債務承継手続き、そしてアカデミー賞受賞会場   

2013年 02月 25日

 雪化粧の富士山がくっきり浮かぶ、晴れた朝の道すがら、

 ご相続で、銀行借入を承継される相続人様たちと、
 金融機関さんへ同道しました。
 遺言執行のお手伝いです。

 ☆  ☆  ☆

 被相続人様が遺された債務は、原則としては、相続分に応じて相続人が負担するものとされています。(昭和37年4月13日東京高裁判決)
 遺産分割の対象はプラスの財産だけで、債務は、相続開始と同時に共同相続人に移行するというのが民法の考え方です。遺言の場合も同じなのです。

 でも、実務上は、遺産分割協議や遺言で、相続債務の承継者を特定した場合、
 それが債権者(金融機関)の同意が得られれば、それも有効、として手続きをします。

 具体的には、債務承継する相続人様は、
 債権者である銀行さんと、他の相続人様に対する免責的債務承継契約を締結するんです。
 
 そのため、遺言で誰か特定の人に、借金を引き継いでもらおう、と親御様が思っても、
 引き継ぐ相続人様が金融機関の審査に通らなければ、難しいことになります。

 このあたりは、遺言を書くとき、遺産分割をするときの、最重要事項なんです。

 いつもセミナーでお話ししている遺産分割のセオリーである
 「3つのS」のうちの最初の「S」が、「債務」であるのも、
 こうした相続人だけではどうしようもない、債権者の査定を受ける必要があるからです。

 ☆  ☆  ☆

 もう、銀行さんとは、何度も折衝して、審査も余裕でクリア、書類準備は万端。
 相続人様と銀行の会議室で、
 またもや大ハンコ大会です。

 司法書士の先生も同席くださっていたので、
 抵当権登記の書類も一緒に作っていただきながら、
 書類を確認しながら、慎重に万全に進めることができました。
 それにしても、時間がかかりました。

 お疲れ様でした。
 今日はゆっくりお休みくださいとお願いしました。

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 アカデミー賞が決まりましたね。
 ここでも以前書いた映画「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイが助演女優賞ということで、
 納得してます。

 美しく朗々と歌われてしまいかねない"I Dreamed A Dream” を、
 恐怖のなかで嗚咽しながら切々と歌い上げていく姿は、
 アカデミーをも魅了したのでしょうか。

 ☆  ☆  ☆

 会場がドルビーシアターと呼ばれながら、以前からのコダックシアターにそっくり。

 あれぇ?と思って見てみると、
 
 コダックシアターと呼ばれていた毎年の会場は、
 フィルムメーカーのコダックが2020年まで命名権を取得しながら、
 2012年1月に連邦倒産法適用申請したのは、ここでも書きました。

 その後、ドルビー・ラボラトリーズが命名権を獲得し、
 「ドルビー・シアター(Dolby Theater)」と命名したのだそうです。
 名前が変わっていたのですね。

 映画は、フィルム製作からデジタル製作に変わり、
 ドルビー社のデジタル音響技術はその象徴です。
 日本の富士フイルムさんは、昨年9月で映画フィルムの製造を中止したとか。

 栄枯盛衰です。

by expresstax | 2013-02-25 23:07 | 相続・贈与

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