コダックの破産、富士フィルムとPPMマトリクス

 昼間、事務所ニュースを発行しなくちゃと、パソコンにかじりついていたら、
 ネットのニュースで、米イーストマンコダック社が破産申請と。
 とうとう、です。

 アカデミー賞の発表会場は、今年も同じ名前でしょうか。

 対して日本の富士フィルムは、現在フィルム部門は全体のたった1%。
 いわばロングテールで、継続させているのでしょう。

 富士フイルムは、2000年段階で、売上の2/3は写真フィルムだったそうですが、
 その年から、フィルム部門が毎年25%減となったことをきっかけに、全事業部門を洗い、
 医薬品・医療機器部門へとシフトしてきたそうです。

 そういえば、毎年受ける人間ドックを、今年はご近所の虎の門病院に予約しているのですが、
 理由は、胃カメラ(内視鏡検査)を、鼻から挿入してできる経鼻内視鏡検査ができるのが、
 虎の門病院だったからです。
 そして、経鼻内視鏡検査のドックを、どの病院なら受けられるかは、
 富士フイルムのページでわかります。
 これってつまり、経鼻内視鏡検査機の製造納品を
 富士フィルムがほぼ独占しているからですよね。

 えー、話しが横道にそれたので、もといっ。(^^ゞ

 コダックは、写真フィルム全盛時代に、選択と集中の名のもとに、
 研究部門を外部放出してしまい、その後の業態転換ができなくなってしまったとのこと。

 ここで思い出すのは、PPM=プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント。
 市場成長率とマーケットシェア(市場占有度)を相関分析する考えで、
 金のなる木とか、負け犬、の言葉を聞けば、ああ、あれか、と思いあたるでしょう。
 ボストン・コンサルティングが編み出し、市場分析を視覚でマトリクスにしてみせます。

 市場成長率を縦軸に、市場占有度を横軸に、4つに分類します。

  花形(スター)          問題児(プロブレムチャイルド)

  金のなる木(キャッシュ・カウ)  負け犬(ルーザードッグス)

 金のなる木は、市場占有率は高いけど、成長率は低。
 刈り取りをしながら、次の花形や、問題児の開発を急がねばなりません。
 負け犬は、いかに早く撤退するかに尽きます。

 コダックは、金のなる木に溺れて、
 次の花形や、成長の目である問題児の育成を放棄してしまいました。

 富士フィルムは、金のなる木から花形へと舵を切りながら、問題児にも注目していた。
 富士フィルムを名乗りながら、フィルム事業がもう1%というのは、負け犬整理の結果。

 このタイミング判断で明暗が分かれています。

 さて、われわれ税理士でいえば、
 自分の事務所の商品について、このPPMマトリクスを、どう描くでしょうか。

 昨日の歯医者様のお話を、ちょっと思い出しています。

 あ、ウチの事務所ですか?
 確信犯のロングテールです。(^_^)
by expresstax | 2012-01-19 23:48 | 経営