遺留分放棄の真意の心証、そして辛夷の実

 弁護士の吉岡毅先生の「経営承継円滑化法の要点」についてレクチャーを受けました。
 吉岡先生は、事業承継協議会の事務局を担当されています。
 事業承継協議会は、私も会員になっています。

 気になっていたのは、経営承継円滑化法のなかでの遺留分放棄の手続きのうち、次の部分です。
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円滑化法第8条(家庭裁判所の許可)
 第四条第一項の規定による合意(第五条又は第六条第二項の規定による合意をした場合にあっては、第四条第一項及び第五条又は第六条第二項の規定による合意)は、前条第一項の確認を受けた者が当該確認を受けた日から一月以内にした申立てにより、家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力を生ずる。
2 家庭裁判所は、前項に規定する合意が当事者の全員の真意に出たものであるとの心証を得なければ、これを許可することができない。
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 従来の民法上の遺留分放棄(民法1043)も、家庭裁判所の許可が必要であり、その許可には、家庭裁判所により若干の違いはあるものの、概ね、書面による確認が行われ、裁判官による審問により真意が見届けられて許可が下りるのです。
 
 そして裁判官の心証形成には、合理性と代償性が問題にされていました。

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民法第1043条(遺留分の放棄)
 相続の開始前における遺留分の放棄は、家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力を生ずる。
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 そのため、今回の経営承継円滑化法での裁判所の許可に至るまでの、「真意に出たものであるとの心証」について、従来の放棄に対する裁判所確認とどう違うのか、間口が広くなるのかどうかが気になるところだったのです。

 吉岡先生のお話から、新法によっても、裁判官の心証には、従来の放棄と、特段異なることはないように受け止めました。

 ということは、うーん、新法での遺留分放棄って、そんなに順調に進むのかなあ、と心配になります。

 来年3月1日施行なので、またそこまでの流れを見ることになります。

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 私は今日から3日間、夏休みです。
 社員さんたちのほとんどは8月に夏休みをとるので、
 私はいつも、9月になってしまいます。

 でも、今年は、夏休みとはいっても、たまりにたまった原稿をしあげなければなりません。
 ほとんど多重債務者状態です。(うぅぅ)
 がんばります。。。。

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 辛夷(こぶし)の木にもっこり出てきた実です。
 見にくいですがうっすらオレンジ色で、ほんとに「拳(こぶし)」みたいですね。
 これは、いわばさなぎのようなもので、
 このあと、さなぎの中から、本当の実が現れるはずです。
 秋ですねぇ。
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by expresstax | 2008-09-17 23:29 | 相続・贈与