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日付違いの裁決の迷走   

2010年 10月 28日

 ある裁決のことを調べていました。

 裁決とは、国税不服審判所が出す裁決書をいいます。

 税務署から納得できない処分を受けた納税者が、
 税務署長宛に不服申立をして、それでも否認の処分を受けてしまい、それを不服とした場合に、
 裁判に上げる前に、国税不服審判所に審査請求します。

 その審査請求に対して、処分取り消しや決定を受ける、
 いわば、不服審判所が出す判決文のようなものを、裁決といいます。

 TAINSで裁決文をデータ取得すると、
 関連評釈が、専門誌に掲載されていることがわかりました。
 書かれている先生に、ご意見を、ぜひ伺いたいと思いましたが、
 専門誌に評釈を書かれているのですから、
 お話するにしても、まずは、評釈を拝見してからが礼儀です。

 掲載されたというのは、もう5年も前の専門誌です。
 エクスプレスでも定期購読していますが、
 バックナンバーは、処分してしまっているとのことでした。

 それでは、と、降りしきる冷たい雨の中、
 日税研(日本税務研究センター)の図書館に行きました。
 この図書館は、税理士会が誇る、税務の国会図書館です。
 
 閲覧申込みをしながら、昔はずいぶん足繁く通ったのに(当時は田町でしたが)、
 最近は、足が遠のいていたなあ、と反省。

 ところが、司書さんに検索してもらっても、出てきません。
 そんな馬鹿な、と、
 同じ日付で、別テーマでは、その先生がお書きなので、
 その論考の掲載号を見せてもらいました。

 すると、なんと同じ日付で、別テーマ(広大地評価)の裁決があり、
 それについての論考掲載だったんですね。

 なんという偶然、TAINSがリンクミスしたんですね、と、
 一応、コピーだけとって帰りました。

 ところが、帰って、その論考を読んでいると、ところどころ、人の字で訂正が入っています。
 んー、閲覧者の誰かが、訂正してるんだな、と考えながら、
 はた、と、思いついて、TAINSで、改めて、検索してみました。
 ほんとうに、同じ日付で、2つの別な裁決がでていたのか?

 なんと、実は、専門誌に載っていた広大地の裁決は、正しくは1日違いだったのです。
 つまり、真犯人は、専門誌での校正ミスだったんですね。
 ヒトゴトではありませんね。冷や汗です。

 TAINSは、論考に記載された日付を、素直に、データベースに取り込んでいたようです。

 つまり、結論からいえば、調べていた裁決についての評釈は、どうも、
 存在していなかったようなのです。
 
 いやはや。

 徒労といえば、徒労だったのですが、まあ、こんなこともあるのでしょう。
 と、自分を慰めています。

by expresstax | 2010-10-28 23:22 | 研究

取締役には何歳からなれるか、そしてお菓子お菓子   

2010年 10月 27日

 お客さまからのご質問です。
 会社の役員=取締役には、何歳からなれるのか?
 つまり、未成年者でも、会社役員になれますか、というご質問です。

 答えは15歳。
 会社法では、未成年者であることを取締役の欠格事由としていません。
 つまり、未成年者でも、役員にはなれるのです。
 もちろん、未成年者ですから法定代理人である親権者=親御様の同意があってのことになります。
 親御様の承諾書と、その印鑑証明があれば、未成年役員は、可能です。

 しかし、取締役として登記するには、実印の印鑑証明が必要ですが、
 15歳未満では印鑑登録できないんですね。

 したがって、15歳以上でないと役員になれない、というのが結論になるんです。 

 ☆  ☆  ☆

 車椅子の身体で15歳で合名会社を興して、社長になって、
 ニューズウィークの21世紀のリーダー100人に選ばれた家本賢太郎君を始め、
 大学生社長など、未成年の会社役員というのは、とても、たくさんいます。

 これからの時代は、肉体年齢だけではない能力が、もっと開発されるかもしれません。
 若いからこその可能性って、素晴らしいですよね。

 それを、ご家業の戦力として力を合わせて頂くとしたら、
 なんと頼もしいことでしょう。

 でも、常識的な部分からいえば、せめて、高校は卒業して、大学に入ってから、
 就学の時間拘束が、多少自由になってから、
 ご本人が、会社の役員として、どのように経営に貢献するか、
 自覚的に活動できるようになってから、
 がよいのではないでしょうか、とお話ししています。

 ☆  ☆  ☆

 そんなことで、では、せめて、印鑑だけでも準備しようと、意気込んだそうですが、
 その印鑑が、印相の接点に不足していたとのことで、
 作り直しをなさるとか。
 いや、大変です。

 ☆  ☆  ☆

 お客さまたちが、事務所にご来所なさるときに、美味しいお土産をお持ち下さいました。

 有名なお菓子やさんのクッキーなどの詰め合わせセットです。ありがとうございます。
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 私がぬれ甘納豆が好きだと申し上げたら、さっそく手土産にしてくださいました。
 ありがとうございました。
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 定評のあるクッキーです。おいしいかったです。
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 とても珍しいお饅頭です。香りが良く、とてもおいしかったです。
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 こうして写真に並べると、とても食いしん坊事務所みたいですが、
 はい、食いしん坊なんですね。(^^ゞ
 
 とても美味しく戴いています。
 ほんとうにありがとうございました。

by expresstax | 2010-10-27 23:09 | 法人税

相続税増税、贈与税減税、そして実りの街路樹   

2010年 10月 26日

 民主党の税制改正プロジェクトチームの今日(平成22年10月26日)の総会の資料です。

 資産課税について、財務省が資料提出をしています。

1.まず、相続税増税。

 論点は、
  (1)基礎控除
     地価が昭和58年レベルに下がっているのだから、
     当時の非課税2千万円+400万円×法定相続人(現行5千万円+1千万円×法定相続人)
      へと下げるべし。

  (2)税率構造
     多段階引き上げにもっていくべし。

  (3)生命保険金・退職手当金の非課税見直し
     平成18年には、会計検査院から、「富裕層まで生命保険金非課税が適用され、
     節税目的と思慮されるものも見受けられる」と指摘されている。
     金融商品が多様化されているのに、生命保険だけ特別な扱いとなっているのは、いかがなものか。
     
  (4)平成22年度税制改正大綱 
     「格差是正の観点から、相続税の課税ベース、税率構造の見直しについて、
     平成23年度税制改正を目指します。」とヤクソクしているではないか。

 ということのようです。

2.贈与税減税

 (1)贈与促進の必要性

  金融資産を含めた資産総額の8割を50歳以上の高齢世代が保有している。
  相続時精算課税の導入により贈与は増加したが、足もとでは、減少に転じている。
  さらなる促進が必要だ。

 (2)暦年課税の贈与税の税率構造み直し

  相続税の税率構造に比べ、相対的にきつい、少し緩和しても?
  
 ということのようです。

 ☆  ☆  ☆

 これから12月まで議論が本格化します。
 また、報告しましょう。

 ☆  ☆  ☆

 外堀通りの街路樹に、びっしりと赤い実が生っていました。
 秋は、早いです。
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by expresstax | 2010-10-26 23:54 | 税制改正

黒字法人過去最低25%、そしてアフタヌーンコンサート   

2010年 10月 25日

 国税庁のプレスリリースによれば、平成21年度の法人税申告で、黒字法人過去最低25.5%、法人所得は▲4兆円。新聞夕刊に報道されましたね。
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2010/hojin_shinkoku/01.pdf

 平成20年度は、黒字法人割合は、29.1%ですから、3社に1社から4社に1社になったわけです。

 法人所得は、過去最高58兆円を記録した平成18年度に比べ、33兆円へと、なんと、43%減。
 ドラスティックな変化に、呆然としている社長さん達も多いでしょう。

 でも、もっと呆然としているのは、財務省さんではないでしょうか。

 世界に冠たる日本の高税率法人税の引き下げ案は、
 今のところ、経産省提示の5%と小粒(ナサケナイ。。。)ながら、
 それでも、この代替財源議論をしていたところ。

 代替財源には、減価償却の縮小や欠損金繰越控除の引き締めなどが挙がっています。
 この所得減の動向に、どう対応してくるでしょうか。
 
 ☆  ☆  ☆

 といいつつ、事務所では、お昼休みに、近くのJTビルのアフタヌーンコンサートに行ってきました。
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 虎ノ門2丁目のJTビル(頭に灰皿を乗せた、あのビルです。(笑))の2回には、アートホールがあって、
 いろいろなコンサートを行っています。
 そのうち、お昼のアフタヌーンコンサートは、 「期待の音大生による」として、音大生さんの発表の場を提供しながら、ご近所のサラリーマンや虎ノ門病院へ通院のご近所さんたちが鑑賞できる無料コンサートです。これは、開演前。
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 今日は、武蔵野音大の大学院生さんたちによる、モーツァルトのフィガロの結婚のハイライト。
 フィガロの結婚は、一昨年、渋谷文化村のオーチャードホールで鑑賞しました。
 http://expresstax.exblog.jp/9036515

 学生さん達は、30分という短い時間によくまとめて、素晴らしいミニオペラでした。
 楽しく過ごすことができました。

 このあたりは大企業が多いので、こうした企業メセナの文化活動が楽しめそうです。

 また、行こうね。

by expresstax | 2010-10-25 23:34 | 法人税

お客様はグローバル   

2010年 10月 21日

 お客様が、ニューヨークから帰国なさいました。
 さっそくのお打ち合わせです。

 別なお客様は、某国へとご出張。
 ご報告書をメールでお送りして、お打ち合わせは、ご帰国後、となりました。

 さらに別なお客さまは、もうじき一時帰国とのことで、
 お忙しい滞日時間をぬって、来所なさることになりました。

 ☆   ☆   ☆

 お客さまは、みなさま、今、ほんとうにグローバル。
 
 めまぐるしく、ご活躍です。

 対して、税理士の仕事は、完全にドメスティック(国内的)。

 日本の税法を学ぶことで資格を持つ税理士は、一歩外に出たら、まったく役立たず。
 とても悲しい職業です。

 でも、いつぞや、
 海外の会社をご専門となさる公認会計士のN先生とお話しして、
 国際税務のお話をお伺いしたら、
 「いや、日本の税法しか知りませんよ。
 日本に来ている海外法人が対象ですから、外国の税制は関係ないんです」と、
 けろっとお話になりました。

 ご謙遜はあるのでしょうが、なるほど、でもありました。

 ☆  ☆  ☆

 お客さまが、NYからのお土産をくださいました。
 パリのD.PORTHAULT(デ・ポルトー)の香りキャンドルです。
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 お気遣いいただいて、2つです。
 とても素敵な香りです。パッケージも、とってもお洒落です。
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 楽しませて頂きます。
 ありがとうございました。

by expresstax | 2010-10-21 23:03 | お客様

不動産ソリューションフェアの講演   

2010年 10月 20日

 週刊ビル経営さんの不動産ソリューションフェアが、
 東京ビッグサイトで開催されました。

http://www.biru-mall.com/12thfair.html

 午後の部での講演を担当させていただきました。
 テーマは、税務調査の対応策です。

 昨今増えてきている税務調査について、
 昨今の論点、問題点、対応についてご報告しました。

 当初から主催者さんにお願いして、ノーレジュメでのお話です。

 エクスプレスのお客様もご出席くださっていました。
 ありがとうございました。

 週刊ビル経営は、税務Q&Aで、毎月コラムを担当していますので、
 それで、私の名前を知っていてくださる方が多いのだと思うのですが、
 多くの方々に、熱心に受講して頂きました。

 税務調査については、個別ケースが多いと思います。

 が、誇り高くビル経営を発展させていただくために、
 前向きに取り組んで頂いて、税務調査にも強い体力をつけていただく、
 それが、経営自体を強化していただくことだと思います。

 ほんとうにありがとうございました。

by expresstax | 2010-10-20 23:40 | パブリッシング

ベストセラーの編集者さん、そして花々   

2010年 10月 19日

 ご紹介で、出版社の編集者の方々とお会いしました。

 50万部という驚異のベストセラーを出された凄腕の編集者さんたちです。

 編集の工夫話や、企画の考え方など、とても勉強になるお話が、ぽんぽん出ます。

 相続のテーマで、本を作るとしたら、
 
 特に、税制がらみでは、改正が激しいので、
 あっという間に陳腐化してしまいそうです。

 難しい、でも、逆に、今の書籍の使命は、それだけでもないのかな、と教えて頂きました。

 考えていくこと、
 これからを切り取っていくこと、
 そこに進もうとする人々の気持ちを先取りすること、
 わくわくしました。

 書籍を戴いてしまいました。
 ありがとうございました。
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 ☆  ☆  ☆

 花を、お水を張ったお皿で。お花の最後の楽しみ方ですね。
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 さすがに胡蝶蘭は綺麗ですね。
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 こちらは、バラとトルコキキョウです。
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by expresstax | 2010-10-19 23:43 | パブリッシング

千代田区の景観と観光を考えるシンポジウム   

2010年 10月 14日

 夜は、以前にここでも触れた千代田区の区民集会のシンポジウムでした。
 相続税の申告書のご捺印をいただいて、その足で、かけつけました。
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 タイトルは、「千代田区の景観と観光を考えるシンポジウム」。
http://kugikai.city.chiyoda.tokyo.jp/hodo/220920dayori.pdf

 明治大学のリバティホールに、連合町会のみなさんを始めたくさんの千代田区民が参加されました。

 講演は、徳川18代当主の徳川恒孝氏、シンポジウムは明治大学の青山先生のコーディネートです。
 パネリストに、江戸城再建を訴える太田道灌18代当主の太田氏、
 三菱地所の高木茂氏と、そうそうたる面々です。

 区議の先生方や区議会事務局の方々が、受付や案内の随所で、がんばってらっしゃいます。

 会場で、区民の方から、「飯塚先生!」とお声を掛けていただいたのには、
 びっくりしましたが、光栄です。ありがとうございました。

 千代田区議会、がんばっています!

by expresstax | 2010-10-14 23:00 | 提言

税理士はジャンクション(繋ぎ目)   

2010年 10月 13日

 お客様からのお問い合わせです。

 土地の権利調整を行おうとなさったそうですが、

 お願いしていた測量士の先生から、
 「自分は、測れと言われれば、測るけれども、アドバイスやコンサルティングはできません」
 と言われてしまったそうです。

 ご先代の大変腕の立つ測量士先生が亡くなられて引き継がれた二代目の若い先生のご対応に、
 困ったお客様が、駆け込んで来られたというわけです。

 「できないことを、できない、とおっしゃるのだから、
 できないのに、できるフリして、おかしなことをされるより、いいじゃありませんか。
 素直な良い先生ですよ。」とお話ししますと、

 「そうですね、とても良い人なんですよね。」と、お客様も、笑顔になりました。

 とはいえ、ご経験の豊富な先生のご意見を聞いた方がいいでしょうということになり、
 いつも弊社でお願いしている先生にお尋ねしてみようということになりました。

 ☆  ☆  ☆

 土地を定期借地権で貸しておられたお客様。
 借地人である借主法人が、鑑定士さんを連れて、地代の値下げ交渉に来たそうです。

 そもそもの定期借地権設定時に、契約書チェックを、
 日本の定期借地権の権威ともいえる弁護士のE先生をご紹介申し上げ、お願いした案件です。
 当時としても、驚くほど有利な契約としてご成功いただくことができました。

 それから早や10年近く。
 いろいろな事が起こってきますが、
 こうしたときこそ、E先生に相談してみましょう、と、
 相談に行って頂くことになりました。

 ☆  ☆  ☆

 たいへんなブランド地に土地をお持ちのお客様が、
 初めてその土地を有効活用しようということになりました。

 初めての借入です。
 ご自身でお近くの金融機関などに打診なさり、研究もしたけれど、
 もっといろいろな意見を聞いてみたいとのことで、

 お尋ねするとお客様のご親族様が某銀行さんのご出身とのことで、
 その銀行さんとは、弊社もお付き合いがあるので、
 いっそのこと、銀行さんからレクチャーを受けてしまおう、ということになりました。
 
 弊社の会議室で、お客様と、銀行さんと、インタビューとレクチャーです。
 まるでお見合いのようで、弊社が仲人のようです。

 営業としてお話を受けるのではなく、
 お客様が、聞きたいことを、自らお聞きになるヒヤリングに、
 銀行さんは、懇切丁寧に、かつとても客観的なスタンスで、お答えになりました。
 さすがプロです。

 金融のプロに対し、私からも、ツッコミの質問をさせてもらいます。
 良いお話ばかりでなく、お客様にとって厳しいお話も、きちんとして頂かねばならないからです。

 ☆  ☆  ☆

 税理士として税務でお手伝いできることには、限りがあります。
 他分野でも、良い先生たちに良いお仕事をしていただいて、
 その連携プレーのもと、お客様にご成功いただかないと、 
 税理士の仕事は始まりません。

 そうしたときは、税理士が、紹介者として、適材適所のプロをご紹介したり、
 連絡係になったり、
 架け橋の役目=ジャンクション(結び目)になります。

 基軸は、ひとつ。
 「お客様にとって、最も有利なバランス」です。

 こんなことも、自分の使命だと思っています。

 ☆  ☆  ☆

 渋谷のNHKさんのスタジオパークで。
 なんと、朝顔の蔓棚で朝顔が咲いていました。
 今年最後の朝顔ではないでしょうか。
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by expresstax | 2010-10-13 23:12 | プロフェッショナル

相続税延納の手続きの「あるジンクス」   

2010年 10月 12日

 ご相続の手続きが佳境に入っています。

 相続税申告のポイントは、なんといっても、財産分け、納税、適正評価です。
 この3ポイントを、同時並行で解決していくのが成功相続です。

 手続きでは、その最後のシメが、納税です。

 ご相続から10ヶ月の申告期限は、同時に納税期限です。
 これで、一括納付が原則、それができなければ分割払いの延納と、
 それもできなければ現物払いの物納へと進みます。

 以前は、とりあえず物納やとりあえず延納ができましたが、
 平成18年以降、手続きが厳格化され、遅れた手続きには、延滞税というペナルティが課されます。

 とはいえ、このかん手がけた物納や延納は、
 杓子定規な手引書通りではなく、
 実態に即した、現場取扱も受けることができています。

 ☆  ☆  ☆
 
 延納は、いわば納税の分割払いですから、借入と同じ。
 利子税という金利を払います。

 当然、国は、担保を取ります。
 それが「納税額+利子税×3年分」の抵当権設定なんですね。

 資産売却により納税資金を捻出しようとして、
 どうしても10ヶ月に間に合わせようとすると、足下を見られて、有利な売却ができないようなときは、
 延納でしのいで、売却後、繰上納付することも多いでしょう。

 ここで困るのは、実際に国に抵当権設定されてしまうと、
 債権額=延納税額が、登記簿に表示されてしまうことです。
 ですから、延納は、しないで済むのであれば、しないほうがベター。
 不動産など換価の難しい資産がが3/4以上の場合の優遇金利2.1%も、
 ポケットマネーからの支払いですから、決して安くはないのです。

 なるべくなら、抵当権設定前に、売却ができてしまうことですが、
 このご時世では、それは時間と価格の競争。難しいかもしれません。

 まして、担保土地の評価は、抵当権設定当時の路線価、つまり、平成21年より下がった22年評価で、
 上に自宅などの建物があれば、地上権とみなされるため、建物も、同時に担保設定、
 でも、建物査定はゼロだよ、と、
 実務取扱は、とてもシビアです。

 そんなこんなで、さて、どうしましょうかと検討していましたら、
 なんと、過去に言われていた、延納の、「あるジンクス」が覆されていることがわかりました。
 これはびっくり。
 相続人様にとっては、朗報です。

 覆されていたジンクスとは?
 いつかの機会に、お伝えしましょう。

by expresstax | 2010-10-12 23:00 | 相続・贈与