相当の地代の2つの見方、そして人間ドック   

2014年 10月 17日

 講演を聴いて頂いた税理士先生からご質問を戴きました。

 相当の地代についての部分です。
 ありがとうございました。

 借地権利金を払わずに土地の貸借にあたって、土地時価のおおむね6%の相当の地代を払うことで、権利金の認定課税を行わないこととされています。

 この「相当の地代」について、法人税所得税での地代設定の取扱と、相続税法での財産評価上の取扱は、別個に規定されていて、計算も異なっています。

1.法人税所得税での地代設定の取扱(法人税基本通達13-1-2,8)

 年々の支払地代については、次の4つの数字からチョイスできます。

①その土地の時価
②近傍公示価格比準価額
③その土地の相続税評価額
④その年以前3年間の相続税評価額の平均額

2.相続税での財産評価上の取扱(課資2-58、直評9昭和60年6月5日)

 相当の地代に満たない地代を授受していた場合の借地権の算定式、

 つまり、自用地価額×[借地権割合×{1-(実際地代年額-通常の地代年額)÷(相当の地代年額-通常の地代年額)}]
 
 ここでの「相当の地代年額」は、その年以前3年間の相続税評価額の平均額で算定します。
 チョイスはありません。

 地価上昇期なら、以前3年平均を採用すれば支払地代が低くできるけど、
 移行借地権の算定の上では、その年の公示価格比準額の方が高く移行分を算定できるよね、
 という都合のいいことはできません。

 法人税の基本通達では、
 年々のランニングの支払地代算定では、あくまで時価をベース、その場合の時価には、それなりのアローワンスをみましょう、

 相続税評価では、個別通達で、
 課税時期に確定した平均額を採用することで厳格にみるよ、

 という違いでしょうか。

 相当の地代は、土地の「借り得」分の資本還元の考え方がベースです。
 わかりにくい部分ですが、押さえてみて下さい。

 ☆  ☆  ☆

 でも、法人税も相続税も同じ「相当の地代」という言葉を使ってるので、それがそもそも分かりにくくしてるんですよね。

 あ、それについてのご質問もいただきました。

 それについては、また今度。

 ☆  ☆  ☆

 人間ドックに行ってきました。

 前回と病院を変えたら、とても丁寧で、安心して受診できました。
 最後のお医者様との面談で、2つも数値を指摘されてしまいました。

 ジムのトレーニング内容や、食事を見なおさなくちゃです。。。。

by expresstax | 2014-10-17 23:48 | 財産評価

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