相続税増税、贈与税減税、そして実りの街路樹
 民主党の税制改正プロジェクトチームの今日(平成22年10月26日)の総会の資料です。

 資産課税について、財務省が資料提出をしています。

1.まず、相続税増税。

 論点は、
  (1)基礎控除
     地価が昭和58年レベルに下がっているのだから、
     当時の非課税2千万円+400万円×法定相続人(現行5千万円+1千万円×法定相続人)
      へと下げるべし。

  (2)税率構造
     多段階引き上げにもっていくべし。

  (3)生命保険金・退職手当金の非課税見直し
     平成18年には、会計検査院から、「富裕層まで生命保険金非課税が適用され、
     節税目的と思慮されるものも見受けられる」と指摘されている。
     金融商品が多様化されているのに、生命保険だけ特別な扱いとなっているのは、いかがなものか。
     
  (4)平成22年度税制改正大綱 
     「格差是正の観点から、相続税の課税ベース、税率構造の見直しについて、
     平成23年度税制改正を目指します。」とヤクソクしているではないか。

 ということのようです。

2.贈与税減税

 (1)贈与促進の必要性

  金融資産を含めた資産総額の8割を50歳以上の高齢世代が保有している。
  相続時精算課税の導入により贈与は増加したが、足もとでは、減少に転じている。
  さらなる促進が必要だ。

 (2)暦年課税の贈与税の税率構造み直し

  相続税の税率構造に比べ、相対的にきつい、少し緩和しても?
  
 ということのようです。

 ☆  ☆  ☆

 これから12月まで議論が本格化します。
 また、報告しましょう。

 ☆  ☆  ☆

 外堀通りの街路樹に、びっしりと赤い実が生っていました。
 秋は、早いです。
相続税増税、贈与税減税、そして実りの街路樹_d0054704_2172990.jpg
by expresstax | 2010-10-26 23:54 | 税制改正

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ
by expresstax
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 この職業を選んだのも、たった一度の人生で、いろんなお立場の、いろんな職業のお客様と人生をともにして生きていく素晴らしさと醍醐味を知ってしまったから。
 相手を信じて情熱で意気投合してしまう。
 税理士の仕事は、お客様の人生と懐にしっかりと寄り添って、ともに手を携えて生きていくことだと信じる。 

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