財産債務調書は本人による生前相続申告、そして藪蘭

 財産債務調書シリーズ、えっと、その4です。(^^ゞ

 財産債務調書の計上基準で見たとおり、
 計上基準は時価か見積価額です。
 
 この計上基準で算定した資産額で、

1.合計額により、有価証券等で1億円以上、全財産で3億円以上の、提出義務ありかどうかの判定、
2.提出義務あり、の場合の、具体的な財産額の計上

 が決まります。

 でも、計上基準の見積価額で見たように、
 例えば土地は、固定資産税評価額とされていますが、
 貸宅地の場合は、「貸宅地」と表記はしても、賃借権の減額はしないんですね。

 財産評価基本通達の財産評価額で計算してもよいとされていますが、
 その場合は、画地補正後の路線価評価額×賃借権調整の方が、理論上低くなります。
 
 これらが数ある場合に、貸宅地であるにもかかわらず、見積価額を固定資産税評価額とした場合は、
 合計で提出義務あり、となるケースも続出するでしょう。

 また、預貯金有価証券について、
 財産債務の明細書では、預貯金・貸付金等は、総額だけを書けば良かったところ、
 財産債務調書では、預金種類や所在地、つまり◎◎銀行◎◎支店まで記載が必要となります。

 こうした点を、どのように判断して、提出義務判定、計上額判定を行うかが問題になります。

 ☆  ☆  ☆
 
 つまり、
 財産評価通達による財産評価額で計算までしない場合でも、
 本人による
 生前の相続財産申告に近いものを提出することになるのです。

 これこそが、問題なのですね。
 どう問題なのかは、また今度。(^^ゞ

 ☆  ☆  ☆

 事務所ビルレジデンスアプローチの藪蘭です。
 びっしりと咲いています。
 ちょっと前までは、青紫の擬宝珠(ぎぼし)が満開でしたが、
 紫君子蘭(アガパンサス)→擬宝珠→藪蘭へと、
 青→青紫→紫 という色の変化が、
 この暑い季節に、とても清涼感を与えてくれます。
 野草の植栽による庭園設計になっていますが、とても巧みです。
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by expresstax | 2015-08-10 23:24 | 税制改正  

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