相続税の簡易判定シートと相続税申告、そして冬の富士山

 ご相続のお客様のところに、分厚い封書が届いたとのことで転送していただきました。

 拝見すると、「相続税の申告等についての御案内」です。
 分厚い申告書類と、相続税申告の手引きや簡易判定シートが同封されています。

 これは、お客様が、相続税がかかると、税務署から目されているからです。
 税務署さんは、以前の相続実績や所得税申告等で、
 故人の財産概要は、既に掌握済み。
 そのうえで、ABC分析のうえで、相続税がかかるか、かからないか、ボーダーライン上か、
 分類、いざ亡くなったら、この分類に応じて、書類を送ってきます。

 書類は、亡くなった日から概ね4~5ヶ月後に送付されます。
 亡くなった人に、生前に所得があったら相続人が所得税の準確定申告をしていますから、
 その準確定申告も確認しながら、準確定申告の相続人代表宛に送られます。

 基本的に、この書類が来たら、
 母さんは、遺産少ないと思ってたけど、という場合も、
 念のためにチェックして下さい。

 税務署は、相続税がかかりそうだ、というデータを元に送っています。
 故人の財産について、相続人様はご存じないのは、仕方がないのですが、
 一番知らないのは、税理士(トホホ) であり、
 実は、一番知っているのは、データベースを既に持っている国税さんです。

 ☆  ☆  ☆

 「お尋ねには」、
 「相続税の基礎控除額に満たない場合等は、
 相続税を納付する必要がない場合には、申告書の提出の必要はありませんが、
 申告の要否を確認させていただくために、同封の判定シートの回答欄に該当事項を記入し
 てマルマル日までにご回答くださいますように・・」となっています。

 「相続についてのお尋ね(相続税の簡易判定シート)」でまずはチェック。

 これが非課税範囲内であれば、お尋ね簡易判定シートを提出すれば、完了です。

 そして、非課税枠は越えるけど、配偶者の税額軽減や小規模宅地の特例で、
 非課税枠内となる場合は、申告義務が生じます。

 ご相続から10ヶ月以内の期限内の遺産分割確定内容の申告書として提出すれば、もう、安心。
 特に税理士を代理人として税務代理権限証書と一緒に提出していれば、
 その後の全ての通知は、税理士経由で行われます。

 一方、
 遺言書や遺産分割の期限内完了で、
 配偶者の税額軽減や小規模宅地の特例を適用すれば、どうせ非課税枠内なんだから、と、
 税務署から言われてから提出すればいいや、というのも、ひとつの判断です。

 特例適用でゼロになるなら、期限後でも、延滞税も加算税も生じないからです。

 ただし、その場合は、代理人=税理士をたてていないので、
 国税さんのお尋ねや通知や電話は、全部納税者にダイレクトに行われます。

 対応は、相続人様でよく相談すべきでしょう。

 ☆  ☆  ☆

 冬の夕方の空気の澄んだ日。
 事務所の窓から、富士山のシルエットがくっきりと見えました。
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by expresstax | 2014-12-23 23:36 | 相続・贈与

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


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