お客様の不動産の動きが加速しています。
借地権買取、資産譲渡、親族間移転、過去買換物件の譲渡・・・。
通常の売買だけでなく、歴史的に複雑な事情を抱えていた資産の権利調整や売買です。
まるで不思議な啓示のように、
音を立てて、動き出しています。
フォローする我々は、持分算出、価格配分、大わらわですが、
この期を逃すわけにはいきません。
がんがん、追い詰めていきます。
☆ ☆ ☆
情報には段階があります。
現場で起きていることが、第一次情報、
それがどこかで取り上げられて、新聞やネットで、事実の一部としての第2次情報、
雑誌や本で取り上げられて、第3次情報、
我々は、いつもその第一次情報に携わります。
一番鮮度の高い段階です。
あれこれ考えるより、聞いてしまう、会ってしまうのが一番です。
新聞で見てからでは、ちょっと遅いのです。
新聞やネットは、ある意味大本営発表です。
でも、日本や世界での、相対的な位置づけはできます。
本を読んでからでは、遅すぎるのです。
でも、種々の思想や見解や哲学のフィルターを通した幅広い解釈を整理できます。
「トンデモ」解釈だって、いわば「悪魔の弁護人」です。
☆ ☆ ☆
講演や本で、評論家の話や本は、だからつまらないのです。
人が咀嚼しきったものを並べ直して、「おしゃべくり」しているだけになるからです。
自分は何も生まない。創らない。
そんな人の話は、全く面白くありません。
産みの苦しみを知らない人が、何をどう言おうが、価値はありません。
お役人でも、課長補佐レベルの人の文章や講演は、面白いと思います。
現場からの突き上げと、上からの政策指示の両方の現場に立ち会いながら、
そのせめぎ合いのなかから、法律を草案していく立場からの声だからです。
良い悪いではなく、面白いのです。
セミナーをやる場合は、評論家を講師には呼びません。
呼ぶなら、現場の人です。
評論家は講演や執筆を生業(なりわい)にしているので、食いブチとして話術で話します。
現場の人は、本業がありますから、講演を食いブチにはしません。
話術が下手でも、その情報と、話す姿勢と世界観に、価値があります。
たまさか、税務に携わって、
常に一次情報の現場に立ち会える、
原石に触れるかのようなこんなゾクゾク感。
手放すわけにはいきません。
現場に身を置きましょう。
現場に耳を傾けましょう。
それが我々を、果てしなく成長させるのです。