財政と認知症予防、そしてお悔やみ申し上げます。

 先日、NHKで、
 NHKスペシャル「認知症をくい止めろ ~ここまで来た!世界の最前線~」を見ました。

 「認知症800万人時代」なのだそうで、
 認知症の7割がアルツハイマーであり、発症者が急増、今後、団塊の世代が発症世代となり、
 65歳以上の4人に1人がアルツハイマーになる予想なのだそうです。
 アルツハイマーは、脳の海馬が萎縮し、記憶力や全身の機能低下になる病気です。

 既存の脳梗塞再発防止薬が対応薬として研究されているそうですが、認知症治療薬としての認可が下りていないため、実用できないのだそうです。

 そして、認知症の危険度を上げるのは、糖尿病・喫煙・高血圧・肥満 なのだそうで、
 反対に、「減塩・禁煙・有酸素運動」で、
 認知症の発症や進行を40%も、食い止め遅らせることができるのだそうです。

 つまり、”cardiovascular disease”(心血管疾患)の治療が、そのまま認知症対策になるのです。

 「減塩・禁煙・有酸素運動」を促進することで、
 認知症の発症を防止し、
 発症しても、進行を遅くすることができるのなら、
 国の財政が劇的に改善できるはずです。

 番組では、ケンブリッジ大学の研究成果を採用したイギリスの政策を例にとって、
 心臓病や脳卒中予防医療について、
 患者の健康維持ができている医師はポイントにより収入となる医療制度とし、
 予防と医療を一体化することで、認知症発症患者を低減させ、
 財政を改善したと紹介していました。

 日本の医療は、発症後の対症中心であり、介護制度もその前提です。
 発症後の治療により、医師に収入が入る仕組みです。
 

 増大する医療費と介護費のために、将来的解決策を持たずに、
 消費税や所得税・相続税増税をしゃにむに進めていくというのは、
 まるで、負け戦とわかって棄民・棄兵へと突き進んだ太平洋戦争の軍部と同じ発想です。

 医療には全く門外漢の自分が、
 しかし、医療改革で日本の財政改善が可能となるのなら、と
 ドキドキしてしまいました。

 この議論は、ぜひ、発展させてほしいと思います。

 ☆  ☆  ☆

 広島の土砂災害の被害が拡大しているようです。
 被災者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

by expresstax | 2014-08-22 23:37 | 税制改正  

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