税理士飯塚美幸のひとことメッセージ

by expresstax

墓参

 4月27日、出張の帰りを利用して、函館に眠る親友のお墓参りに行きました。

一昨年の11月、くも膜下で急逝した友人は、税理士受験仲間で、かれこれ10年以上のつきあいでした。
 人よりスタートが遅かったから、と遮二無二頑張って、合格・登録、自宅兼事務所で開業して半年。? あまりのあっけなさに、私はお通夜に駆けつけても、その死が少しも信じられませんでした。
 一緒に受験に苦しみ、一緒にがんばり、一緒に合格を喜び合って、一緒に勤務の愚痴を言い合い、一緒に互いの開業を心配しあって。

 想い出はあまりに辛く、彼女の死を直視することができずに、1年あまりが過ぎました。
 そして今月、彼女が生前おつきあいしていた方から、菩提寺を教えていただくことができ、ようやく墓参に行くことができました。
 ここまで辿りつくのに時間が必要だった私の幼さを、彼女が許してくれるかどうか、不安でなりませんでした。

 お墓は、函館の南端、立待岬のなだらかな丘陵で、本州を眺めながら、立っていました。
 緑鮮やかな立待岬に続く道には、桜並木に満開の桜。
 黒い津軽海峡の波を渡る冷たい風に吹かれて、ずっと南を向いて彼女がいました。

 彼女の好きだった赤いストックとワインを飾って、その瞬間、私に分かったのです。

 そうだ、あなたはきっとその短い人生を思うさまに生きたんだ。
 それは、私とは、全く違うあなたの人生だったんだ。
 そして、おそらくきっと、あなたは空の上で、今だってまたあなたらしい素敵な人生を送っているはずなんだ。

 だったら、私もまっすぐ顔を向けよう。
 私も私の人生を、まっすぐ生きていこう。
 私は、あなたを失ったのではないんだよね。

 だから私は、これからもずっとずっとあなたと、まっすぐまっすぐ生きていくよ。

 ね、いいでしょう?
                    30th.Apr.1998 みゆき wrote.
by expresstax | 2001-01-01 00:00 | 折りにふれて