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パソコン保守派、赤坂サカスの八重桜

 パソコンを入れ替え、ウィウンドウズ7が入りました。

 画面構成やモロモロモロが、入れ替えのつど変わり、慣れるのに一苦労です。

 現在の自分の仕事では、オフィスソフト(ワードやエクセル、パワーポイントなど)は必要ですが、グラフィックなどは、CAD以外には、ほとんど必要ありません。
 むしろ操作性やスピードが大事なのです。

 日常業務では、機能や操作を、最短距離・最短時間で行えるように、
 徹底的にそぎ落とし、配置し、カスタマイズ(自分用に作り変え)してしまっています。

 各ソフトやOS(コンピュータの基本システム)のバージョン「アップ」が、
 本当の機能性や操作性の向上を求めて行われているのか、疑問を感じながら、
 また、忍の一字で、シコシコと、カスタマイズをせざるをえません。
 くぅーーーーっ。(T_T);;

 お仕事では、かように、保守派、守旧派です。(^^ゞ

 ☆  ☆  ☆

 赤坂サカス前の八重桜です。
 八重桜って、ちょっと遅く咲くんですよね。
 赤坂サカスは、ちょうどエクスプレスが渋谷から永田町(赤坂見附)に移転して、
 翌年(平成20年)3月にオープン。
 この八重桜も、移植後4年の若木ですから、まだヒョロヒョロしています。
 桜新町の八重桜並木は、御衣黄(ぎょいこう)桜も含めて見事でしたが、
 時間と歴史の違いですね。
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by expresstax | 2012-04-27 23:20 | お仕事  

年次大会での連年報告、そしてサツキの開花

 日本税務会計学会では、毎年秋に年次大会があります。

 この数年、何度か年次大会報告を担当しており、
 昨年は、国税通則法改正をテーマに、国税不服審判所のあり方について
 研究発表させていただいていました。

 今年は、お役免除と思っていたら、また大会報告と。
 それも、個別報告で、とのご指示です。

 年次大会では、もうしばらくの間、共通の大きなテーマのもとに、
 複数チームで報告する方式をとっていました。
 でも、その前は、前年度の月次報告の中から選抜して大会報告としていたのだそうで、
 今年は、
 前半は、月次報告の中からの選抜者が3人、研究論文と、各個別報告、
 後半は、例年のようにテーマを決めて研究論文とパネル報告ということになりました。

 前半の個別報告組は、中小企業会計要項をテーマに桜庭周一先生、
 離婚の財産分与をテーマに宮森俊樹先生、
 相続税の小規模宅地の課税価格の特例をテーマに私、と、
 それぞれ昨年度の月例研究会の報告者からの選抜です。

 個別報告としたのは、
 パネル式だと、何度も打ち合わせやリハーサルが必要なので、
 発表者の負担を軽くするという趣旨もあるそうです。

 自分としては連年の報告となり、面食らっていますが、
 ご恩のある平川先生、朝倉先生からのお話です。
 謹んでお受けすることになりました。

 昨年の報告のままで、と言っていただきましたが、
 小規模宅地の特例については、昨年の報告後、
 老人ホームの入居金贈与を巡る判決が連続したり、
 実務上も、ぶつかっている事案があったりしていますので、
 新しく練り直せればいいなあと思います。

 お役に立てますように、精一杯やるだけです。
 がんばります。。。

 ☆  ☆  ☆

 桜田通りのサツキの植え込みに、つぼみが少しずつ。
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 こちらは開きましたね。鮮やかです。
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by expresstax | 2012-04-26 23:41 | 研究  

情報の共有とよってたかって主義、そしてハナミズキ

 昨日は携帯電話で、お客様と直接つながる話を書きましたが、
 その反面の問題は、情報の共有化です。

 ダイレクトにお客様とつながるにせよ、
 お客様の問題解決のポイントは、チーム力です。

 案件が大きい、複雑、長期、というときに、個人の力では限界があります。

 それだけでなく、お客様に総合的にお役に立つためには、
 お客様と接するあらゆる局面で、全員がお客様に意識を集中する必要があるのです。

 このあたりは、事務所によっても方針が異なります。

 生半可な情報で混乱を避けるために、担当者以外に、一切知らせないという方針の事務所もあります。
 弁護士事務所はその最たるものです。
 弁護士100人の法律事務所でも、FAX番号は全部別々。そこまで徹底して情報を閉鎖します。

 無関係なチームに、ダダ漏れで情報が流れるのはよくありませんが、
 徹底した情報管理のもとでは、チーム内の情報共有は、とても重要です。

 大きな、複雑な、長期の案件は、チームで担当しますから、
 お客様の事案について、情報を共有し、
 取りこぼしなく解決を進めるためには、チーム内の報告・連絡・相談・打ち合わせです。

 特に、打ち合わせが大事で、可能な限り、報告し、次の次のと、打ち合わせを行います。

 個人の力量の比重の重くなる個人事務所では、
 意識して打ち合わせを重ねることです。

 情報が、お客様からダイレクト・インで入ってきたときに、
 受け取った人が、すぐさま、グループウェアに、
 データ記録に、スキャンデータにと登載していくことで、
 また、自分の担当以外のデータにも気を配ることで、
 共有化はできていきます。

 チームが一緒にお客様にお声掛けし、知恵を出し合い、解決手法を編み出します。
 自分の担当を飛び越えてもいいのです。
 知恵のある人は知恵を、情報のある人は情報を、力のある人は力を出し合って、
 それがよってたかって主義です。

 お客様が、1本電話したときに、一歩事務所に入ったときに、
 暖かく電話で応対する、
 全員で手を広げてお迎えする、
 事務所全体が、ひとりのお客様に、1社のお客様に、よってたかってお手伝いする、
 そんな体制が作っていけるのです。

 ☆  ☆  ☆

 ハナミズキの花が開き始めました。
 新緑に白のハナミズキは、とても映えますね。
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by expresstax | 2012-04-25 23:52 | お仕事  

携帯電話はダイレクト・イン、そしてロシア大使館

 ビジネス電話で、会社代表電話でなく、各部署や個人に番号が割り当てらる、
 直通での電話をダイレクト・インといいます。
 仕事のスピード化にはよいのですが、情報の共有化が難しくなります。
 
 もう、この15年ほどは、携帯電話でのお仕事が増えています。
 さすがに昔は、携帯電話の音質が悪く、携帯からかけるのは失礼、というマナーがあったりしましたが、最近はもうそんなこともありません。

 むしろ、携帯電話で、お客様から、そしてお客様へとダイレクトに連絡が通じ合い、
 まさにダイレクト・インです。

 接客等で、すぐ電話に出られないときもありますが、
 着信チェックで、折り返しすればいいだけのこと。

 ほとんど、出先で、ダイレクトにご相談を受けて、ダイレクトにご回答し、
 ダイレクトに予定が進みます。

 予定は、その場で、携帯電話(私の場合はスマフォ)のグループウェアでチェックし
 入力してしまうので、アポイントも、その場で受けられます。

 過去には、事務局さんや社員さんの手を煩わせていたことが、省略されていきます。

 特に、ネットやグループウェアが携帯電話やIPADで操作できるようになったことが
 画期的なのでしょう。
 どこにいても、一人で仕事ができてしまいます。

 腕っこきの専門家と、携帯電話で、ダイレクトに連絡がとりあえる関係になっていれば、
 ネットの半端な知識より、よほど優秀な知恵袋をぶら下げているようなものです。

 ツイットやメールより、その場でのやりとり、
 つまり、即時性の高い質疑や提案が可能です。

 お客様が、そのような使い方をなさるようになりました。

 携帯電話で、ダイレクトに選ばれていく専門家。
 それも、ネットや文字ではなく、極めてリアルな「人」そのものの関係性として。

 こうなると、事務所も会社も関係ありません。
 優秀で信頼性の高い人が選ばれていきます。
 相性がよく、わかりあえ、生涯をともに進める人が選ばれていきます。

 そして資料は、メールのファイル添付で即時確認できます。
 打ち合わせは、もう必ず、対面相談。
 対面のときには、意思決定、結論が出ています。 

 ほんとうに、P to P (人から人)への
 時代の流れです。

 こんな時代を、待っていました。

 ☆  ☆  ☆

 麻布のロシア大使館前です。女性の後ろ姿もロシア風です。
 道路脇の向こうには、装甲車がいかめしく4台、並んでいます。
 警官の警邏、居並ぶ装甲車は、赤坂のアメリカ大使館と変わりませんが、
 建物の雰囲気は、ずいぶん違います。
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by expresstax | 2012-04-24 23:55 | お仕事  

青色申告の取り消しと取りやめ、そしてツツジのツボミとローズマリー

 過去に資産法人を作ってらしたお客様。
 数年、管理方式で継続なさったそうですが、
 税理士費用ばかりかかって、まるっきり効果なし、ということで、
 業を煮やして、法人をストップ、休業届けを出してらっしゃいました。

 あまたある資産管理法人が、わずかな管理料で、赤字を垂れ流しながら、
 ほとんど効果なく、じくじくと継続している状況からすれば、
 いや、ご賢明、いい決断です。

 ただ、このところのご相談から、法人を復活させ、
 資産法人化に着手しようということになりました。
 試算を組むと、税務効果もバッチリ、です。

 ところが。

 なんと、休業に入って2年で、「青色申告の取り消し」を受けてるんですね。
 数十年税理士稼業をやってきて、初めて見ました。
 「青色申告の承認の取消通知書」。
 これがあの、噂に聞いた「アオトリ」ですか。。。

 青色申告は、個人でも法人でも、所轄税務署長への承認申請と毎年の帳簿の保存を条件に、
 各種特例が認められた申告方法をいいます。(法人税法121条)

 この手続きで、減価償却資産を30万円未満までいっぺんに損金にできちゃったり、
 特別償却できちゃったり、税額控除できちゃったり、欠損繰越できちゃったりします。

 そして、次のような場合は、その承認が取り消されちゃうんですね。(法人税法127条)

1.帳簿がちゃんとつけられていないこと。
2.帳簿について税務署さんの指示に従わなかったこと。
3.記載取引に、隠蔽や仮装があり、
  記載又は記録をした事項の全体についてその真実性を疑うに足りる相当の理由があること。
4.法定申告期限までに申告しなかったこと。
5.連結納税義務者の承認が取り消されたこと。

 いずれも、法人としてはちょっと、みっともない理由です。

 お客様の場合は、この4番目にあたり、通知書にも、第1項第4号と明記されています。
 
 そして、一般的に、2年連続で無申告だと、アオトリ対象となります。
 税務署さんは、まる2年半の無申告を確認して、粛々と、処分したというわけです。
 休業届けが出てたって、そんなの、関係ない!んです。

 当時お願いしていた税理士先生が、休業届を出して、
 その後は、放っておけばいい、とのご説明をいただいていたそうで、
 なので、お客様は、そんなに悪いことだったの?という印象のようです。

 うーん、そうでしたか。

 実は、この取り消しの条文の次の条文(法人税法128条)に、
 「青色申告の取りやめ」の規定があるんです。
 (法人税受験では、「取り消し」と「とりやめ」を対で暗記したりします。(^^;))

 「取りやめ届」は、納税者が、自主的に止めようとする場合の規定です。
 ほんとは、こちらを出しておくべきだったんです。

 違反をして、切符を切られるのと、
 自分から、返上するのとでは、
 法律上は、天と地ほどの差があります。

 後者は、ただのルール手続きですが、
 前者は、実は、不名誉なことなのです。 

 弊社の既存のお客様で、休業や休眠とする場合は、「取りやめ届」を出していただいて、
 無問題です。

 もちろん、休業に入っても、1年くらいは、再開の可能性があり、
 取りやめの届出をしたあとは、1年間は、再承認申請できません。
 だから、様子をみる、というのはアリだと思いますが、
 2年以上、放置するのは、これはよろしくありません。

 といっても、過ぎたことは過ぎたこと。
 これからは、安心、安全、胸を張って、誇り高い税法ルールで、
 がつんと、税務マネージメント、やっていきましょう!

 ☆  ☆  ☆

 今日ではないですが、
 桜田通りの街路際に、赤いツツジのつぼみが。
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 なんとローズマリーの花です。葉っぱをちょっと失敬。
 いい香りです。(^^ゞ
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by expresstax | 2012-04-23 23:53 | 税務手続き  

サントリーさんの個人資産ランキングと相続株、そして事務所の里桜

 毎年、富豪ランキングがアメリカの雑誌フォーブスの調査で発表され、
 誰が一番だの、上がったの下がったの、話題にのります。
 特に、日本の高額納税者の公示制度が、平成16年分を最後に、なくなってからは、
 フォーブスが数少ない富豪ランキングの一つになりました。
 
 今年3月末に発表された日本の富豪40人の
 トップは、8,800億円のユニクロの柳井正社長で、3位がソフトバンク孫正義社長、4位が楽天の三木谷浩史社長、と。

 そして昨年は、ランキングから消えていて、今回2位に返り咲いているのが、
 サントリーの佐治信忠社長です。

 上位のいずれも上場株の時価ベースで、資産額計算をしているでしょうが、
 サントリー(正しくはサントリーホールディングス)だけは連結年商1.8兆円ながら、株式が譲渡制限された非上場会社です。

 そして、佐治家(鳥井家)の同族会社であり、大阪本社の資本金1.2億円の寿不動産という親会社に90%以上の株を持たれているんですね。

 佐治社長の資産の多くはその寿不動産の株なので、その時価算定って、ちょっと調査が必要、というだけでなく、
 実は、寿不動産の筆頭株主だった99歳の鳥井春子さんのご相続で、
 その株式がサントリー芸術財団に寄付されて、財団が13%で筆頭株主になっちゃったりしています。
 相続で公益法人に寄付した場合は、自社株といえど、相続税は非課税(租税特別措置法70条)。
 究極の相続税対策の王道ですね。
 相続税を物納しようにも、非上場会社株では、簡単ではなかったはずですから。

 フォーブスの富豪2位の佐治信忠社長は、春子さんの甥御さん。
 所有資産の計算には、こんなところも影響してきますね。

 昨年のランキングからはずれたのは、資産が減ったからではなく、
 フォーブスが、この時価算定の調査のために、対象からはずしたためなんだそうです。

 ちなみにサントリー芸術財団の
 サントリーホール館長は、鳥井春子さんの甥で佐治信忠社長の義兄である堤剛さん、
 サントリー美術館長は、鳥井春子さんの甥で佐治信忠社長の従兄弟(いとこ)である鳥井信吾さんです。

 サントリーは赤坂にご縁が深く、
 アークヒルズのサントリーホールやサントリー美術館(住所は赤坂です。)だけでなく、
 元赤坂に会社があるため、赤坂氷川神社のお祭りなど、ご当地メセナではおなじみです。
 返り咲きの様子、ちょっと気になったものでしたから。 

 ☆  ☆  ☆

 事務所マンション前の里桜です。ちょっと遅咲きで、縦に枝が伸びます。
 向こう側は、「かの」西松建設さん、右側は、虎の門再開発工事現場です。
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by expresstax | 2012-04-20 23:14 | 資産運用  

デビ夫人裁判は高裁も敗訴、そしてイチョウの若葉

 以前ここで触れたデビ夫人裁判

 その後、昨年の平成23年5月31日に東京地裁で敗訴判決が出ていました。
 デビ夫人は、東京高裁へ控訴。
 その控訴審の判決が、この平成24年4月10日に出ていたのですね。
 結果は、変わらずデビ夫人の敗訴。

 パリの不動産を所有するパナマ籍の法人が、パリに所有する不動産を売却、
 その売却代金を、1人株主であるデビ夫人が個人口座で受け取ったのは、
 株主としての配当所得であるとの認定です。
 原告は、送金は、あくまで仮払だと主張したそうですが、
 平成16年の送金を、いつまでも仮払というのはありえないとされたようです。
 決算書に、ほんとうに仮払金として計上されていたなら、
 配当課税までの認定はできないでしょうから、
 どういった会計処理がされていたのか、困ったことです。

 ファミリーカンパニーである法人も個人もごちゃまぜ経理して、
 ごちゃまぜ資金融通使用していた様子を、
 法形式で、バッサリと裁断されてしまった事件です。

 ☆   ☆   ☆

 この事件とは別に、

 ときおり、ご相談者様の法人決算書に、
 仮払金だの仮受金だのが、
 堂々と、計上されたのを拝見します。

 仮払金や仮受金と、期中処理することはあっても、
 それが、前払金か、前渡金か、立替金か、買掛金か、
 預かり金か、前受金か、
 内容を特定して、いずれかに明瞭表示するのが、決算です。

 仮払金が、決算で残るなんて、
 決算がまともに行われていないことを露呈しているとしかいえず、
 非常に恥ずかしいことだと思うのですが、

 同族中小会社でも、会計の基本をきちんと踏まえられないと、
 とんでもない認定と、不名誉なそしりを受けかねないのですね。

 ちょっと自社の決算書を、とくと振り返っていただいて、
 万一該当していたら、速攻、対処していただきましょう。

 ☆   ☆   ☆

 桜が散り始めたと思ったら、
 桜田通りの銀杏並木に、イチョウの若葉が。
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 道路際には、タンポポです。
 こんにちは。
 今年も、会えたね。(^^)
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by expresstax | 2012-04-19 23:14 | 税務調査  

改正減価償却での減価償却見込計算

 お客様の経営での減価償却。
 毎年の資金は出て行かないけど、経費に見てくれる魔法の資金と言われます。

 個人でも法人でも所有資産が多いと、
 減価償却費の、全体コストに占める割合がとても高くなります。
 
 そこで、期の初めに、期首現在の所有資産で、予定減価償却費を算出。
 各月の減価償却費として計上していただきます。
 中途取得や処分があれば、修正したりもしますが、大きな出入りがなければ、
 あまり気にしなくても大丈夫です。

 でも、これで、決算時の損益の振り幅が抑えられます。
 製造業などでは、製造原価の算出上、当然必要なのですが、
 製造業でなくても、これをやってかないと、
 月次成績を見るときに、絶えず、償却費年額を頭の中で差し引いて計算しなくちゃなりません。

 そんなわけで、予定減価償却費を、月々配賦で計上していただくのですが、
 平成23年度税制構築法により、減価償却割合が改正され、
 平成19年以降適用してきた250%定率法が、200%へとなります。

 では、これっていつからかといえば、
 平成24年4月1日以降取得資産に適用です。
 したがって、原則としては、4月1日以降の決算では、取得資産が改正前か後かの峻別が必要です。

 ただし、これを、事業年度で区分して、
 「平成24年4月1日前に開始し、かつ、同日以後に終了する事業年度」は、250%定率法のままでもOKとする経過措置もあります。(改正法令附則3②)

 例えば、3月決算法人は、4月1日開始になりませんが、2月以前決算法人なら、「4月1日前に開始し、かつ、同日以後に終了」ですから、この経過措置適用ができますね。

 実質平成25年2月末まで250%定率法が使えちゃうので、有利、ということと、

 膨大な数の建物以外の減価償却資産を持ってる場合、期の中で、峻別しないで、とりあえず、事業年度内取得資産の償却方法を統一できるメリットがあります。

 ただし、多数の減価償却資産を持つ場合、
 平成19年3月末までの旧定率法と、19年4月以降の250%定率法、今回の24年4月以降の200%定率法を混在させることは、
 システム上、却って負担、というケースも多いです。
 システム担当者さんは、勘弁してくれよぉ!と叫ぶでしょう。

 その場合は、19年4月以降を、みんな200%定率に変える、というのもOKとされています。たとえ税務上は不利だって、システム改変や運用コストの方が重大、という会社さんが多いからです。
 でも、これはこれで、調整計算、必要なんですけどね。(-_-)

 有利に手間暇かけるか、手間をほんのちょっと省くために不利にするか、
 二択です。(-_-)

 個人所得税も、同じです(改正所令附則2②)。

 ☆  ☆  ☆

 というわけで、今年の予定減価償却費の計算、進めていきましょう。

by expresstax | 2012-04-16 23:04 | 法人税  

消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書と簡易課税選択不適用届出書

 従来、消費税がかかって、簡易課税を選択していたお客様。
 消費税のかかる売上が、1千万円を切ることになって、
 来年から、免税事業者、つまり、消費税の申告が不要になる場合のお話です。

 この場合は、「消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書」を出すのですが、
 消費税がかかるか、かからないかの判定となる基準期間(つまり前々年)の課税売上が1千万円以下なら、自動的に消費税は免税となります。

 だから、「消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書」を出さなくたって、
 実害はないんですね。税務署さんがそのように扱ってくれます。

 でも、まあ、ここは区切りなので、出しておくとする。

 大事なのは次です。

 消費税で免税になってしまえば、
 過去に簡易課税制度選択届出書をだしていても、
 関係ない、ことになるんですが、

 事故が起きやすいのは、また課税売上が1千万円超になって、
 課税事業者に復活した場合です。

 課税事業者に復活するってのは、
 事業展開上、設備投資しながら、経費をたくさん出して、ってケースが多いんですね。

 にもかかわらず、過去に出していた簡易課税選択届がそのままだと、
 あれー、課税仕入(消費税のかかる設備投資や経費)がたくさんあるのに、
 原則課税だったら、税額が少なくなるか、どうかすると還付してもらえるのに、
 機械的に、簡易課税ですね、はい、納税してくださーい、ということになってしまいます。

 したがって、消費税の免税になったら、
 ちょっと、ひと手間、先の、「消費税の納税義務者でなくなった旨の届出書」と一緒に、
 「消費税簡易課税制度選択不適用届出書」も、出しておくんですね。
 そして、消費税関連の特例について、とにかく、いったんリセットをかけるんです。

 そしたら、再起動したときに、新たに、んー、簡易と原則、どっちが有利かな~、と
 選択できますからね。

 ☆  ☆  ☆

 ことほどさように、

 税務の届出書は、一度届出た場合、ずっとその届出内容が有効になる制度がほとんどです。
 つまり、税務の選択制度って、ボタンを押したら、ずっと押しっぱなし、なんですね。

 押したご本人が忘れていても、
 税理士事務所さんも、担当者交代かなんかで、わかんなくなってたりしてても、
 でも、国税さんは、しっかりデータベース化してますから、
 あなた、過去に、この制度、選択してるでしょ、と、がっつり適用してきます。
 逃げ道はありません。

 なので、忘れないうちに、しっかり解除ボタンを押しておくことです。

 ☆  ☆  ☆

 実は、独立開業当初、まだお客様がいなかった頃、(^^;;
 アルバイトで、税理士損害賠償保険の事故査定のお仕事、やってた時期があります。(^^ゞ

 本来は、弁護士さんや保険会社さんのお仕事なんですが、

 賠償責任あり!となった場合に、
 じゃ、その実損額っていくらなの?という計算は、税理士でないと、ちょっと大変です。

 例えば、消費税過払いがあった、だから賠償事件なんだけど、
 でも、その過払い分を過払いしてなかったとしたら、
 法人税は増えるはずで。
 さらにその年の事業税が増えて、
 その翌年は事業税が損金となって、法人税は下がるわけで。

 そんなうじゃうじゃした計算を、やるお仕事です。(>_<)#
 (もちろん今はやっていません。)

 その際の保険事故に、この

 簡易課税の取りやめ忘れ
 →忘れたまま、原則課税のつもりで消費税申告やっちゃう
 →国税さんから、ダメ出し
 →その責任は税理士でしょ! 

 という案件が、とってもとっても多かったのです。 

 ☆  ☆  ☆
 
 将来のことはわからないのだから、一度、リセット。
 するようにしてください。ね。

by expresstax | 2012-04-13 23:06 | 税務手続き  

ときには、ゆっくり

 あれもこれもそれも、と
 意欲のあまり、はやる気持ちで、がんばってしまうと。

 そればっかりでは、緊張した糸がプツンと切れてしまいかねません。

 少し、ゆったり。
 少し、ゆっくり。

 下界を睥睨するつもりで、おおらかに深呼吸してみましょう。

 大所高所・大局観。
 そんなつもりで。

 気づかなかったことが見えてくるかもしれません。

 ☆  ☆  ☆

 夜景を眺めてのお茶です。ベイブリッジが綺麗です。
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by expresstax | 2012-04-12 23:58 | 提言