小篠綾子さんのテレビドラマ「カーネーション」

 NHKのテレビドラマ「カーネーション」が、
 お客様とよく話題に上るので、録画して見ています。

 朝ドラの、この十数年のテーマは、事業承継と世代交代と老い。
 その流れが、お客様の気持ちに、寄り添っているのかもしれません。

 小篠綾子さんを模した主人公が、
 呉服屋の50歳の父の背中を乗り越えて、21歳で、洋裁屋を興します。

 いわば結果の出ている成功ドラマですから、
 主人公の若い頃の、そのイケイケの様子も、安心して楽しく見ていました。
 
 そして、その主人公も、父と同じ50歳近くになって、娘達に追い越されていきます。

 そのときに、主人公が感じる、ある、感覚。
 時代のセンスに自分が遅れ始めていると気づく不安。
 プロならではの不安を、巧みに描きます。

 才能溢れるコシノ三姉妹を育てながら、
 上手にか、アガキながらか、
 そのうちには子の七光りとさえ言われながらも、92歳まで現役で送った人生。

 抜き差しならない仕事に人生をかけて、
 最前線を疾走すればするほど、
 年齢を重ねるうちに、
 先頭から一呼吸ずつ遅れていく感覚の、喪失感は、
 想像に難くありません。

 そのときに、
 立ちすくむのか、
 受け流して墜ちていくのか、
 逃げるのか、
 あがくのか、
 子らに託して、ゆったり退くのか、
 新たな地平で、自らの道をつくっていくのか。

 こうして書いている自分にも、その瞬間は、いつか、確実に、来ます。
 そんなことを思いながら、
 見ています。

by expresstax | 2012-02-15 23:26 | プロフェッショナル  

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