4月に最高安打を達成して、しかし、そのときに、相当ボール球に手を出していたのだそうです。
ストライクをダイレクトに打てばヒット、でも、そのままならボールとなる球も、打てばヒットです。
ボール球に手を出しても、ヒットとなれば、逆に自分のストライクゾーンが広がった、
つまり、腕が上がっている、と見ることもできるわけです。
でも、基本、ボール球に手を出しては、打率としてはマイナスです。
そのときの、自分と球筋の見極め方が大事ということになります。
イチローのような大選手でも、それが大変なことなのだなあと思います。
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専門家として仕事をしていて、
自分のストライクゾーン=得意分野、お客様に貢献できるお役立ち分野と、
ご依頼主であるお客様とお仕事が、ほんとうにマッチングしているかどうか、
見極めることにも、これは通じています。
自分の力の可能性の範囲を見誤って、あれもこれもと手を出しても、お客様に迷惑をかけてしまうでしょう。
一方、守備範囲を限定しすぎても、深度ある成長はないでしょう。
深く、広く、どこまで専門家としてのストライクゾーンを設定できるかにかかります。
そして、もうひとつは、お客様の見極めです。
そのお客様がほんとうに欲しているのは、どんな専門家なのか。
例えば、税理士登録している税務専門家は、7万人もいます。
その中で、お客様は、せいぜい数人、せいぜい数社の専門家と巡り会えればいいのです。
たった一人、たった1社の専門家でも、ベストマッチングであれば、それでもいいのです。
それは、弊社なのか、そうでないのか。
弊社が、そのお客様のお仕事をお受けするのが、ほんとうに、いいことなのか。
お客様は弊社をご覧になり、弊社もお客様を拝見する。
その中で、かけがえのない信頼関係を築き、お客様の未来を一緒に開いていけるのかどうか。
これまで、弊社が担当させていただいているお客様は、そうして一緒に進んできたお客様です。
熱い信頼関係のもとに、一日、一日、お仕事をさせていただいていること、
とてもありがたく幸せなことだと、感謝しています。
でも、新たな出会いの中では、この見極めが必要になる局面があります。
大切な出会い。
だからこそ、しっかりと受け止めて、精一杯お役に立てる、そんな出会いをしたいと思うのです。
そんなことを思いながら、イチローの話し聞きました。
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事務所のそばの港区立南桜公園
新橋の喧噪の真ん中に、すぽんと、こんな空間があります。
芝生が広がって、のんびりできる公園です。
公園のぐるりを囲んで、キンモクセイがまっさかりです。