資産税の税理士ノート

スキー&スノーボード2004-2005

灰谷健司さんとの対談

 先日、三菱UFJ信託銀行の灰谷健司さんと、相続についての対談をしました。
 角川さんから出版される灰谷さんの単行本の企画で、お呼ばれしたものです。

 灰谷さんといえば、三菱UFJ信託銀行の大看板、
 相続セミナーや、メディア出演、著作で活躍中のコンサルタントさんです。

 角川さんの会議室にお伺いすると、
 満面笑みの灰谷さんが出迎えてくれました。

 対談では、相続税についてが、私の担当です。

 平成23年度の相続税改正の雲行きが怪しくなってきて、
 不成立になる可能性も大きくなってきたなかで、
 それでも、大衆課税化の流れは、遅かれ早かれ進むでしょうから、と、
 相続のあれこれ、お話に花が咲きました。

 灰谷さんの言葉で、一番印象的だったのは、
 耳元で、内緒話のようにして話された、
 「一番の相続対策は、使ってしまって、残さないことです。」

 そうですね!
 これは、我が意を得たり、です。

 逆説のようですが、大まじめな話です。

 多くの相続の現場を経験された灰谷さんだからの言葉でしょうが、
 最近の自分の経験からも、まさに、そう考えていたところだったのです。

 もちろん、残してモメるくらいなら、残さない方がいいよ、というご主旨もあるでしょう。
 でも、考えたのは、もう一つ、別な視点です。

 現在の相続の主流は、昭和一桁世代。
 焼け跡から、日本の基礎を築いてきました。

 そして、築き上げた資産を、何とか残そうと、遺言にし、贈与にし、と
 責任感厚く、がんばっておられるのですが、

 でも、これからの金融不安・生活不安のなかで、
 老後を安泰に過ごすのは、容易なことではありません。

 子供たちは、立派に育って、親の財産を当てにせずとも、
 自分たちで、しっかりやっていらっしゃいます。

 なんでもかんでも、残さなくちゃ、
 贈与しなくちゃ、遺言しなくちゃ、と、
 自縄自縛に陥っている親御様も散見します。
 この世代の方々は、お金を使う、という発想が少ないように拝見しますが、
 つらいなあと、思うのです。

 まず、ご自身の生活のために、今の幸せのために、
 しっかり使いましょう、

 その生活設計をして、
 使っちゃっていいんですよ、と言って差し上げるのも、
 我々、コンサルタントの役目なのですよね。

 もちろん、灰谷さんのお立場からは、なかなか、言いにくいかもしれませんが、
 このこと、ぜひとも、読者の方々に、お伝えしたいですね。

 灰谷さんは、名にし負う、素晴らしいコンサルタントさんでした。

 とても素晴らしい機会をいただきました。
 ありがとうございました。
by expresstax | 2011-04-26 23:19 | パブリッシング
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税理士飯塚美幸のひとことメッセージ
by expresstax
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 人に会うのが大好きで、現場第一主義。
 この職業を選んだのも、たった一度の人生で、いろんなお立場の、いろんな職業のお客様と人生をともにして生きていく素晴らしさと醍醐味を知ってしまったから。
 相手を信じて情熱で意気投合してしまう。
 税理士の仕事は、お客様の人生と懐にしっかりと寄り添って、ともに手を携えて生きていくことだと信じる。 

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