失敗の記憶、そして花火大会   

2011年 05月 30日

 以前、このブログで触れた畑村洋太郎先生が、今回の原発事故調査・検証委員会委員長になったそうです。

 その畑村先生が、日経ネットで、「『失敗学』から見た原発事故」というコラムを書いています。
 
 そして失敗の記憶には、法則性があり、
 「個人は3年で忘れ、
 組織は30年で途絶え、
 地域も60年で忘れる。
 歴史的な事象も300年で社会から消え、
 1200年たつとその出来事が起きたことさえ誰も知らなくなる。」としています。

 要旨は、つぎのようです。

1.田老町の新しい堤防は今回破壊されたが、昭和8年の堤防は、原形をとどめている、
 新しい堤防は、海に向かって真正面に建設されたが、
 昭和8年の堤防は、斜めに建ち、津波の圧力を、逃す設計となっていたからだ。

2.田老町の古い水門は、あえて電動とせず、手動で開閉され、今回も機能したが、
  福島第1原発は、ほとんどの電源が津波で失われ、
  原子炉を冷却できなくなり、事故となった。

3.安全性の実現手段は、危険を回避する「制御安全」と、
  事故が起きても、安全に機能する「本質安全」がある。

4.原発事故は、スリーマイルは、人的なヒューマンエラー、
  チェルノブイリは、いったん制御が外れると元に戻らない発散系エラー、
  福島第1原発は、津波という自然現象による事故、
  今後は、テロによる事故、
  偶然に2つの失敗が重なる事故が、考えられる。
  これらに対処すべし。

 ☆  ☆  ☆

 「アウトオブコントロール=制御不能」になる事態を、どこまで想定し、
 防ぎ、それを、進歩の糧としていけるか、
 プロの仕事の仕方として、参考になります。

 ☆  ☆  ☆

 事務所で花火大会のお話を、ワイワイとやっていて。

 東京湾花火大会は、中止になったけど、
 隅田川の花火大会は、やるそうで。

 もともと隅田川の花火大会は、全国の花火大会の発祥だそうで、
 
 「江戸ではコレラが猛威を振るい多数の死者を出した暗い世相の中、
 将軍吉宗が死者の慰霊と悪霊退散を祈り両国大川(隅田川のこと)の水神祭りを催し、
 それに合わせて大花火を披露し、これが隅田川川開きの花火の起源になった」のだそうです。
 (Wikipediaから)

 慰霊が発祥であれば、花火もよさそうなんですが、
 夜の節電による電車地下鉄の混乱防止から、
 対応が分かれるのも、仕方ないのかもしれないですね。

 かと思うと、我が出身地静岡では、安倍川の花火大会は、
 3月にいったん中止を決めながら、開催へと、さくっと方向転換。

 いやあ、さすが静岡気質。
 柔軟というか、日和見というか、是々非々というか。(笑)
 家康様の隠居地の、面目躍如です。
 

 

by expresstax | 2011-05-30 22:48 | プロフェッショナル

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