カテゴリ:自社株

  • 株式保有特定会社評価訴訟を国側が控訴、そしてお土産をありがとうございました。
    [ 2012-05-16 23:10 ]
  • グループ法人税制適用後の自社株価計算、そして個別通達
    [ 2012-01-20 23:05 ]

 

株式保有特定会社評価訴訟を国側が控訴、そしてお土産をありがとうございました。

 財産評価基本通達上の大会社の株式の相続税評価額を巡る裁判で、
 株式保有割合が25.9%の会社の自社株評価を、
 納税者が類似業種比準方式による評価をし、
 課税庁は、株式保有特定会社として純資産価額評価を更正処分し、訴訟になっていた事案です。

 平成24年3月2日、東京地裁民事第3部は、納税者の主張を認める判決を下しました。

 その後、国側が控訴したようですから、高等裁判所で争われることになります。

 財産評価基本通達189(3)では、
 総資産のうち、株式等の額が25%以上の大会社の自社株評価の計算では、
 同業他社の利益や配当等との比較で算定する類似業種比準価額は使えず、
 純資産価額で評価する、とされています。

 平成5年の故田中角栄元首相の相続同族会社株の評価の際に、

 子会社の所有していた信濃川河川敷を登記簿面積30万㎡で評価、
 親会社の株式保有割合は24%、
 したがって、親会社の株式は類似業種比準価額8億円として申告されていたところ、

 国税局の調査では、その河川敷の土地は「縄延び」していて実測では34.4万㎡、
 これを再評価すると、親会社株の株式保有割合は、みごと(?)25%を突破して、28%、
 親会社株評価は一気に51億円に!
 という「事件」を覚えている人も多いでしょう。

 「今太閤」と呼ばれた元首相の相続税、相続人は、現役国会議員さん達、
 そうした大物さえ、見逃さなかった国税局が、
 果たして、今回の地裁判決にどう対抗するでしょうか。

 確かに、24.9%までは、類似業種比準価額、25.0%で純資産価額というのは、
 類似業種比準価額と純資産価額の乖離が大きいだけに、
 疑問の残るところですよね。
 自社株評価は、もっともっと議論すべきと思います。

 控訴審(高等裁判所)の議論の行方、どうなるでしょうか。

 ☆  ☆  ☆

 すばらしい新茶をいただきました。
 おいしく淹れて、楽しませていただいています。ありがとうございました。
 
















 甘密安納という安納芋のスイーツです。
 お芋と思えないほどの甘さです。みんなでおいしくいただいて、おなかいっぱいになりました。
 お気遣いいただき、恐縮です。ありがとうございました。

by expresstax | 2012-05-16 23:10 | 自社株 

グループ法人税制適用後の自社株価計算、そして個別通達

 グループ法人内で、1千万円以上の資産の譲渡をした場合、
 その譲渡益については、譲渡損益調整勘定を立てた上で、特別利益から減額のうえ、
 買取グループ法人が次に譲渡や償却を行うまで、課税を繰り延べます。

 そして、この会社の株価を算定する場合、類似業種比準価格はどうするか。

 同様に、グループ法人内での寄付金について、利益積立金額で寄付修正を行う場合など、
 同様に、評価方法が問題になります。

 質疑応答が出ていたのですね。
 「1株当たりの利益金額-譲渡損益調整資産の譲渡等があった場合」など

 理屈からいえば、非経常的利益である譲渡益の調整ですから、加味しない、
 また、買取法人が譲渡や償却により売主法人が戻入益を計上する場合も、
 これは控除して、利益金額の計算に加味しない、
 ということになります。

 そして、完全支配関係会社間寄付があった場合に寄付金を「寄附修正により利益積立金額が変動する場合の調整」では、
 法人税の規定でもう処理済みなんだから、評価上、もう調整しないんだよ、としています。

 うん、自然に考えて処理すればよし、ということになるんですね。

 制度が変わると、いろんなところで、新しく対応しなくちゃなりますから、
 んとに、頭の体操ですね。

 まあ、これは質疑応答(審理事務)として出されてるんですが、

 そういえば、この自社株(取引相場のない株式)の計算、
 こまかな端数処理だのなんだの、
 国税の書式の中の記載方法の手引きにしかないよね~、
 たかが手引きで、端数処理とか、大きな影響のある基準を決めるなんてね、
 と思っていたら、

 「相続税及び贈与税における取引相場のない株式(出資)の評価明細書の様式及び記載方法等について・平2.12.27直評23」という、
 立派な個別通達が出ていたんですね。

 すみません。(^^ゞ

by expresstax | 2012-01-20 23:05 | 自社株