資産税の税理士ノート

スキー&スノーボード2004-2005

魔のトライアングル

 顧問先様のご相談です。

 お持ちだった底地をご親族の会社から売ってほしいとのご依頼。
 お客さまは快くOKを出されていましたが、困ったのは、底地に連なるタダ貸ししてらした隣地の駐車場です。

 仮に、借地権がないのに、底地価格で売却してしまったら、法人に対する低額譲渡として時価課税の対象になります。(所得税法59条)

 買い上げた法人サイドは、低価買い入れとして、時価との差額が法人税の受贈益課税です。(法人税法22条)
 つまり、売った側と、買った側が、時価との差額分、両者で、実取引のない金額について、ダブルの重課税を受けてしまいます。

 もちろん、双方が第三者なら「そんなの関係ねえ!(笑)」です。

 しかし、取引の相手方がその法人の役員や株主の地位にある場合は、無関係とはいえません。

 また、今回のように、底地と抱き合わせで売却する場合に、双方が予定する更地価格がストレートに反映してしまいます。

 当然に、会社法上も、「利益相反取引=取締役の自己又は第三者のために株式会社との取引」については、株主総会において、その取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならないとされています(会社法356①)から、相手法人さん側でも手続きが必要です。

 お客様と会社様と弁護士さんと一緒に、もう一度話し合っていただくことにしました。

  ☆    ☆    ☆

 所得税と資産税と法人税は、とても微妙に絡み合い、その絡み合った部分は、「魔のトライアングル(三角形)」と言われるほど、注意しなければいけない分野です。

 弊社は、資産税専門ではなく、資産所有者様専門で業務を行っていることから、
 資産所有者様についてまわるこれらの税金の絡まる部分について、
 最も得意としています。

 資産所有者様は、こうした税目の間隙に足を取られると、
 バミューダ海域に迷い込む遭難船のようになってしまいます。
 ご注意、ご注意、です。
by expresstax | 2007-11-07 23:30 | お仕事
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税理士飯塚美幸のひとことメッセージ
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税理士・中小企業診断士

東京都港区元赤坂一丁目
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電話 03(5413)6511

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 人に会うのが大好きで、現場第一主義。
 この職業を選んだのも、たった一度の人生で、いろんなお立場の、いろんな職業のお客様と人生をともにして生きていく素晴らしさと醍醐味を知ってしまったから。
 相手を信じて情熱で意気投合してしまう。
 税理士の仕事は、お客様の人生と懐にしっかりと寄り添って、ともに手を携えて生きていくことだと信じる。 

 "Always Keep Faith"。
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