税理士飯塚美幸のひとことメッセージ

by expresstax

法人税の欠損金の繰越控除

 事務所での議論です。

 税制改正議論が進んでいますが、
 政府税調ベースでの今年の議論は、
 ほとんど財務省主導。
 中旬にまとまる改正に、不安がよぎります。

 中でも、法人税率の引き下げを巡る財源議論。
 引き下げる分だけ、課税ベースの拡大を図る、というのが、議論の主軸のようで、

 いわゆる”pay as you go”=ペイアズユーゴーの理屈で、
 つまり、新規の支出や減税などを行う際に財源確保を義務づけ、収支のバランスを取ること、をいいます。

 何か減らすんだったら、何か増やせよ、という財務省の要請です。

 このひとつに、「法人税の欠損金の繰越控除の縮減」があります。

 欠損金の繰越控除の緩和を受けて、2009年の6大銀行は、無税だったという話しをネタに、
 この制度を再度、縮小して、財源確保すべしというのです。

 山本守之先生が、12月号の税務弘報で、
 金融機関への過剰保護の問題と、欠損金控除の問題を混同すべきでない、と喝破されていますが、
 まさにそのとおりです。

 米国では20年、ユーロでは無期限に繰り越され、救済される欠損金が、
 日本では、わずか7年しか、救済されません。

 期間損益を考える法人税の仕組みからみても、極めて不合理なのですが、
 そんな議論は、もう、議論さえされなくなり、
 財源確保の超理論ばかりが、飛び交います。

 税に携わる者として、どんな理屈で、お客さまに説明できるのか、
 情けない税制議論を、腹立たしい思いで、
 これから見守っていかねばなりません。

 事務所の税理士2人で、ぷんぷんと怒っています。

 ☆  ☆  ☆

 銀座を通ると、スゴイ人の列でした。
 幾重にも重なっています。
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 宝くじ売場の列なんですね。
 今日が大安で、かつ、当たり券の出る売場なのだそうです。
 ほんとうに、不景気なんですね。
by expresstax | 2010-12-06 23:04 | 法人税