償却資産サザエさん事件顛末、そして港区大使館ラリー

 先日、償却資産申告のことを書きましたら、
 ここでも書いたサザエさん銅像課税事件のことが、話題に挙がりました。
 あれ、どうなったんだっけ?というフリです。
 ここで書いていなかったですね。(^^ゞ

 結果的には、桜新町商店組合さんが、
 世田谷区に、サザエさん銅像を無償貸与することになったそうです。

 したがって、サザエさん銅像は固定資産税の非課税規定該当となって、
 第1期分は課税されたけど、無償貸与契約成立後、第2期分以後は非課税となった、
 ちゃんちゃん、という結末だったそうです。(NP通信社)

 区に寄附しちゃえば? とか、いろいろ議論はあったようですが、
 所有権は組合に留保しつつ、非課税にしてもらうには? という苦肉の策のようです。

 原則としては、賦課期日である1月1日現在に非課税でない場合は全額課税なのでしょうが、
 1期分で済んだというのは、政治決着なのでしょうか。
 
 サザエさん銅像は、桜新町の商店街の舗道上にありますから、
 非課税とするなら、妥当な対応といえますね。

 無償貸与とするなら、組合側は、減価償却の問題が生じますが、
 もともと事業用資産と認識せずに、償却資産申告していなかったのでしょうから、
 そこは割り切るんでしょうね。

 ☆  ☆  ☆

 ところで、固定資産税の非課税の根拠は、次の条文が根拠です。
 
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地方税法348条 (固定資産税の非課税の範囲)

  市町村は、国並びに都道府県、市町村、特別区、これらの組合、財産区及び合併特例区に対しては、固定資産税を課することができない。

 2 固定資産税は、次に掲げる固定資産に対しては課することができない。ただし、固定資産を有料で借り受けた者がこれを次に掲げる固定資産として使用する場合においては、当該固定資産の所有者に課することができる。

一 国並びに都道府県、市町村、特別区、これらの組合及び財産区が公用又は公共の用に供する固定資産
 (以下略)
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 この第2項の一号該当で、無償で公用公共用とされる固定資産は、非課税となるんです。
 これは、例えば、私道でも、公衆用道路は、固定資産税非課税とされるのと同じです。

 ☆  ☆  ☆

 この第2項には、次の非課税も入っています。
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三 宗教法人が専らその本来の用に供する宗教法人法第三条 に規定する境内建物及び境内地(旧宗教法人令の規定による宗教法人のこれに相当する建物、工作物及び土地を含む。)

四 墓地
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 そう、先日ここで書いた赤坂浄苑納骨堂の固定資産税課税問題です。
 上記の条文を元に、お寺さんは、非課税だ、と主張しているのでしょうが、
 都税事務所は課税、と認定して裁判にあがっているんですね。

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 港区さんが、「港区ワールドフェスティバル」をやっています。
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 参加の大使館は32カ国。
 各大使館を巡って、右の小冊子=パスポートに、スタンプを押してもらったり、
 参加商店街の商店からワールドカードを集めて抽選会に参加したり、
 増上寺でワールドカーニバルで、踊ったり食べたり、できちゃいます。

 ☆  ☆  ☆

 港区には、在日本の大使館の半分にあたる80カ国の大使館があります。
 
 なぜ、港区に大使館が多いかといえば、
 港区には、江戸時代の各藩の大名屋敷が集中していて、
 明治維新後、明治政府が公用地として接収した大名屋敷を、各国に提供したのだそうです。

 さらに、港区にアメリカ・ロシア・中国という大国の大使館ができたので、
 他の国々も、周辺に集まってきた、というのが、歴史なのだそうです。
 
 ワールドフェスのパスポートは、弊社にも置いてありますので、
 ご希望の方はお申し出下さい。(^^)/
by expresstax | 2016-01-25 23:31 | 固定資産税

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


by expresstax