NHKの「仕事ハッケン伝」という番組で、餃子の王将の会社が、
接客指導で、「~になります」という言葉を、間違いだと、指導していました。
いわゆる「居酒屋バイト語」です。
居酒屋やコンビニ、ファミレス、
今では、銀行や百貨店などでも、平然と「なります」が横行しているんですが、
「餃子になります」ではなく、「餃子です。」「餃子でございます。」と、
王将さんでは、ちゃんと、正しい言葉を指導しているんですね。
おっ、と思いました。
そういえば、「鈴木先生」という最近の新しいテレビドラマの中で、
中学校の給食中、左手を机の下にして、右手だけで食べている女子生徒を、
きちんと左手を机の上、お皿に添えて食べるように指導するには、
どうしたらいいか、というテーマで、描いていました。
左手を膝においたり、下に落としたり、左手を肘から机について体重をかけたり、
よくいう「犬食い」です。
女子生徒の行儀の悪さを不快に思う男子生徒は考えます。
食事マナーは、いわば、家庭教育の躾の範囲。
おそらくその女子生徒の周りは、
躾を知らない、あるいは躾のできない親や兄弟・友人で囲まれているのだろうし、
家庭で躾を受けていない人は、なぜ、よくないのか、理解ができないだろう、
仮に、指摘しようものなら、逆ギレされて、
却って指摘する男子生徒や教師の方が、たいへんな攻撃をうけてしまう、
とても、指摘する気になど、なれない。
問題の根の深さを、ドラマ「鈴木先生」は描いていました。
資産税や相続を扱うと、それなりのお立場のお客様に対応する機会が多くなります。
きちんとした昔の躾を受けたご年配のお客様も多いのです。
若くても、そうしたお客様の後継者様は、とてもきちんとなさっています。
そうしたお客様に対応できるように、
以前、事務所でも、新入社員研修のビジネスマナーの一環で、
言葉使いや食事作法についても、取り入れていました。
最近のこうしたテレビ番組を見て、
少し、問題意識が持たれてきたのかな、
まだまだ日本も、捨てたものじゃないな、という希望が持てそうな気がしてきました。
正しい日本語と、美しいマナーが街に溢れれば、気持ちいいですもんね。