納税資金と代償分割、そして虎屋さんの建替   

2015年 10月 30日

 相続税の申告について、気付いたことがありました。

 税理士先生は、真面目に財産評価を積み重ね、真面目にご遺族とお話しになり、
 真面目に遺産分割を決められ、
 でも、その時には、申告期限は目前になっていました。

 金融資産を合わせれば、納税資金は十分すぎるほどなのですが、
 なにせ、遺産分割を経て、金融機関に名義変更しても、
 金融機関によっては、解約や名義変更までは、数週間かかってしまいます。
 
 すわ、納税資金がない!
 ということで、延納手続に駆け回るか、ということになりました。

 長い歴史のご家系です。
 所有不動産の登記簿に、国の担保が入ってしまうなど、
 誰が考えたでしょう。 

 真面目な先生、あるいは、不慣れな先生に、とてもとてもありがちなことです。
 ひとつをやったら、その次、それが終わったら、その次。

 決して間違いではありません。
 
 でも、ご相続は、民法、税法、登記法がからみ、
 税理士・司法書士・金融機関・税務署と、関係者が絡みながら進みます。
 そして、その中心には、ご相続人様がいらっしゃるのです。

 相続の最終プランを、まず立てて、
 次に逆算で、日程スケジュールを立てて、
 選択肢を提示して、選んで、進めて、またチェックして、進めて、

 それでなくても、お悲しみと、ご負担と、ストレスを抱えたご相続人様たちです。
 え、何か、大変な手続って、あったかな、
 税理士先生、そんなに大変だったんですか?と、
 ご相続人様に、最後に思って頂くくらいで、ちょうどいいのです。

 相続人様が複数いて、それが、ご近隣のお住まいでなければ、
 納税は、まず、スケジュール化での最重要項目です。

 金融資産の関係金融機関が多数になる場合は、
 手続が煩雑で、相続に関して無知で協力的でない金融機関や証券会社があると、
 それだけで、遺産配分がエンコします。

 可能な限り、相続のまとめ役さん名義でまず、相続手続を進め、
 遺産の詳細を計算して、最終分配が決まる段階で、遺産配分するようにします。
 代償分割の方法で、十分可能なのです。

 そして相続人代表のまとめ役さんと税理士で、
 分配財産から、相続税を天引きしてしまい、
 天引き後の代償財産を、各相続人様に配分してあげればいいのです。
 いわば、相続税の源泉徴収です。

 相続税のかかるような人は、人生の中で、
 税金の滞納なんて、一切、経験しすることのない人々です。
 その人々に、税金の納付で、数日を争うような、そんなストレスを与えてはいけのです。
 
 納税については、相続税申告の受任の段階から、スケジュール化して、
 ぜひとも、安心を与えて差し上げて下さい。

 よろしくお願いします。

 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルのななめ向かいに羊羹の虎屋さんの本店ビルがあります。
 建替のために、この10月7日で、休業にはいりました。
 建替は、ご近所である鹿島建設さんが、担当するんですね。
 弊社のお客様も、弊社からのお帰りに、虎屋カフェでお茶してく、なんてお話しもよく伺います。
 

 虎屋さんは、もともとは室町時代に京都で創業、
 明治天皇の遷宮にお供して、東京赤坂に構えたとか。
 元赤坂の弊社ビルの裏側に、工場ビルがあります。

 これまでの9階建てのビルは、現在解体中ですが、
 工事現場の「解体工事のお知らせ」プレートをみると、
 解体工事の発注者は、株式会社虎屋さんの黒川社長が代表の「株式会社一五」さんです。
 本社ビル所有は、一五さんなのですね。
 長い歴史を繋ぐための法人利用には、工夫なさっているのが読み取れます。
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by expresstax | 2015-10-30 16:59 | 相続・贈与

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