税理士飯塚美幸のひとことメッセージ

by expresstax

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 税理士会様の講演に伺いました。
 先生方に大変お世話になりました。
 ほんとうにありがとうございました。

 ご出席の先生からご質問をいただきました。
 ありがとうございます。

 ☆  ☆  ☆

 小規模宅地の特例についてです。
 とてもよく戴く質問です。

 この特例を適用すれば、相続税基礎控除(非課税)以下となる場合でも、
 相続税の申告が要件だから、期限内申告してなかったら、
 小規模宅地特例は使えないと、あちこちに書かれているんですが、というご質問です。

 うーん、そうとは言い切れないのです。

 小規模宅地の特例は、申告が要件とされていますが、
 その申告とは、期限内申告書・期限後申告書・修正申告書をいいます(措法69条の4第6項かっこ書き)。

 なので、期限内申告書を出さないで、
 場合によっては、申告期限後に、
 税務署さんからお尋ねを受けてから提出する申告(期限後申告)で特例適用して提出すれば、
 それでも適用は可能なのです。

 ただし!
 小規模宅地特例を適用するには、もう一つ要件があります。

 申告期限までに、特例対象宅地等が遺産分割されていることです(同法第4項前段)。
 
 したがって、このポイントについては、2つのケースに分かれます。

1.相続税申告もしていなければ、遺産分割もできていない、あるいは遺産分割できていたけど、それは申告期限後だった、という場合

 これは期限後申告では、アウトになります。 

2.相続税申告はしていなかったけど、申告期限までに遺産分割協議は成立していて、特例適用宅地の相続登記まで済んでいるような場合

 
 期限後申告書で適用可能です。
 遺産分割協議書や相続登記後の登記簿謄本を添付すればよいでしょう。

 反対に、このようなケースで、期限内申告していないからと、
 期限内遺産分割できているのに、期限後申告で特例適用を自己否認して、
 特例適用しないで相続税を払ってしまうとしたら、
 それはマズいでしょう。

 ☆  ☆  ☆

 これは配偶者の税額軽減(相続税法19条の2第2項・第3項)でも同じです。

 来年以降、相続税基礎控除(非課税枠)引き下げにより、
 相続税の納税義務者が倍くらいになるとの報道がありました(日経新聞7月27日朝刊) 

 小規模宅地の特例の適用によって、非課税範囲内になるケースが続出すると思われますが、
 その際に、どのようにお客様にガイダンスするかは、とても大事なことだと思います。

 ☆  ☆  ☆

 帰りの飛行機、雲の向こうに沈んでいく夕陽です。
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 その先に、三日月が。
 時間軸のグラデーションです。 
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by expresstax | 2014-07-29 23:07 | 相続・贈与
 来年からの相続税増税をあと半年に控えて、
 相続税の試算のご依頼が続いています。

 数年前にご相続があり、
 今度は、ご自身の資産についての相続税の試算の資料をお持ち下さったお客様。

 その数年前の相続税申告書のお控えも、参考のためにお持ち戴きました。

 小規模企業共済金を全額課税対象。
 自治体からの葬祭補助金を課税対象。 
 別画地を全部正面道路の路線価で算定。
 小規模宅地特例の適用が。。。
 路線価の付されていない私道に路線価を付けているので、たぶん特定路線価申請をしたんだろうけど。

 途中で切なくなってしまいました。
 もう、申告期限から1年(当時)の更正の請求期限は切れ、
 嘆願の期間も切れ、
 どうしようもありません。

 でも、これをお客様にお伝えしたものかどうか。
 更正の請求ができるわけでもないのに、今更、ケチをつけるのも忍びません。

 
 せめて、将来の税務申告では、「不相当に高額な相続税」にならないように、
 がんばっていただくしかありませんね。

 ☆  ☆  ☆
 
 自宅マンションの公開空地のサルスベリが今年もピンクの花を付けました。
 ふさふさと、暑ければ暑いほど、元気に咲くんですね。
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by expresstax | 2014-07-25 23:53 | 相続・贈与
 お客様からのご質問です。

 数年前から、未利用だった不動産を賃貸に出されて、収入を得始めていらしたお客様です。
 収入が得られることになり、それが税務上の所得ベースで、38万円を越え、
 ご家族の所得税上の控除対象となる扶養親族からははずれました。

 ☆  ☆  ☆

 問題は健康保険の被扶養者からはずれてしまうかどうか、でした。

 所得税で控除対象の扶養親族から外れると、
 ソッコーで、
 会社の所属する協会健保=政府管掌の健保から、「健康保険扶養者調書」という書類が飛んできます。
 あたかも、被扶養者ではなくなったから、届出をしてください、といった書類です。

 お客様は、所得税の扶養親族からはずれたので、健保でも被扶養者ではなくなるんだ!と早とちりされたようです。
  事業転用の際に、そのお話も、申し上げていたのですが、お客様はすっかり忘れてしまわれていたようでした。

 でも、普段から、とにかく税金のこと、お金のことで変わったことがあったら、
 必ず事前に聞いてくださいね、と
 口をすっぱくして(^^ゞ、お願いしていましたので、ご連絡をくださったのです。

 ☆  ☆  ☆

 結論からいえば、
 所得税の扶養親族の基準と、健康保険の被扶養者の基準は、似ているようでも違うんです。
 それは、根拠法が全く違うからなんです。

1.所得税は、所得=利益、つまり、
 給与所得なら給与総額ー給与所得控除額、
 事業所得や不動産所得なら、
 「総収入金額-減価償却を含めた必要経費-青色申告控除」が38万円以下なら、
 扶養親族になります。(所得税法第2条第1項第三四号)

2.健保の被扶養者は、
 原則は収入基準で、
 年収見込額が、130万円未満、
 60歳以上又は59歳以下でも障害者年金受給者は、年180万円未満が基準です。

 この「収入」については、健康保険では、独自の算定をします。

(1)給与所得者も、直近3ヶ月をベースに今後1年間の年収見込を計算します。

(2)扶養されている人が、事業所得者や不動産所得者であるときは、

   「収入=総収入-減価償却費等以外の必要経費」

 という健康保険法独自の収入の概念で計算します。(健康保険法第3条第7 項、健康保険法施行規則第38条昭和52年4月6日保発第9号・庁険発第9号、昭和61年4月1日庁保険発第18号)
=====================
 恒常的な収入のうち資産所得、事業所得などで所得を得るために経費を要するものについては、社会通念上、明らかに当該所得を得るために必要と認められる経費に限りその実額を総額控除し、当該控除後の額をもって収入とすること
=====================

 このことが、会社様の担当者さんになかなか理解していただけず、
 あるいは会社顧問の税理士先生が、社会保険関係までご担当なさっている場合に、
 所得税の扶養控除と混同されてたり、
 さらには、それって税務じゃないじゃん、各自で対応してね-、と放置されたり、

 
 で、被扶養者要件を満たしているにもかかわらず、
 健康保険の被扶養者から外されてしまっているケースが多いようです。

 ☆  ☆  ☆

 お客様の場合は、もちろんオッケーですから、
 健保さんに然るべく書類を提出して、問題クリアしていただくことになりました。

 というわけで、事故の未然防止。
 よかったですね。

 これからは、扱うお役所が違うときは、法律も違うんだ、と覚えて下さい。
 ね。(^^)

 ☆  ☆  ☆

 お客様からのいただきものがどっさりでした。

 
         
 
by expresstax | 2014-07-23 23:10 | 資産運用
 以前、ここでも書いていた中央出版事件
 最高裁が上告不受理、高裁判決で確定し、納税者敗訴になったそうです。
 
 もっとも、平成25年度税制改正で、相続税法1条の3,4のそれぞれ二号のロが、
 既に改正されちゃってます。

===========================
 二 相続又は遺贈により財産を取得した次に掲げる者であつて、
   当該財産を取得した時においてこの法律の施行地に住所を有しないもので、
  
  イ (省略)
  ロ 日本国籍を有しない個人(当該相続又は遺贈に係る被相続人が
    当該相続又は遺贈に係る相続開始の時においてこの法律の施行
    地に住所を有していた場合に限る。)
===========================
 
 被相続人が日本にいる状態での相続や贈与は、もらう人が外国籍でも、外国在住でも、
 全世界課税を受けるよ、というものです。
 それまでは、このようなケースでは、日本国内財産だけ課税、という扱いだったんですが、
 判決の結果を見る前に、とっとと改正してるわけですね。

 反対に、もし最高裁で納税者勝訴になって、
 また法改正なんてことになったら、てんやわんやになるでしょうから、
 消化試合のような結果だったのかも知れません。

 ☆  ☆  ☆

 一方で、やはりここで書いていた競馬外れ馬券事件
 最高裁が上告受理しています。

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2014年7月2日(水)17時56分配信 共同通信
 30億円近い競馬の外れ馬券代が経費と認められるかどうかが争点になった脱税事件で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は2日までに、検察側の上告を受理する決定をした。最高裁が今後、馬券収入の課税について初の判断を示す見通しで、判決前に弁論を開く場合、外れ馬券を経費と認めた一、二審判決が見直される可能性もある。
 決定は6月30日付。被告は大阪市に住む元会社員の男性(40)で、インターネットで28億7千万円分の馬券を購入し、総額30億1千万円の払戻金を得たが、申告せず5億7千万円を脱税したとして所得税法違反(単純無申告)の罪で在宅起訴された。
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 7月2日付で報道されていたものですが、
 上告受理、かつ、判決前の弁論があるときは、高裁判決が覆る可能性あり、とのことですので、
 確かに、検察、ひけないよなぁ、とか、所得区分改正するには影響が大きいのかねえ、とか、
 勝手な下馬評をしています。

 さあ、どうなるでしょう。

 ☆  ☆  ☆

 夜、ふうふうお仕事してると、ドッ、ドーーーーン!

 始まりましたね。神宮球場の花火です。
 毎試合、5回裏で上げられるそうで、だいたい8時頃でしょうか。

 でも、そんなん忘れてお仕事してますから、
 いつも、ドキッッッッ!

 アイフォンで撮れるのは、この程度ですが。(トホホ)
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 神宮球場のホームページで見ると、
 あれえ?試合中の花火は、7月25日からとなってますが、
 でも、昨日(21日)も、今日(22日)も、花火上がったんですよ。
 別な催しだったのかなあ。です。(?_?)
by expresstax | 2014-07-22 23:35 | 税務調査

告別式

 連休のさなか、お客様の告別式に参列しました。
 教会葬です。

 ご主人様のご相続のお手伝いをしてから数年です。
 お子様達から30年近い介護を受けながら、安らかに後を追われたと伺いました。

 戦前の日本の最先端科学の研究所で出会われたお二人が、
 その後、ついぞ、当時のお話しを口になさらなかったと、牧師様からうかがいました。
 様々な想いをもって召されて、今、再び出会われてどんなお話しをなさっているのでしょう。
 ご冥福をお祈りします。
  

 教会の美しい佇まいです。
 長い介護を成し遂げたご相続人様達が、ユーモアを交えながら、
 丁寧にお見送りくださっていたのが印象的でした。
 お疲れだったと思います。
 ありがとうございました。
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by expresstax | 2014-07-20 23:01 | 相続・贈与
 怒濤の相続のお仕事のさなかに、また怒濤が。

 ありがとうございます。
 がんばりましょね。

 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルのエントランスアプローチに、ギボシ(擬宝珠)です。
 擬宝珠って、橋の欄干に乗ってる先のとんがった丸い玉です。
 ネギボウズや君子蘭の方が、よほど擬宝珠に似てるのに、でもこの花が、擬宝珠なんですね。
 落語にもあったような。。。
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 長いめしべをペロっと出して、なるほど、これは落語の擬宝珠です。
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by expresstax | 2014-07-18 23:45 | 相続・贈与
ビルの中庭は紫君子蘭が真っ盛りです。
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⭐️ ⭐️ ⭐️

お仕事の山場です。
ご相続の複雑な事案が複数、怒濤のように進みます。
出口は目前です。
頑張りましょう!!











by expresstax | 2014-07-16 23:26 | 相続・贈与
 講演行脚です。

 到着するや、地元の先生方との懇親会があります。

 先生方の明るく暖かく、誇り高く会務に邁進なさるご様子に胸が熱くなりました。

 きめの細かなご配慮と、さりげなく支えて下さる優しい気配りは、
 きっと会員の先生たちからも、とても信頼を受けていらっしゃるのだと思います。

 ほんとうにありがとうございました。

 ☆  ☆  ☆

 本会の副会長のK先生が、お土産を持たせて下さいました。
 「軽いものがいいよね」と、大好きなおぼろ昆布やとろろ昆布、地元のがごめ昆布をいただきました。
 はい、毎日海草を食べなさい、というのは、親の遺言です。
 ありがとうございました。
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by expresstax | 2014-07-09 23:59 | パブリッシング
 出張講演の2回目です。
 月曜日に現地入り、今日は、とても多くの先生方が詰めかけて下さいました。
 ありがとうございました。

 休憩中、出身事務所の後輩にあたる女性の先生が、ご質問とご挨拶に来て下さいました。
 出身事務所ではすり合ったことがないのですが、
 私の在籍中、女性税理士はずっと1人でしたので、とても嬉しかったです。
 ありがとうございました。

 遺贈放棄など様々なご質問を先生方からいただけて、これも嬉しかったです。l 
 ありがとうございました。

 ☆  ☆  ☆

 講演後、次の講演先への移動の電車までの間に、
 お客様の再開発ビルがすぐ近くですので、
 まだ工事中でしたが、しっかりチェックしてきました。
 懸案のご相談ポイントも、しかと目視で確認でき、なるほど、でした。
 税制の方が進行する実態にキャッチアップできていないのです。
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by expresstax | 2014-07-08 23:14 | パブリッシング
 中央経済社の税務弘報平成26年8月号に掲載されました。
 特集「どうやって信頼にこたえるか―税理士法は変わった、では税理士は?」です。
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 そのうちPART3● (座談会)「クライアントが喜ぶ税理士の仕事とは」。
 税理士木村聡子先生を司会に、税理士法人トーマツの税理士朝倉歩先生との3人対談です。

 ふだん、お客様のことを「クライアント=顧客、依頼者」とは呼ぶことがないので、
 ちょっと座りが悪かったのですが、
 でも、全体の統一から、今回は、そのような表現になっています。

 規模も事業内容も対象顧客も、ま~ったく違う3事務所のポリシーや仕事の方法について、
 難儀な司会役をしてくださった木村先生、お大変だったと思います。
 そして、率直に課題や使命を語って下さった朝倉先生、
 お菓子まで準備してくださっていた編集者様たち、
 ありがとうございました。

 
by expresstax | 2014-07-07 23:18 | パブリッシング