コップの中のユデガエル

 税制改正を見ていて思います。

 財政が、
 とても小さなコップの中の少ない水しか見ずに、 
 コップの中の嵐を鎮めようとしているような。

 コップ全体が、実は大揺れで、
 砕け散ってしまうかもしれないのに。

 そのコップの中で、のんびり泳いでいる我々ヤセガエルは、
 これまでの成長経済の延長で問題設定していても、
 
 気付いたら、いつの間にか、コップが加熱して、 
 何だか、へんだな、と思う頃には、茹で上がってしまって、
 身体が利かなくなってしまうんじゃないか。

 多少気の効いたカエルは、
 こんなコップから、とっとと飛び出ていってしまうんじゃないか。

 昭和58年の日本の土地資産に対する課税と、
 現在の土地資産に対する課税。

 物価水準を引き直して、相続税の適正基礎控除算定したというけれど、
 
 当時と現在では、
 固定資産税評価基準が異なり、
 相続税路線価の基準が異なります。

 当時は、公示価格は時価の7割、相続税路線価は、公示価格の7割。
 7×7=49%というのが、時価に対する相続税路線価の基準だったんです。

 土地が半分で評価された時代の非課税枠と、
 土地をダイレクトに時価課税受ける時代の非課税枠は、
 負担は、倍にも違います。

 そこを吹き飛ばして、
 当時の税負担より軽いよ、と説明をする財務省の、
 大本営発表に、そのまま乗ってしまうわけにはいきません。

 ヤセガエルは、ヤセガエルなりに、
 茹で上がる前に、
 考えなくちゃ、なのです。

by expresstax | 2011-01-24 23:14 | 税制改正  

<< 幸せな職業 「お買いになった資産の買入価格... >>