従来、路線価がつけられていた道から、
路線価が消されているのです。
行き止まり私道はもちろん、
住宅地図で、通り抜けに見える道からも、かなり、はずされています。
以前にも、触れましたが、路線価について、
かなり統一的に取り扱われるようになり、チェックがかかっている様子が見て取れます。
公道か私道か、
建築基準法上の道路か、などで、チェックがかかっているのではないでしょうか。
やった~!
思わず声が上がります。
だって、側方路線だった道から路線価がはずれれば、
評価計算で、側方路線加算や二方路線影響加算など、
加算項目を計上しなくていいからです。
つまり、土地の評価単価は、
角地だったら3%から8%くらいの側方路線加算、
二路線に接する土地なら、二方路線加算、
三路線に接する土地なら、三方路線加算、、、と、
利便性の高い土地として、土地評価額が、ぐんぐん上がってしまうのですが、
しかし、脇に道があっても、路線価のついていない道であれば、
この加算対象になりません。
これだけでも、相当土地の評価は変わります。
逆に考えれば、公道でもない道に接しているからといって、
評価加算されるのでは、たまったものじゃありません。
昔の恐竜のしっぽのような路線価が、化石のように残った状態で、
相続や贈与の申告をしていたら、
この加算をやっちゃってる可能性もあります。
厳密に考えれば、税金を戻してもらえるように、更正の請求ではないでしょうか。
付すべきでなかった路線価がつけられていたら、
訂正を要求することはできるはずだからです。
☆ ☆ ☆
路線価そのものが、昨年から今年にかけて、
それなりに下がっています。
適正評価をするために、
がっちり、確認作業を進めます。