相続税増税は、4月1日から???   

2011年 04月 12日

 平成23年度税制改正案にある相続税増税は、4月1日からとあるが、
 ということは、いずれかの時点で、改正法が成立したら、
 4月1日以降の相続は、新法適用で、増税となるのでしょうか?というご質問です。

 お具合の悪い親御様を抱えた方には、切実な問題です。

 改正法の行方は、まだ分かりません。

 しかし、仮にどこかの時点で、法律として成立したとしても、
 増税である相続税の基礎控除縮小や税率引き上げが、
 法律成立以前である4月1日に遡って適用されるということは、許されないことです。

 法律が定めた租税の決まりに従って税金を負担するのが租税法律主義であり、
 予測できない状況で後日的に定めた法律で課税するのは、
 納税者の予測可能性を奪い、信義則に反し、
 憲法でいう財産権の侵害に当たるという考え方です。
 
 増税が実施されるのは、少なくとも、国会での法律成立日以降です。

 確かに、過去には、
 平成16年の譲渡損失の損益通算規制や、
 近いところでは、平成22年度改正の居住用財産の買換特例の譲渡対価2億円規制など、
 法律は3月末に成立したのに、1月1日に遡及して適用されたという
 ゆゆしきことが、たびたびありました。

 現在の財務省は、そうした法改正を起草する役所であり、
 現在の立法府は、自民党時代も、民主党になっても、
 そうした法律を、するっと通してしまう立法府です。

 しかし、今度の相続税制の改正は、
 大変に影響が大きい改正です。

 これを遡及適用するということは、さすがにしないだろう、と思う私は、
 まだまだ甘いのかもしれませんが、
 税の法律の世界の専門家の端くれとして、
 信じたいと思っているのです。

 大丈夫。
 遡及なんてないはずですから、
 親御様に、がんばって生き抜いていただけますように。
 お祈りします。

 ☆  ☆  ☆

 今日の午後は、会社様の社員研修の講師を担当しました。
 丸一日の研修とのことで、
 私は相続税制や法人化について、お話しさせていただきました。

 一部、レジュメのミスがあったり、
 途中、またまた余震にぶつかったり、
 冷や汗ばかりでしたが、 
 とても熱心にお勉強して頂けました。
 受講者様や担当者様のご配慮に感謝します。
 ありがとうございました。

 ☆  ☆  ☆

 そんなこんなで事務所に戻ってきたら、
 疲れただろうと、代官山のシェルイのケーキをお土産に買ってきてくれました。

 ありがとうございます。
 とても嬉しかったです。
 また、がんばろうっと、思います。

by expresstax | 2011-04-12 23:12 | 相続・贈与

<< 相続による資産集中、そしてお客... 千代田区議会で黙祷、そして地下... >>