税務代理権限証書の新書式

 税務調査の事前通知は税理士に、という平成26年度税制改正について、
 新たな税務代理権限証書の書式が公表されました。

 税理士法第30条及び第33条の2に規定する書面の様式の制定について」の一部改正について(法令解釈通達)として平成26年4月3日付けのものが4月9日の今日、リリースされたんですね。

 改正法の部分については、「調査の通知に対する同意」として、

 「上記の代理人に税務代理を委任した事項(過年分の税務代理権限証書において委任した事項を含みます。)に関して調査が行われる場合には、私(当法人)への調査の通知は、当該代理人に対して行われることに同意します」とし、
 チェックマークを入れるんですね。

 そして、その上に、「過年分に関する税務代理」として、

 「下記の税目に関して調査が行われる場合には、下記の年分等より前の年分等(以下「過年分」といいます。)についても税務代理を委任します(過年分の税務代理権限証書において上記の代理人に委任している事項を除きます。)。
 として、やはりチェックマークを入れます。

 うんうん、これまでもしかしたらトラブっていた部分の補正も一緒にやったんですね。

 つまり、税理士交代があった場合などを想定しているのでしょう。
 過年分の税務調査についても、この代理権限証書で、この税理士への委任状とみるよ、という内容になっています。

 過去、平成△年に、A税理士の税務代理権限証書付きで、税務申告していた。
 その後、B税理士に委嘱(いしょく)の交代があったあと、
 △年も含めた税務調査を行う場合、

 B税理士から、最新年で、このチェックマーク付きの代理権限証書が出ていれば、
 過去の年度について、B税理士への委任状を新たに作成するまでもなく、
 過年分についても、B税理士代理でいくよ、ということです。

 最近は、お客様や税理士の世代交代により、税理士の交代が多いでしょうから、
 こんなことも、時代の反映でしょうね。

 そういえば、税理士を代えたら税務調査が来る、と脅かされたというお客様がいらっしゃいました。
 弊社で、委嘱の交代を受けてお引き受けしたお客様で、その後の数年で税務調査があったというのは皆無ですから、あまり、関係ないのではないかと思います。

新代理権限証書では、委任税目欄が増えました。
でも、そのぶん文字がとても小さくなりました。

代理権限証書の作成者は、専門家に税務代理を委任しなければならないシロウトさんですから、特に高齢者さんなど、これを読んで確認して、というのはなかなか酷なことです。
専門家が、よく読み聞かせて、説明して、ご理解やご納得をいただかねばなりません。

税務専門家が委任を受けて送信する電子申告では、この代理権限証書へのサインや捺印が省略されますから、専門家の説明義務がおろそかになりがちです。
専門家への委任も、委任される専門家も、気をつけたいところです。

 


















 

 

by expresstax | 2014-04-09 23:55 | 税理士  

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