Sの悲劇、そして冬の月見草   

2013年 02月 07日

 ご相談です。
 この時期に新規のご相談には対応しにくくなりますが、
 ありがとうございました。

 会社の資産のうち、株式や土地の割合が多いと、
 自社株評価上、純資産価額を中心として評価され、
 歴史がある、資産の含み益が多い会社の親会社は、思い切り高い評価額となります。

 株保有割合が多いということは、つまり、持株会社に近いでしょ、
 だったらその持株の正味資産で評価してよね、ということです。

 以前、田中角栄元首相の相続税で、
 この株式保有割合が、25%未満として普通の評価をしていたところ、
 信濃川河川敷の土地の縄延びがあとで見つかって、
 河川敷所有会社の株を持つ親会社の株式割合が、25%を突破して、
 この評価に転落、株価が激増、相続税が激増、というのが、報道されていました。
 会社を重層支配するときに、一番、ネックとなる問題です。

 中小規模の会社では、株式割合が50%以上、
 大規模の会社でも、株式の割合が25%以上なら、原則として純資産価額評価。

 ただし、つっこんだ話をすると、「S1+S2方式」という変形方式の評価を採用します。
 なんのこっちゃ、と言われそうですが、

 S1は、発行会社の保有株式等やその配当がなかったものとした場合の
 その会社の普通の評価、
 つまり、類似業種比準価額や純資産価額・併用方式での価額をにより評価した金額

 これに、S2という株式等だけの純資産価額を合算したのを、

 理論上の株価だね、として、置き換え計算をします。

 一般的にこの方が、類似評価を加味するぶんだけ、若干、下がりますので、
 株式保有特定会社になったら、シコシコと、このS1S2の計算をやることになりますが、
 下がるとも限らないところが、悩みどころです。

 でも、本題は、この計算じゃないんです。
 どうしたら、株式保有特定会社から脱出できるか、というのが、
 次の課題になるのです。


 ☆  ☆  ☆

 虎ノ門の冬のヒマワリは、とうとう撤去されました。(涙)

 再開発道路の工事が進みます。

 この日見つけたのは、道路予定地の、夏の花、月見草です。
 この月見草も、工事の進捗で、いずれ取り払われていくのでしょうが。
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by expresstax | 2013-02-07 23:54 | 相続・贈与

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