平成24年相続税の路線価公表とビジュアル化   

2012年 07月 02日

 朝、今年の相続税の路線価が、国税庁のホームページに掲載されました。
 もう7月2日公表ということは、以前から書かれていましたので、
 さっそくアクセスなさった人が多いでしょう。

 弊社も、朝から、現在進行中の数件のご相続や相続税試算等の案件の路線価を、
 がしがしダウンロードしました。

 全国平均▲2.8%といいつつ、お客様の土地は、変動ゼロだの、
 5%アップだの、評価は高止まりしています。

 既に、近隣公示価格ポイントで、変動率は算定しており、
 まさに、その変動率通りの、路線価です。

 ただ、注意しなければならないのは、
 相続税路線価は、平成4年から公示価格の7割から8割へと引き上げられ、
 かつ、その前は、公示価格自体が、実勢地価の7割水準だったことです。
 つまり、7割×7割=約5割 というのが、
 相続税路線価の実態だったんです。

 当時の土地の相続が、何とおおらかだったことか、忍ばれます。

 それ以降は、もちろん、土地所有者については、受難の時代に突入しました。
 それを、目で見てわかるように、グラフ化できないものか、
 朝からごそごそ、エクセルをいじっていました。

 事務所ニュースでは、エクセルでの路線価推移、
 その他、平成7年以降の、死亡者=相続開始事案の激増、
 遺産分割協議申し立ての遺産額構成を円グラフに、と、
 今回は目で見る相続の実態、としました。

 贈与で、年1.5兆円も、財産が生前移転している状況も、
 ほんとはグラフにしたかったのですが、
 字数の関係で、こちらは、文章です。
 いずれ相続税で課税される相続時精算贈与が微減し、
 税金を払っても、暦年課税で贈与を完了していく流れも見て取れます。
 
 相続税大増税を目前に、音を立てて、財産移転が進んでいます。

 ☆  ☆  ☆

 ところで、グラフ化していて思ったこと。

 平成20年の頃のミニバブルが平成4年の最高路線価に近づく勢いだったのです。

 バブル崩壊といいつつ、デフレスパイラルといいつつ、
 長期のデフレの吹き出物のように、地価が急上昇する局面で、
 土地を調達なさったお客様、売却なさったお客様、
 タイミングというのはあるのですよね。

 こんなことも、お客様に寄り添いつつ一緒に走る
 我々税理士の感性には必要なのだなと思います。 

by expresstax | 2012-07-02 23:58 | 相続・贈与

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