資産税のお仕事

 今日も、ご相続人様みなさまが集まられました。

 いわゆる二次相続です。

 手続きのつどつどに、ご相続人様から、父上のご相続、つまり一次相続ののときのお話が出ます。

 弊社が、お手続きの説明をすると、
 前の先生は、予め教えてくれなかった。

 途中経過をご報告すると、
 前の先生は、経過報告がぜんぜんなかった。

 財産評価のご説明をすると、
 前の先生は、評価については一切説明がなかった。

 スケジュールの確認をすると、
 前の先生は、申告期限の直前に書類を持ってきて、
 ここにハンコをつけ、と、こちらは、わけもわからずにハンコを突かされた。

 税務調査のご説明をすると、
 前のときは、税務調査でぼろぼろに指摘されて、修正申告で追徴をとられた、

 と、それは大変なご不満が噴出します。

 弊社は、先生もお大変だったんですよ、とフォローしますが、 
 でも、あまりにこうしたお話が多いので、
 考えてしまいます。

 ☆  ☆  ☆

 お仕事には、必ずゴールがあります。

 そのゴールの最終形の成功の絵を描いて、
 そのための予定を立て、段取りを組み、
 逆算で、優先順位にしたがって、日程を組んで、成すべきことをクリアしていく、
 そして、必ず、お客様にご満足いただける結果を出す。
 それが「仕事」です。

 ☆  ☆  ☆

 専門家が、ともすれば、いわゆる「真面目」と言われる人が、
 成すべきことを書き上げて、
 端から手をつけて、
 1ができたら2,2ができたら3と、進んでいきます。

 自分が納得し、完璧を期し、満足できたら、次に進みます。
 深夜残業も厭いません。
 自分は、こんなに頑張っている!つもりです。
 
 そうこうしているうちに、期限がきます。
 もう、時間がない、とスパートをかけて、
 最後は、えいや!のやっつけになります。
 基準にしていたはずの、「納得、満足、完璧」など、どこかに吹き飛びます。

 相続人様は、申告期限の前日になって、
 はい、相続税は1億円です、と言われて、卒倒します。

 手間暇かかったからと、
 後で請求書が出てきて、逆上します。

 ☆  ☆  ☆

 思うに、

 その先生は、
 資産税を知らなかったのではなく、

 仕事の仕方を知らなかったではないでしょうか。

 資産税を学ぶのもけっこう。
 しかし、その前に、お客様の大切な依頼を受任する、
 お仕事の仕方そのものを、税理士は身につける必要があるのではないでしょうか。

 そして、お仕事の仕方とは。

 最初の仕事は、最後のゴールの絵を描くところから始まるのです。

 ☆  ☆  ☆

 事務所の皆様から、お花を頂きました。
 こないだのアンスリュームもまだ元気です。
 ありがとうございました。
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by expresstax | 2009-06-02 23:32 | 相続・贈与  

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