未分割一次相続財産の二次相続・2、そしてアラレ

 講演をお聴きくださった司法書士の森川英太先生からご連絡をいただきました。
 講演の後、このブログを読んで下さっていたそうです。
 ありがとうございます。
 
 そして、以前に書いた「未分割一次相続財産の二次相続」についての記事に目をとめてくださいました。
 

 それによれば、ブログでご報告したように、
 
 故父の遺産分割未了のまま、母に相続が起きた場合、
 故母の相続人は子供たちが複数いる場合は、

 子供たちが、故父の相続人としての身分と、故母の相続人としての身分に基づく、
 いわゆる二重身分の状態で、故父の遺産は全部特定の子、といった
 過去に遡及した任意の遺産分割と遺産分割原因での相続登記が可能です。

 しかし、
 故父の遺産分割未了のまま、母に相続が起き、
 故母の相続人が子供1人だった場合!

 故父の遺産を、全部子が相続、という遺産分割協議書で故父から子への相続登記申請は、
 法務局で受理されないんだそうです。

 この場合は、
 故父の遺産については、故母と子の法定相続分での相続登記と、
 故母の固有遺産と、故母が引き継いだ故父の法定相続分の合計財産の子への相続登記と、
 せざるをえないのだそうです。

 となると、
 故父の相続税は、仮に時効となっていても、
 母が引き継いだ法定相続分の父の遺産が相続税対象となります。

 登録免許税も、故父の相続登記と、故母の相続登記時点とで、
 同じ財産について二重に課されます。

 以前は、子1人の相続登記も受理されていたそうなのですが、

 現在は、
 「共同相続人の1人のみで遺産分割協議を行うことはできないと解するのが相当である」
 というのが法務局の見解なのだそうで、
 
 司法書士先生の間でも、この最近話題になっていて、
 司法書士会のセミナーや専門誌の論説で取り上げられていたことなのだそうです。

  弊社の登記関連をいつもご担当下さっている司法書士の山際謙二先生が、
 「登記研究」の平成26年4月号をご送付下さいました。

 ☆  ☆  ☆

 弊社の場合、未分割一次相続の、二次相続後の事案は、過去に何度もありましたが、
 最終の共同相続人様は、必ず複数以上で、1人ということがなかったので、
 こうした事例に遭遇せずにきてしまいました。

 未分割や未登記状態で放置されていると、
 相続人が枝別れして、関係者が増えることこそあれ、減ることはなかったのです。

 でも、これからの少子化時代は、相続人が減っていく事態も考えられ、
 そうすると、先生方が指摘下さったようなことも起きかねませんね。

 ☆  ☆  ☆

 ということは。

 ご先代相続の分割や登記が未了で、相続人が二人だけだった場合は、

 次の相続になる前に、
 何が何でも、
 ご先代の遺産分割と、相続登記を完了してしまうしかありません。
 まさに、時間勝負です。

 もし、周囲にそのようなケースがあったら、
 ぜひ、教えて差し上げて下さい。>読者の皆様

 ☆  ☆  ☆

 森川先生、山際先生、本当にありがとうございました。
 今後とも、引き続きご指導をよろしくお願いします。 m(_ _)m

 ☆  ☆  ☆

 ちなみに、先日、税務署さんから「法定相続分で」と言われてしまったと
 ご質問くださっていた税理士先生に、もしや、このケースかも、お尋ねしましたら、
 相続人様が3人だったので、やはり、遡及分割できるケースだったようです。

 それを「法定相続分」というのは、やはり、税務署さんの「誤指導」だったのですね。

 ☆  ☆  ☆

 日曜日の夜に、買い物をして帰ろうと赤坂通りの歩道を見ると、
 白い水玉が。

 何だろうと思ったら、霰(アラレ)です。
 バラバラとすごい勢いで降ってくるので、チャリを飛ばして((^^ゞ)帰宅しました。

 初めてのアラレ体験でした。
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by expresstax | 2014-12-15 23:30 | 相続・贈与  

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