税理士飯塚美幸のひとことメッセージ

by expresstax

東日本大震災相続人の相続放棄の期間延長は11月末まで、そしてスカイラウンジ

 亡くなった人の債務が遺産より多い場合、
 民法では、亡くなった(ことを知った)日から3ヶ月を熟慮期間として、
 それまでに、相続放棄すれば、債務の承継から免れるという「相続放棄」の制度があります。
 
 でも、東日本大震災の被災により亡くなった人の相続について、
 被災した相続人さんは、そんな手続きに役所に行くこともできなければ、
 そもそも、遺産額や債務額を調べることも困難です。
 3月11日に被災した場合、熟慮期間は、6月11日で、
 もうアウト、ということになってしまいます。
 
 こうしたケースについての救済措置として、
 日弁連さんから1年の伸長の要望がでていたので、気になっていたのですが、

 相続の放棄の期間延長についての特例の法律が、議員立法で提出され、
 この22日までに国会成立の見込みとのことです。

 法律では、平成22年12月11日以降の相続についての被災地の相続人さんについて、
 相続放棄手続の熟慮期間が、平成23年11月末まで延長とされます。
 5ヶ月の延長ですから、日弁連要望に比べ、厳しいですね。

 ところで、判断の基準は、被災地の相続人さんであり、
 被災地とは、災害救助法の適用された被災地です。

 被相続人さんが、大阪で亡くなっても、被災地の相続人さんには適用があり、
 反対に、被相続人さんが、今回の大震災で亡くなっていても、
 相続人さんが、被災地以外の住所ですと、適用対象になりません。

 そんな~!大震災でなくなったお父様の遺産調査なんて
 すぐできないじゃん、と思いますが、
 その場合は、この法律ではなく、
 そもそもの、熟慮期間の伸長を家庭裁判所に申立てることになります。

 従来から、債務のありそうな相続については、
 「債務の存在確認」や、「債務者の確認」など、
 ほんとうに親父の債務か、債権者の言う債務額は正しいのか、
 などを理由に、期間伸長の手続きは、やっていただいていました。

 3ヶ月すぎてしまっただけで、諦めて債務を承継してしまうなんて、
 とんでもないことです。 
 
 絶対に、諦めない!
 これは、相続に限らず、鉄則です。

 ☆  ☆  ☆

 お客様と一緒に、事務所の最上階のスカイラウンジに上がりました。
 曇天ですが、21階の気持ちのいいテラスです。
 東京タワー・東京湾方面です。
d0054704_042657.jpg














 植栽には、こんな赤い実が。何て名前でしょうね。調べてみますね。
d0054704_043835.jpg
by expresstax | 2011-06-14 23:02 | 相続・贈与