税理士飯塚美幸のひとことメッセージ

by expresstax

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 株は上がり、円は安くなり、の月末。

 AIJの損失、エルピーダの破綻、おいおい日本、という日々に、
 すごい雪でしたね。

 昼になっても、降り止まないため、積もってしまうかと思いましたが、
 夜になって雨にかわり、ほっとしました。

 接客室から、いつもだったら東京タワーが正面に見えるのに、
 今日は、吹雪に閉ざされて、まったく見えません。
 雪の中をお越しくださったお客様が、残念がっていらっしゃいました。
 申し訳ありません。
 でも、お越しいただけて、とても嬉しかったです。
 これからも、よろしくお願いします。

 ☆  ☆  ☆

 いよいよ、2月も終わり。
 4年に一度のうるう年、この時期には、1日のプレゼントです。

 明日からは、確定申告作業にスパートがかかります。
 といってる今日も、申告件数があれよあれよと追加。
 気のせいか、処理するより増えるほうが多いような。(?_?)???
 はい。がんばります。

 ☆  ☆  ☆

 今日ではないのですが、
 根を詰めてのお仕事には、ビタミンCでリフレッシュ。
 糖度12とかの「やよいひめ」という群馬の、大きないちごです。
 名前がいいでしょ。(^_-)☆
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by expresstax | 2012-02-29 23:39 | 事務所

設備借入、運転借入

 借入のことを先日書いたとき、ふと思い出したことがありました。

 ある大変高所得のお客様が、銀行融資を受けて、
 初めて、不動産投資をなさったときのこと。
 
 その後拝見していると、毎年毎年、がんがん繰上償還。
 あっという間に、完済近くなってしまいました。
 
 びっくりして、「すごいですね」とお話しすると、
 お客様もびっくりなさっています。

 ??と、伺うと、当初の借入のときに、お客様が、
 「先生は借入するんですか?」とお聞きになったそうです。
 そのとき、私が、私は住宅ローン以外は借りません、
 とか何とか答えたそうなんです。

 それで、お客様は、こりゃ、たいへん、と、慌てて借入をなくすように、
 頑張ってしまったそうなんです。
 ありゃ。

 それは説明不足だったんですね。とんでもない誤解でした。

 ☆  ☆  ☆

 もちろん、開業の際も、よちよちの女税理士に、お金を貸してくれるところはないだろうと、
 少ないお給料から貯金して会社の資本金を積み上げてから開業したのです。
 
 でも、貸してくれないから借りない、のではなく、
 借入をすべきかどうかは、そのビジネスの仕組みによるべきなのです。

 税理士のような仕事は、売上はお客様からの報酬、
 原価のほとんどは人件費、研修費、せいぜい事務所賃料です。

 そのような商売で、仕入や人件費・賃料など、
 日常的に必要な資金を、運転資金といいますが、

 運転資金の借入をするとしたら、
 よほど、売掛金の回収サイト(期間)が長い、手形を発行しているような会社、
 収入と原価のタイムラグの生じるビジネスでしかありえません。

 税理士やサムライ業のような、人が原価の業務で、
 日常的な運転資金を借入で賄わなければならないとしたら、
 これは、アブナイです。

 まして、税理士が、借入返済のために、意に染まない仕事を受けねばならない、
 社員に、いやな仕事をやらせなくちゃならない、
 なんてことにはしたくありません。

 だから、借入をしないし、してはイケナイんです。

 人材採用コンサルで名を馳せたワイキューブが破綻したとかいうのも、
 原価は人件費とアノ有名な事務所費用でしょうから、ほんとにおかしな話で、

 人を原価とする商売で、もし借金で運転しているようであれば、
 胸に手を当てて、大反省しなければならないでしょう。

 ☆  ☆  ☆

 それに対し、お客様の不動産投資というのは、まさに設備投資。

 単年で回収できるわけもなく、長期安定収入のための投資なのですから、

 反対に、何でもかんでも自己資金、というのでは、小さな設計しかできません。

 長期利回りを見込んで、長期設備投資をするのですから、
 借入をして、ロット(規模)を得て、最適利回りを実現するというのが、
 ビジネスの本筋です。

 運転資金と設備資金。

 その資金の考え方は、全く違うのです。

 ビジネスと資金と借入の関係を、ご説明すると、
 あー、そうだったのか、とお客様には、笑っていただきました。

 もちろん、高利回り投資不動産の借入を数年で返しちゃって、
 あとは全部、利益、利益、手取り、手取り、なのですから、
 税負担は多少増えても、どうにでも回ります。
 それは素晴らしいことなのです。

 無理のないように、ていねいに、ビジネスは、進めていきましょう。
 ね。 
by expresstax | 2012-02-28 23:58 | 経営
 平成24年度税制改正法案が、国会で審議に入りました。
 
 議論になっていた新法案の、長期保有資産の買換特例。
 3年延長の代わりに、土地等を買換取得資産とする場合は、特定施設=事務所等の敷地である300㎡以上の土地、とされています。

 この特定施設って、何!?というのが議論。

 法案では、「事務所、事業所その他の施設=特定施設」の敷地としか書かれておらず、
 その内容は政令で規定、ということでした。

 財務省さんの説明では、「特定施設=工場・研究所・事務所・店舗・倉庫・ホテル・レストラン・病院・映画館・住宅等」と。

 おー、住宅の二文字が入りました。
 どうも、趣旨は、駐車場ではダメよ、ちゃんと事業用建物の敷地よ、
 ということのようなんですが、
 だとしたら、上記の定義ぶりだと、ほとんどの建物が入りそうな。
 どこが「特定」だよ、と言いたくなりますが、
 
 きっと、当初は、住宅が入ってなくて、事務所等の敷地、
 でも、きっと、経産省さんやら、国交省さんやら、各不動産団体さんやらとの、
 綱引きの結果なのかな、と思えます。

 300㎡以上というのは、ハードルは高いですが、
 住宅が、対象に入ることで、かなり枠は広がります。

 と、事務所ニュースを出しましたが、
 税制改正本、法人税の方では、滑り込みで最新情報で入れていただいていますが、
 所得税は間に合っていません。
 ごめんなさい。

 ひやひやの人生です。(>_<);;
by expresstax | 2012-02-27 23:06 | 税制改正

社長借入の返済期間

 お客様と会社の設備投資の議論をしています。

 資金を、いくら低金利とはいえ、外部借入して費用をかけるより、と
 資金が潤沢にある社長様からお借りする、という議論です。

 確かに、ご同族からは借りやすいのですが、
 なしくずしで借りてしまうと、 
 社長様の立場でみれば、社への貸付金が増加、将来の相続税がダダ漏れで増加してしまいます。

 それを防止するためには、いくら身内といえど、
 きちんと約定を決め、きちんと返済をする、そのための収入と資金繰りを管理することを
 ご提案しました。

 試算によれば、その設備投資での回収利回りはなんと、100%。
 経費を無視すれば、単年度で返済できてしまいます。 
 投資効果、バツグンなんですね。(^^)b

 でも、そうはいいつつも、会社のキャッシュフローを確保しつつ、
 期間返済するなら、何年ならいいか。

 原則の考え方は、耐用年数です。

 一般的な新規投資の返済については、
 その投資資産の耐用年数と借入返済期間が一致するようにと、
 弊社ではご指導申し上げています。
 定率法採用資産なら、当然、短くします。
 
返済元金は資金が出るのに経費にならず、
 減価償却は資金は出ないのに経費になる、という反対の関係にあります。

 そのため、耐用年数と返済期間を一致させれば、
 会社利益計算と資金繰りが一致することになります。

 例えば、返済期間が、耐用年数より長いと、
 償却費が、少なくなってるのに、返済元金が大きく、キャッシュが逼迫、
 預金取り崩しで返済、なんて事態が生じます。

 昭和バブル期のビルマンション投資で、
 30年などの長期ローンを組んだ不動産融資が、このパターンですね。

 え?ビルマンションなら耐用年数は47年や50年だから、いいじゃないか、って?
 チッチッ。d(^^) 違うんですね。

 設備の耐用年数は、ほぼ15年、それも定率法でガンガン償却が進み、
 さらに、返済を元利均等方式だと、年が経つと、返済額のうち元金分が増えて、

 築15年過ぎた投資マンションなどは、元金返済額>償却額、
 キャッシュアウトに突入します。

 よくいう「デットクロス」(債務と経費の逆転)です。
 (デッド=dead=死、じゃないです。デット=dept=債務です。似てますが。(^^))

 そこから慌てる方が多いのですが、
 でも、それって、建築当初から、想定できることなんです。

 それほどに、債務の元金と償却費の関係って、大事なんですね。

 今回は、ちょっとした設備投資ですが、
 検討してみていただいて、
 キャッシュの流れを実践学習していたくには、良い機会ですね。
 このあたりが、のみこめていくと、先々、銀行さんからの外部借入のときも、
 ポイントがつかめて、いい融資が受けられます。
 がんばってやってみましょう。

 しかし、お客様、ほんとに素晴らしいです。
 頼もしく拝見しています。(^o^)/
by expresstax | 2012-02-23 23:06 | 法人税
 月刊税理2012年3月号に論稿が掲載されました。
 「特集 平成24年度 税制改正の実務ポイント」として、
 巻頭座談会と、法案ベースでの「資産課税」についての論稿を掲載していただいています。
 ありがとうございました。

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 ☆  ☆  ☆

 お医者様であるお客様の確定申告の打ち合わせで、伺ったお話です。
 
 昨年の3.11のあと。
 お客様は、ドクターとして、さっそく仲間達を組織して、
 資材を抱えて、被災地にボランティアに向かい、被災地での救護や活動をしたそうです。

 そのボランティアに対し、いくらかの謝礼をいただき、
 そして、それを辞退、そのまま寄付にまわしてもらったそうです。

 でも、被災の混乱のただなか、寄付の証明書の発行など、望むべくもなく、
 ドクター達は、それも当然、と気にもしないでいたそうです。

 雑所得が課税されないんだから、という問題ではないでしょう。
 
 あれから時間が経ち、確定申告を迎えて、
 東京で、さしたる被害もなく、ぬくぬくと寄付をした我々は寄付金控除を受けられますが、
 身体を張って被災地にかけつけ、さらに寄付したドクター達には、なんらの減税措置がありません。
  
 日本に、寄付文化や、ボランティア文化が育つには、
 やはり、欧米のように、寄付優遇、ボランティア優遇が、
 制度として措置されなければならないのではないでしょうか。
by expresstax | 2012-02-22 23:12 | パブリッシング

ご著書の話

 ご来所いただいたお客様に、24年改正本をお渡ししました。
 「年末に書かれていたのは、これですか?」とニコニコと受け取っていただけました。
 年末の時期に、お客様に大事な決定をしていただくために、
 何かあったら、私は東京の自宅でカンヅメになっていますから、
 いつでも携帯電話に連絡してくださいと、お伝えしていたのを、覚えておいででのことでした。

 はい、そうです、と頭を掻きますと、
 私もね、と、お客様が昨年出版なさったご本の話をしてくださいました。

 お客様は、日本でも世界でも、その道ではトップの著名なご専門家です。
 お客様ご自身が、これまで、あまりご専門の話をなさらなかったので
 伺いそびれていたのですが、
 ご本のことをきっかけに、堰を切ったように、ご専門のお仕事のこと、
 これまでのたくさんのご著書のこと、ご親族のこと、将来のこと、お話をいただきました。

 今回の税務手続きをとったことで、
 これで安心して仕事に打ち込めるというお話と、 
 でも課題は、まだまだ多いのだとの、ご自身の決意をかみしめるかのお話と。

 こちらは、聞いて、訊いて、聴き続けます。
 
 思い切りお話しになって、
 今後の顧問契約も決まり、心なしか、上機嫌でお客様は帰って行かれました。
 お客様の、そんな笑顔を拝見して、
 こんなに素晴らしい方々のおそばでお手伝いできる、
 税理士が、お役に立てるシアワセって、これだなあ、と実感したのです。
 さあ、がんばらねば。。。
by expresstax | 2012-02-21 23:43 | お客様
 お客様から、今期の経営計画が届きました。
 ありがとうございます。

 設備の増設や資金繰り、報酬改定など、さまざまにお考えです。
 売上げ見込みは、トップライン・ミドルライン・ボトムラインと想定し、
 それぞれのケースを考えられました。

 もう社歴の長い会社様ですが、
 弊社が関与させていただいてから、最初の決算を終え、
 お手伝いするのは、2期目に入ります。

 関与はじめのころは、決算書を読み込むこともままならないご様子でした。
 ところが、ひとつひとつ、お力を付けられ、経営計画まで立てられるようになりました。

 素晴らしいです!
 ご成長を、頼もしく、拝見しています。

 厳しい季節ですが、株価上昇、円安振れ、
 市場の風は、少し暖かくなっていきます。
 この調子で春に突き進みましょう!

 ☆  ☆  ☆

 昨年、相続手続きの一切を終えたご相続人のお客様。
 
 ご相続の年は、亡くなった日までの準確定申告、
 相続財産を承継しての年末までの所得は、
 もともとの相続人様ご自身の所得と、
 相続日以降、被相続人様から合流してきた所得の合算計算、
 ご遺言で、取得確定していた場合でも、ちょっと複雑です。

 これに遺産分割が絡むと、
 年初から相続日までの被相続人様・相続人様それぞれの所得計算
 相続日から分割日までの法定相続分での合算計算、
 分割日から年末までの取得分での合算計算、と
 期間を区切りながらのもっと めんどくさい ややこしい
 所得計算になります。

 ので、一昨年分は、弊社で確定申告をお手伝いしていたのですが、

 昨年分は、単独での通年計算になりますから、もうご自身で申告できますね、と
 申告の要領のポイントをお伝えして、
 相続ご縁のお客様ですから、タッチアンドリリースかな、と思っていました。

 ところが、ご連絡があり、今年も、よろしく、と。
 急遽、資料をお送りいただくことになりました。
 ありがとうございます。

 光栄なご指示で、もちろん、弊社はオッケーですが、
 昨年お手伝いしたお仕事、認めていただけたかな、
 と、嬉しくなりました。
 長いおつきあいをいただければ、光栄です。

 ちょっと確定申告計画が、変わりますが、
 がんばっていきましょう。
by expresstax | 2012-02-20 23:21 | 経営
 顧問契約の調印に、お客様がご来所なさいました。
 昨年から、何度か、ご面談、ご訪問、お打ち合わせを重ねてきました。

 契約内容や、報酬のシステム、消費税関連の今後の対応等、たっぷりのお時間で、
 単なるご説明というより、
 お客様の会社でどのように進めるかの具体論の打ち合わせです。

 たぶん、従来の先生とのご契約と、相当変わりますから、驚かれたのではないかと思いますが、
 弊社の顧問は、お客様という「人」の成長に着目して
 財産改革・経営改善を実行していただくシステムです。

 単に、「経理処理」だけ、「節税」だけ、「コンサルティングだけ」とは、
 一線を画します。
 
 お客様は、意欲満々。
 頼もしく、さっそくのキックオフとなりました。

 ありがとうございました。
 どうぞ、これからよろしくお願いします。

 ☆  ☆  ☆

 ランチのあと、霞ヶ関から帰ろうとすると。
 地下鉄虎ノ門駅へ下りる階段の奥に、霞ヶ関の外堀の石垣が。
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 石垣の石に、矢印のようなマークが刻まれています。
 最初、Mに見えたので、何だろうと話していたら、
 毛利家の矢の印なのだと説明板にありました。
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 説明板の下の黒御影の壁に、「外堀水面」と表示が。ここが水面の水位のようです。
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 大きな石の展示です。脇を、虎の門駅から霞ヶ関へと上下のエスカレータが。 
 新旧の対比ですね。
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 階段を下りると、「外堀堀底」の表示です。なるほど。
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 下から見上げると、黒御影の壁は、外堀水面と外堀堀底までの水深の部分でした。
 深さは3mもなさそうです。
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 意外に浅いんだねぇ、これで侵入が防げるのかしらん、と話しながら、
 内堀じゃないので、外敵の侵入を防ぐといっても、石垣がそれなりの高さだし、
 防衛には、馬を足止めできれば十分なんだろう、ということになりました。
 水は、防火用とか、運搬用とかの役割だったようですね、外堀。 

 ということで、虎の門ブラタモリでした。(^^)
by expresstax | 2012-02-17 23:06 | お客様
 所得税の確定申告の受付が始まりましたね。
 期限は3月15日(消費税は4月2日)ですが、
 宮城県の石巻市、東松島市及び女川町については、延長期限の期日を4月2日とされていますね。(平成24年2月3日付国税庁告示)
 
 ☆  ☆  ☆

 さて、不動産を個人単独所有から、ご親族との共有に切り替えたお客様。
 所得が分散されて、高額所得者のご当主様の所得税が、どかん、と下がるのは当然なのですが。

 実際に計算すると、
 所有権移転をした建物の取得者にとっては、耐用年数が、中古資産として短縮、償却率アップ。
 青色申告控除が、人数分で、非課税。
 修繕工事は、形式基準20万円未満×人数分まで、全額経費化OK。
 取得した少額減価償却資産30万円未満×人数分まで、全額経費化OK。
 と、強烈な経費化が、付録についてきました。
 ずいぶんドラスティックな税軽減になります。
 まさに人海戦術の極みですね。

 もちろん、共有は、共「憂」と書くくらい、
 将来の運用処分について、制約要素になりがちですから、
 こんな税金マネージメントは、ご当主様が、ピンピンして、鶴の一声が健在な間のことです。
 それが難しくなったら、対処をしなければなりませんが、
 それまでは、分散の効果を、がっちり味わってください。 
by expresstax | 2012-02-16 23:43 | 資産運用
 NHKのテレビドラマ「カーネーション」が、
 お客様とよく話題に上るので、録画して見ています。

 朝ドラの、この十数年のテーマは、事業承継と世代交代と老い。
 その流れが、お客様の気持ちに、寄り添っているのかもしれません。

 小篠綾子さんを模した主人公が、
 呉服屋の50歳の父の背中を乗り越えて、21歳で、洋裁屋を興します。

 いわば結果の出ている成功ドラマですから、
 主人公の若い頃の、そのイケイケの様子も、安心して楽しく見ていました。
 
 そして、その主人公も、父と同じ50歳近くになって、娘達に追い越されていきます。

 そのときに、主人公が感じる、ある、感覚。
 時代のセンスに自分が遅れ始めていると気づく不安。
 プロならではの不安を、巧みに描きます。

 才能溢れるコシノ三姉妹を育てながら、
 上手にか、アガキながらか、
 そのうちには子の七光りとさえ言われながらも、92歳まで現役で送った人生。

 抜き差しならない仕事に人生をかけて、
 最前線を疾走すればするほど、
 年齢を重ねるうちに、
 先頭から一呼吸ずつ遅れていく感覚の、喪失感は、
 想像に難くありません。

 そのときに、
 立ちすくむのか、
 受け流して墜ちていくのか、
 逃げるのか、
 あがくのか、
 子らに託して、ゆったり退くのか、
 新たな地平で、自らの道をつくっていくのか。

 こうして書いている自分にも、その瞬間は、いつか、確実に、来ます。
 そんなことを思いながら、
 見ています。
by expresstax | 2012-02-15 23:26 | プロフェッショナル