相続税の最高税率は55%に!そして飛行船

 政府税調の12月13日の議論です。

1.相続税

  増税項目ですので、平成23年4月1日以降の相続についての改正です。

 (1)基礎控除 昨日の3千万円+600万円×法定相続人数 は変わらず。
  
   現行に比べて、△2千万円+△400万円×法定相続人数 ですから、

   従来、相続人が配偶者と子2人なら、非課税8千万円→4,800万円となり、
                          3,200万円の課税対象増加です。

 (2)最高税率は6億円超は55%に!
    法人税の△5%のバーターでもないでしょうが、現行50%から5%アップです。
    ただし、法定相続分6億円超部分であり、
    従来50%適用だった法定相続分3億円超5億円以下は、45%、
    従来30%適用だった法定相続分2億円超が40%ですから、
    税率の刻みが、低いところから加速することになります。

    上記の3,200万円非課税枠の縮減を受けるパターンでは、
    限界税率が55%になると、
    3,200万円×55%=1,760万円の増税です。

 (3)生命保険非課税と、未成年者・障害者議論が、ドッキングしていたとは!

   現行500万円×法定相続人数 の、生命保険金の非課税を、
    対象となる法定相続人を、未成年者・障害者・生計一相続人に限るようです。

2.贈与税

 こちらは緩和なので、平成23年1月1日以降の贈与からスタートします。

 (1)暦年課税の税率構造の緩和

   ①20歳以上の子・孫への贈与  4,500万円までは50%税率へと緩和

   ② ①以外              相続税に合わせて3千万円超で最高税率55%へと改訂

 (2)相続時精算課税贈与の緩和
   受贈者は、20歳以上の孫も対象、
   贈与者は、現行65歳以上を、60歳以上からOKに。

 精算贈与が孫まで、というのは、理論上、相当な措置が必要ですね。

 孫に精算贈与した後、相続となっても、孫は、相続権がないので、
 相続財産に合算される孫の受贈財産は、遺贈として扱われるのでしょうか。

 精算贈与を受けた孫は、相続税負担することになるのでしょうか。

 そのときは、相続税額の2割加算を受けるのでしょうか。

 事務所で、わいのわいの、議論しています。

 さまざまな論点と法律調整が上がり、実務になると大いに検討が必要になりそうです。

 いえね、贈与税が緩和されるのは、良いことなんです。

 でも。でも。

 税理士は、大変です。。(^_^;)

 ☆  ☆  ☆

 とある日、虎ノ門タワーズレジデンスの向こうから、なにやら未確認飛行物体が。
d0054704_153684.jpg


















 飛行船ですね。
 高く上がったかと思うと、
 d0054704_163169.jpg


















 東京タワーを横切り、
 d0054704_173718.jpg


























 愛宕グリーンタワーを越えて、東京湾の方に行ってしまいました。
 d0054704_183419.jpg
by expresstax | 2010-12-13 23:41 | 税制改正

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


by expresstax