税理士飯塚美幸のひとことメッセージ

by expresstax

少人数私募債の手じまいと見直し、そして氷川公園のバラ

 少人数私募債という私募債の発行方式があります。
 
 会社が社債を発行し、
 会社のファンとなってくれる方、通常は株主や役員、社員、取引先さんに対して、引き受けて貰います。
 
 社債権者は、社債を引受け、口数に応じた資金を会社に払い込みます。

 3年債や5年債が多いのですが、その間、会社は、無担保で、
 その資金を、会社の発展のために運用します。
 無担保ですから、利息は高めですが、当然でしょう。
 流通しているハイイールドボンド(高利回り債)のノリです。
 
 これを49人以下の社債権者に対し、発行するのが、少人数私募債です。
 発行価額や口数も、金融商品取引法上の届出が不要なように設定します。

 払い込んだ社債権者さんにとって、無担保にせよ、
 高利回りが受け取れて、かつ利息の税金は、源泉分離課税20%のみ。
 確定申告さえ要りません。
 所得住民税率の高い方には、大変魅力です。

 高利払いで設定しますので、不用意に社員さんたちに向けて募集しますと、
 予想以上の応募があって、収拾するのに苦労したりします。

 もちろん、取引先さんや社員さんが、自社の先行きに不安を持っているようですと
 応募するはずもありません。
 
 応募の状況は、自社がどれだけ取引先や社員から、
 有望視されているかの試金石にもなります。

 ☆  ☆  ☆

 純資産が5億以上になると、
 金融機関が少人数私募債を発行しませんか、と持ちかけてくることがあります。

 社債引受は、ほとんどその金融機関なので、
 なあんだ、それじゃ融資とおんなじじゃん、
 と呆れたことがあるのですが、
 でも、そんなのもあります。

 低利ですし、金融機関さんにお払いする費用(社債発行費)が多額になるので、
 あまり、積極的な意味はない気がしますが、

 純資産5億以上が対象となるので、
 そうした私募債を発行できるのは、優良会社である証(あかし)。
 そうした優良会社に社債形態で取引できる金融機関支店さんの勲章になるのでしょう。

 ☆  ☆  ☆

 弊社も、これまでは、前者のパターンで、社債発行のお手伝いをしてきましたが、

 ここに来て、

 発行していた社債の手じまいをする動きと、
 
 金融機関の間接金融(融資)が難しいので、
 直接金融としての少人数私募債にチャレンジする動きの
 
 それぞれが出始めています。

 不況のただ中で、
 経営は、ステレオタイプにはならず、
 さまざまに動きます。

 ☆  ☆  ☆

 近所の氷川公園のバラが絢爛と咲いています。
 歴史の長い公園のためか、
 大株で、それぞれが大輪です。

 忠臣蔵で、松の廊下の刃傷事件の赤穂藩浅野内匠頭の屋敷の跡地なのだそうです。

 みんなが、花に鼻をくっつけて、
 香りを確認しながら、見ていくので、
 バラには迷惑なことでしょう。
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by expresstax | 2009-05-01 23:06