複数のお客様の複数の土地に、複数のコンビニさんが、出店攻勢をかけてきました。
コンビニの出店戦争、それも同時多発の様相です。
夜討ち朝駆け、あちらがこうなら、ウチは、こう、と、
条件戦争も始まりました。
それぞれのお客様の要請で、
弊社も、交渉に立ち会いました。
そのうちのあるお客様とあるコンビニさんのお話しです。
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お客様は、コンビニさんへと土地を貸すおつもりに、かなり傾いていらっしゃいました
でも、慎重なお客様。
弊社もお手伝いしながら、念には念と、
細かな点まで確認をしながら、契約書のチェックを進めました。
と、土地賃貸に至る整地事業のお話しになったときに、
コンビニさんが、自社で使っている業者さんが安いこと、
そしてそれはそのコンビニさんのブランド力があるからこそ、
業者に安くやらせることができるんだと胸を張りました。
お客様のお顔が、瞬間、曇りました。
オーナーさんにはこんなことできないでしょうと
コンビニさんは、畳みかけ、
最後、さあ、どうだと、机を叩かんばかりにして、
回答を求めました。
と、お客様は、
きっぱりと、今回の話は見合わせると、
整地事業だけでなく、土地貸付そのものを
お断りになったのです。
☆ ☆ ☆
そのコンビニさんの開発担当者さんは、
もしかしたら、
これまで農地の地主さんなどとばかり交渉していて、
上場企業のブランド力を背景に、
札ビラで頬を叩くような仕事で、
それなりの「成果」を挙げてきちゃってたのかもしれません。
コンビニさんの静岡県以西の土地契約の8割は普通借地権だと聞いて、
今どき、定期借地権以外で土地を貸すなど
考えてもいなかった我々はびっくりしました。
コンビニさんが、チカラ技で、押し通してきた結果なのかもしれません。
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資産の所有者と事業者と利用者は、
ウィン・ウィン・ウィン’win-win-win”の関係です。
三方勝ちしてこそ、成功できるので、誰が泣くのでもいけません。
特に所有者と事業者は、事業パートナーです。
土地賃貸借という長期の契約を円滑に維持するのには、
信頼関係と尊敬し合う関係こそが、第一なのです。
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尊敬する税理士先生から干し芋をいただきました。
ご自宅の地元の名産とのことで、とても甘くやわらかな干し芋です。
2kgもいただきながら、おやつに、みんなであっという間にいただいてしまいました。
お心遣い、ありがとうございました。