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我が内なる「キツネウドン大王」、そして物納   

2009年 01月 30日

 その昔、どこかの作家が、お役人を批判して、
 「キツネウドン大王」という言葉を使っていました。

 お役人が、法の運用で、勝手な解釈を行って権力を振りかざす局面が多々あり、
 
 つまり、その点では、国民の生殺与奪に関わる支配権まで握ってしまう大王様なのだけど、

 じゃ、その役人がお昼に何を食べてるかと言えば、
 薄暗い机で、キツネウドンをすすっていたのだそうで、
 (キツネウドンをバカにしてるんじゃないですよ。私はキツネウドン好きですよ。)
 
 要するに「木っ端(こっぱ)役人」のくせに、
 「朕(=私)が法律である」となっちゃうんですね。

 この根拠のない権力を振りかざす木っ端役人を、「キツネウドン大王」といいます。

 こうしたことは、税務の現場でも往々にしてあって、
 税務調査で、とんでもない間違った解釈で否認されて、
 泣かされる納税者さんが後を絶たなかったりします。

 何でこんな話しが出てきたかというと、
 相続税の物納の要件整備の際の、
 「土地の境界確認書は、税務署の書式でなければならなーい!」
 なんてキツネウドン大王が出現していたらしいのです。

 また、一度隣地所有者と境界確認書をとっていても、
 その後隣地所有者に相続があったりしたら、
 また新たに税務署書式で、隣地相続人から境界確認書をとらねばならなーい、とかとか。

 物納取扱の施行規則や手引きを見れば、
 過去の民民(民間同士)の境界確認書で足りること(相規22②一二)や、
 隣地所有者に相続があった場合も、相続の事実を証明する書類の添付によることが
 明示されています。

 もちろん、お役人(広域署徴収官・国税局収納官・財務省収納官)は、
 国税書式によれば、お仕事がラクなのかもしれませんが、

 納税者が、既に交わした印鑑証明書付きの境界確認書があるにもかかわらず、
 再度、隣地所有者に頭を下げて、
 国税提出用のためだけに、
 実印・印鑑証明書付きで国税式の「境界確認書」に捺印してもらう大変さなど、
 考えが及ばないのでしょう。

 このあたりは、うっかりすると、専門家も、
 長い物には巻かれろ的に、
 追随してラク(お客様には不幸極まりないですが)しようと
 なりがちです。

 なんとか、対策を練ってみて、
 「キツネウドン大王」の猛威から、
 お客様をお守りできないだろうか、と考えています。

by expresstax | 2009-01-30 23:45 | 相続・贈与

遺産分割の時価評価の時点は?   

2009年 01月 29日

 以前おつきあいのあった遠隔地のお客様のご相続について、急遽のSOSです。

 「遺産分割を代償分割で行うが、遺産の時価は、いつの時点で評価するのか。
  周囲はみんな、相続開始時というが。」 というものです。

 ☆  ☆  ☆

 答は、ズバリ、分割時です。

 民法903条の特別受益の規定や、1029条の遺留分算定基礎が「相続開始時」(=亡くなられたとき)を規定しているために、誤解が多いのでしょうが、

 遺産分割協議が長期にわたることも多く、
 また、相続税がかからないケースなど、
 被相続人名義で数十年も分割が放置されていることも多いのです。

 例えば、30年前のおじいさん名義の不動産の分割を決めるのに、
 相続人Aさんが取得し、他の相続人Bさんに代償金を払うことになって、
 30年前の価格で評価し、Bさんに代償金を払うとしたら、
 Bさんは怒ってしまうでしょう。

 判例でも、現実に財産を分配する時点での時価を基準とすべし、としており、(名古屋高裁昭和47年6月29日)
 学説でも定説となっています。

 ☆  ☆  ☆

 お客様のお話では、税理士さんも弁護士さんも「みんな」相続開始時だという、
 分割の時だというのは、家庭裁判所の書記官だけだ、とのこと。
 
 家裁の書記官が、せめて正しい回答をしてくれたことで、
 ちょっとホッとしましたが、

 確かに相続開始時とすれば、時点が確定するので、計算しやすく、
 遺産分割時としたら、いつの日とするか、相続人で時点の合意が必要となり、
 大変かもしれません。

 関与の専門家は、そのため、相続開始時とご指導なさったのかもしれませんが、
 そこはよくご相続人様が理解できるように説明していただいたほうがいいでしょう。
 
 昨今のように、株や不動産の現在の「時価」が半年前の「時価」と激変している場合には、
 とても大きな問題だからです。

 ご無事にご相続が進まれますように。
 お祈りしました。

by expresstax | 2009-01-29 23:34 | 相続・贈与

税務の分かる税理士?   

2009年 01月 28日

 お客様から、
 税務の分かる税理士さんを探していました、と言われ、
 苦笑しました。
 全くの反語です。

 でも、それが現実なのかもしれません。

 確かに、
 税法が複雑になりすぎて、
 実務の暗黙知が多すぎて、

 激変する法制度に追いついていくこと、
 きちんと法制度を踏まえた上で、なおかつ、解決に繋がる実務力をもつことが、
 大変になってしまっているのかもしれません。

 選んで頂く光栄は、しっかり結果でお返ししなければならないと、
 しみじみ思いました。

by expresstax | 2009-01-28 23:35 | プロフェッショナル

不況、だから?   

2009年 01月 27日

 先週のお客様です。

 世の中は、不況不況というけど、そうなの?と。
 ウチは、あんまり影響出てないの。
 これからかしら?と。

 今週の商業ビル賃貸のお客様です。
 
 更新時期が来ているので、一斉に数万円アップを告知したけど、どこもOKと。
 そればかりか、賃料の入金日が繰り上がってきている、
 これはなんだろう、と。
 リピート客で成り立つ商売は、移転ができないから、
 不景気が叫ばれるからこそ、
 今の良い立地を確保しようと動いているのかなあ。
 この数年かけて進めたリニューアルが功を奏してるのかなあ、と。

 テレビや新聞で、不況不況と連呼してくれているから、
 ありがたい話しだ、と。

 不景気ならばこそ、
 ビジネスの動きは、ステレオタイプにはなりません。

 ☆  ☆  ☆

 先日のオバマ米大統領の就任祝賀コンサートで、
 フランクリン・ルーズベルトの大統領就任演説での言葉が引用されました。
 「われわれが怖れなければならないただ一つのことは、恐怖そのものである」

 うんうん、と頷きながら見ていて、
 最後のカントリーソングの合唱では、
 大統領警護の大男のSPたちまで、
 一緒にステップを踏んで歌っています。

 そうだよね、
 これだよね。  

 この時期こそ、マインドを膨らませて、
 進むも引くも、
 フットワークを軽く、
 決めつけずに、
 柔軟に歩を進めましょう。

by expresstax | 2009-01-27 23:23

ご相談、ご質問、ご依頼、そして転換?   

2009年 01月 26日

 顧問先様からのご相談やご質問が続きます。

 メンバーのみなさんは、法定調書作成などでおおわらわのただなかで、
 ご相談に対応します。

 調べて、議論して、ここかしこで、各チームの膝詰めミーティングが花開いています。

 どこにも書かれていない回答です。
 立論が大事です。

 各チーム長さんやメンバーたちが、ぐいぐいと、案件を進めます。
 お仕事の進度を、素晴らしく、頼もしく、どんどん実現していきます。

 可能なことは何でも試して、
 思いっきりやってください。

 ☆  ☆  ☆

 そんな中でも、新規のお客様からのご契約依頼が続きます。

 弊社は3月末まで、メンバーの体制はいっぱいなので、
 新規案件は、既に売り止め(=受注ストップ)に入っているため、
 すぐにはご対応できない旨、よくご説明しますが、
 
 承知の上です、待ちます、とおっしゃってくださいます。

 待機組のお客様の数が増加して、
 4月以降を睨みながら、
 この時期のシフトを組まねばなりません。

 ありがたく、身に余る光栄なのですが、
 お役に立つためには、体制作りが必要です。

 いましばらく、お待ち下さい。

 ☆  ☆  ☆

 そんなこんなで、
 生活ごと、転換を図ろうと思い立ちました。
 でも、それで却って大忙しなので、
 なんだかなぁ、です。

by expresstax | 2009-01-26 23:04 | お客様

エクスプレス2009年春の経営資産セミナーご案内   

2009年 01月 22日

              
          エクスプレス経営資産セミナーご案内
                             平成21年1月21日

                           エクスプレス・タックス株式会社
                 TEL.03(3595)8221 FAX.03(3595)8222
                    税理士・中小企業診断士 飯 塚 美 幸

拝啓 寒冷の候、ますますお元気にお過ごしのことと思います。

 昨年の米国のリーマンショック以降100年に一度と言われる世界金融危機に突入し、大波乱のなかで年度末を迎えようとしています。

 金融経済状況の判断と資産の今後の運用を適切に判断し、対処するのが、現在の課題です。
 
 今回のセミナーは、第1部では、日本最初の独立系投信会社であるさわかみ投信代表澤上篤人氏から経済の激動期における資産対策について、質疑応答を中心に講演頂きます。また、投資のプロとして、氏ご自身の後継者教育についてもお話をいただけます。

 澤上氏は9.11事件直後の株価暴落期の平成14年春の本セミナーから6年ぶりの登壇です。

 第2部では、最新の税務調査の現場を熟知した元国税職員のX氏より、特に税法理論と事実認定重視の資産税の税務調査での対応について、留意すべき点を報告します。

第3部では弊社飯塚から、平成21年度税制改正の方向について、ご報告します。景気対策として減税一色となった新制度そして新事業承継税制を検討し、有利にとことん利用していただきます。

第23回目の経営資産セミナーを有意義な交歓の機会として、先々を見抜くご自身の財産経営について、確かな戦略決定の一助としていただけますように、ご案内申し上げます。敬具

                      記

日時:平成21年2月12日(木)午後1:30~5:00(1時開場)

場所:日比谷帝国ホテル 本館4階 松の間
           東京都千代田区内幸町1丁目1番1号 TEL.03(3504)1111(代)

内容:第1部「暴落相場を平然と買おう+、そして後継者育成」
                   さわかみ投信株式会社代表取締役 澤上篤人氏

   第2部「近年における資産税の税務調査での対応について」       X氏

   第3部「平成21年度税制改正のポイントと活用法」
    エクスプレス・タックス株式会社 代表 税理士・中小企業診断士 飯塚美幸

参加費用:弊社顧問先様5千円(お飲物・ケーキ付)

参加資格:弊社顧問先様に限らせていただきます。顧問先様には後日申込書を送付致します。

申込締切:平成21年2月5日(木)

講師紹介:
澤上篤人氏:さわかみ投信株式会社代表取締役、さわかみ合同会社代表 1947年愛知県名古屋市生まれ、1970~74年スイス、キャピタル・インターナショナル社でアナリスト兼ファンドアドバイザー、1973年ジュネーブ大学付属国際問題研究所国際経済学修士課程履修、1979~96年 スイス、ピクテ銀行日本代表、1996年 さわかみ投資顧問株式会社設立、1999年さわかみ投信株式会社設立、2006年9月さわかみ合同会社設立

by expresstax | 2009-01-22 23:59 | パブリッシング

希望と善、そして幸福の花   

2009年 01月 21日

 夜更かしして、オバマ米大統領の就任演説を聞きました。
 200万人の国民が集まります。
 解説者が、まだ政治に希望を持っている国、と説明します。

 就任演説の最後のくだりです。

"Let it be told to the future world...that in the depth of winter, when nothing but hope and virtue could survive...that the city and the country, alarmed at one common danger, came forth to meet [it]."

 「未来の世界に我々はこう宣言する。希望と善以外は何一つ生き残ることができない真冬の日に、共通の危機に接した都市と国家はともにそれに立ち向かった」

 抱える課題は多いにせよ、唯一生存できるのは、希望と善のみであるとした言葉は、胸に響きました。
 
 ☆  ☆  ☆

 ドラセナ=幸福の木の花が咲きました。
 幸福の木の、めったに咲かない花を見ることができて、とてもラッキーです。
 幸福の木の花は、幸福の花でしょうか。
 濃く甘い香りです。
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by expresstax | 2009-01-21 23:38 | 提言

行く人、来る人   

2009年 01月 20日

 昨日、ちょっとヘコんでいたら、
 今日は、忽然と、以前関与させていただいていたお客様からのお電話です。

 「4月からお願いするんだけど、待ちきれなくて」のお言葉。

 パソコンなど一切できない方ですので、
 まさかこのブログをご覧になったんではないでしょうが、

 まるで測ったようなタイミングの温かなお言葉に、

 ちょっと胸がズキン、心がキュン。

 涙が出そうになりました。

 来週お越しいただくことになりました。

 ☆  ☆  ☆

 午後には、いつも弊社のお仕事の影の力持ちをしていただいているKさんが突然の来社。

 まだお子様が生まれたばかりの頃からお手伝いいただいて、
 その子が8歳になったということで、
 感慨です。

 お願いしている弊社メンバーみんなともご挨拶してもらいましたが、
 「まるでメル友だね」と大笑い。

 でも、ほんとうに。
 ずっとずっと、一緒に、がんばってきたね。

 胸がズキン。心がキュン。
 涙がでそうになりました。
 これからも、頼りにしています。
 よろしくよろしく、お願いします。

 ☆  ☆  ☆

 ずっとずっと、一緒に。
 がんばっていけるのですね。
 仲間も。
 お客様も。

 そんなシアワセを、今日は頂きました。

 ほんとうに、ありがとうございました。

by expresstax | 2009-01-20 23:08 | お客様

固定資産税新築時評価、譲渡の特例、よかったですね。   

2009年 01月 19日

 お客様が建築した物件について、
 昨年、固定資産税評価の新築時調査があり、
 弊社の事務所にお役人さんにきてもらって、立会を行っていました。

 その際の評価の不動産取得税と固定資産税の評価の概算を
 お役所が出してきました。

 建築時価格の32%です。
 全国平均は68%ですから、
 これは、良い数字です。

 これで不動産取得税は最低額でしょう。
 年々の固定資産税も低廉ですみます。
 相続税評価に至っては、これからの経年減価後評価の7割になります。
 これはどえらい相続税対策になりました。
 よかったですね!

 先日の譲渡のお客様、
 買い主さんから証明書が発行してもらえそうです。
 優良宅地の特例が、適用できます。
 早めにご相談いただけて、なによりでした。
 こちらもよかったですね!

 と。今日は、いいお話が2つもありました。

 お昼にメンバーとビジネスの基本やマネージメントのお話ができました。

 これも、いいお話の3つめです。

 ☆  ☆  ☆

 ちょっとつらいことが、今日は、ひとつありました。
 Kさんががんばってくれていたのに、
 ごめんなさい。
 フォローしきれなかった
 私の責任です。

 ☆  ☆  ☆

 でも。

 太陽はひとつ。
 地球もひとつ。

 弊社には、いま、素晴らしい仲間達がいます。

 お客様の「いいこと」で、ちょっと奮い立ち、

 仲間に励まされて、前に進めます。
 
 心を尽くして、進みます。
 瞳をまっすぐ前に、
 進みます。

 ほんとうに、ありがとう。

by expresstax | 2009-01-19 23:14 | 提言

資産形成の時間競争   

2009年 01月 16日

 ご相談のお客様でした。
 毎年、定期的にご相談にお越しになり、つど、懸案を解決します。

 この数年、不動産投資をなさって、高利回りの物件取得により、平成20年分の確定申告では、大きな資産と大きなキャッシュフローを形成するまでになってらっしゃいます。

 今年も税務のご相談をいくつかなさって、最後に、実は、とお話しになりました。

 ご勤務先が、現在、大変厳しい状況にあること。
 いつ何時何が起きてもおかしくないこと。
 数年前から、薄々感じ取っていたので、勤務に頼らない人生設計を考えていたこと。
 ようやく数億円の資産形成と年数千万円の収益を確保できるようになり、
 何とか間に合いそうだとのこと。
 
 大変由緒あるお勤めでしたので、びっくりしました。
 その粛々たるご準備が、どんな思いだったか、慄然としました。
 大変な勇気でこの期間をがんばってこられたのですね。

 ☆  ☆  ☆

 資産は、形のあるものですが、
 そこに込められた想いは、
 単なる「投資」や「利回り」とくくられるものではありません。

 お客様の真剣な人生の形成のために。

 厳しい時代であればあるほど、
 専門家としてのサポートが求められているのを実感します。

 心して、お手伝いしていきたいと思います。 

by expresstax | 2009-01-16 23:09 | お客様