弊社では、事務所では、担当者が作成した申告書案を、
ダブルチェックで回します。
各自が、自分のお仕事をしていながら、
自分のチェック箱に、溜まってきたり、
担当者さんから、「あの~、まだでしょうか。お客様にご報告したいんですが。。。」と言われて
慌ててチェック、次のチェック者に回して、お仕事に戻り、気がつくと、またチェック箱に溜まってる。。。
これって、昔、テレビで見た底抜け脱線ゲームの風船割ゲームみたいだね、と大笑い。
☆ ☆ ☆
底抜け脱線ゲームって、見ていた子供の頃は、名前の認識がなかったのですが、
先頭に針がついたオモチャの機関車が、プラレールの線路を回ります。
機関車が、線路上に置かれた風船にぶつかったら、風船は破裂します。
予め、何かを作ったり、組み立てたりの課題を与えられたゲーム者は、
機関車が走っている間、離れた場所で課題に取り組んで、
機関車が風船に近づいたら、戻って風船を持ち上げて機関車を通過させて、
機関車がもう一周して風船に近づくまで、また持ち場で課題に取り組むんだけど。。。というゲームです。
てんやわんやのゲームです。
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チェックの視点には、
数字の突き合わせのようなシステム化したチェックと、
実務の流れと数字の整合性を見抜いて、論点を透視するチェックと、
2つの視点が必要です。
先のチェックには、なまじ慣れたベテランより、
きちきちと、予断や偏見なく数字をジャッジする分野外の人の方がいい場合もあります。
だから新人さんでも、チェック者になれるのです。
後のチェックは、実務に習熟とまででなくても、
一定程度、実務脳を持ってる必要があります。
多くの場合、
チェックの専担者を置くか、
マネージャー(管理者やチーム長)がチェック者になるか、になりがちですが、
上の2つの視点のバランスが大事です。
ダブルチェック、トリプルチェックは、これをカバーするための仕組みです。
そして、チェックの専担者を置かず、全員でチェックしあうのは、
メンバーがやったお仕事をチェックする中で、
自分が担当していない、携わっていない案件を追体験して、
自分ひとりの24時間365日では経験しえない、
2倍も3倍もの知識と経験を、吸収できるからです。
次に自分が新しい事案に当たったときの予習になるからです。
全員がチェックできる力をつけるのは、事務所としての底力になります。
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過去に、チェックをお願いしたときに、
個人事務所でやってこられた先生は、非常にムラのあるチェックをなさいました。
大きな事務所でやってこられた先生は、
チェックをしたらチェックマークしてチェック痕を残すことさえご存じありませんでした。
監査法人系の事務所を経験した人が見たら驚愕するような状況でした。
これでは、事務所のチカラになりません。
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議論の論点についてのチェックは、
その時点と状況によるところが大きく、
お客様のご判断を仰ぐという局面もあるでしょうが、
一番、避けねばならないのは、基本事項や数字や文字のケアミスです。
チェック者にチェックされて見つけてもらったら、もう、感謝感激、万々歳です。
まずいのは、
国税さんにチェックされて、連絡を受けたり、
もっとまずいのは、「これ、違いますよ。。。」とお客様から指摘されてしまったり、となると、
目も当てられません。
そんなつらい状況にならないためにも、
大いに底抜け脱線ゲーム、がんばって、チェック、チェックでやり抜きましょう。(^^)/
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今日は雨でしたが、昨日は晴れた青空の下、
事務所ビル公開空地の庭園に、白もくれんが開いていました。